世界のオーガニックコスメ認証基準の現状 その3

【日本は、天然成分100%のコスメ製造技術は世界一】


たいへん素晴らしいことに、今の日本の化粧品製造技術は、天然成分の防腐剤や界面活性剤だけで、天然成分100%のオーガニックコスメを仕上げる技術は、環境先進国ドイツを抜いて、世界一と言っていい水準があります。

今、日本の市場に出ているオーガニック&ナチュラルコスメ製品を見渡してみると、石油系合成成分を一切使わずに製造され、販売されている製品が数多く存在しています。もちろん一般的な化粧品と比べるとその割合はわずかですが、天然成分100%という化粧品の多さは、日本が世界でも一番と言っていい状況があります。
石油系合成成分を一切使わない化粧品製造は、今や日本ではたんなる理想ではなく、現実的なものになっているのです。


【消費者から信頼されるオーガニックコスメ基準を目指して】

2015年、「日本オーガニックコスメ協会」は、消費者の信頼に応える形で、独自の天然100%であることをベースにするオーガニックコスメ基準を作りました。

そのオーガニックコスメ基準が「JOCA推奨品基準」です。

「JOCA推奨品基準」は、「日本オーガニックコスメ協会」が17年以上にわたって単行本「オーガニックコスメ」シリーズを監修発行してきた実績と、世界の認証団体を現地で取材してきた経験をもとにして作りました。


「JOCA推奨品基準」は、天然成分100%であることをベースにしていますが、それは、たんなる理想的な基準ではなく、日本の高いオーガニックコスメ製造技術に裏付けられたものであり、現実的な根拠がある基準として提唱しています。

「日本オーガニックコスメ協会」のJOCA推奨品基準の大きなポイントは、一切の石油原料成分をすべて「使用不可」にしていること、また動物を殺傷しなければ得られない成分を使用禁止にしていることです。

「日本オーガニックコスメ協会」のJICA推奨品基準は、「コスモス」よりも厳しいものですが、そのように厳しい基準を定めることによって次のことを目標にしています。



1、消費者の立場から、本当に信頼できるオーガニックコスメを普及すること

2、本物のオーガニックコスメを製造するメーカーの指針になり、さらに日本のオーガニックコスメ製造技術を進歩させること




【世界へ、天然成分100%の「ジャパニーズ・オーガニックコスメ」を発信】

天然成分100%でオーガニックコスメを仕上げるという、高い日本の製造技術は、今後、オーガニック&ナチュラルコスメを求める世界の女性たちの要望に真の意味で応えるものであり、他国へも伝えるべき価値のあるものです。

「日本オーガニックコスメ協会」は、JOCA推奨品基準とともに、オーガニックコスメを天然成分100%で作る製造法についても、世界に向けて積極的に発信していくべきと考えています。

今後、日本のオーガニックコスメ製造会社及びメーカーは、世界に向けて高い理想を掲げ、日本のオーガニックコスメ製品の品質をアピールしながら、さらに製造技術を高め、そしてその技術を世界に伝えていくことができるはずです。

まさに「ジャパニーズ・オーガニックコスメ」の品質とその製造技術は、世界でナンバーワンであることを伝えていくことは、石油原料にたよる化粧品の問題を解消し、本当に安心安全な化粧品を求める世界の女性にとっても有益な情報となることでしょう。


<世界の認証基準の相違点>  
 
認証団体 基準・石油系合成成分の使用
◆コスモス◆ 本部ベルギー
エコサート
フランス 使用可

コスメビオ
フランス

イチェア
イタリア

BDIH
ドイツ

英国土壌協会
イギリス

ACO
オーストラリア

◆ネイトゥルー
ドイツ 使用可

◆USDAオーガニック
アメリカ 使用不可

◆デメター
ドイツ 使用不可

◆日本オーガニックコスメ協会
日本 使用不可


 
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世界のオーガニックコスメ認証基準の現状 その1

世界のオーガニックコスメ認証基準の現状 その2