「海苔&ごま」常食のすすめ

サプリメントよりも海苔とごまの常食を

今、健康や美容のために様々なサプリメントが流行っています。
でもサプリメントは、その製造方法が不透明で不安な面があります。たとえば、何から作っているのかがわからなかったり、有効成分を包むカプセルなどが合成物質であったりします。またサプリメントの成分は、もともと何かの食材の単一成分を取り出した後、それを大量に製造されるために石油や糖類から合成した成分も多く、本当にからだにとっていいのかどうかは疑問が多いところです。
サプリメントよりは、昔から食べられてきた自然の食材をしっかり摂るほうがはるかに健康や美容にいいのでは?というのは、ひとつの自然の食材には何千という栄養素や抗酸化成分が含まれているからです。現代科学は、食材の一部の成分については実験データーがありますが、それ以外はまだまだわからない未知の成分があるのです。

古代からの健康食材、ごま

たとえばごま。すでに5000年前、古代エジプトで健康に欠かせない食材として、医学書に効果が記されていました。
最近は、ごまから抽出したゴマリグナン、セサミンなどが、サプリメントして宣伝されています。ゴマリグナンは、脂肪を燃やしてダイエットにも役立ちますし、セサミンは、若返りに効果的な抗酸化成分として注目されています。しかしそれらは、ごまに含まれるほんのわずかな成分にすぎません。ごまには、そのほかにビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEなど、数多くのビタミン類や鉄分、ポリフェノールなど何千という成分が丸ごと含まれているのです。
ということは、わざわざゴマのひとつかふたつの成分を使っているに過ぎないサプリメントを摂るよりも、ごまそのものを食べたほうが、一度に何千というからだにいい成分が効率的に摂れるわけです。
もし、ごまに含まれるからだにいいことが明らかにされている成分をすべてサプリメントとして摂ろうとするなら、一日に何百というサプリメントを摂らなければならなくなるでしょう。それでもごま丸ごとの成分には到底及びません。

実は、ビタミンCもある海苔

海苔もまたごまに劣らず、日本古来の万能栄養食で、豊富な栄養素と抗酸化成分が含まれる食材です。
ごま同様にカルシウムが豊富、ビタミンA,ビタミンB群、ビタミンEなどのビタミン類が含まれ、必須ミネラル、体調を整える甲状腺ホルモンを作るヨウ素、そのほか数多くの抗酸化成分を含んでいます。
とくに海苔で注目したいのは、乾いて黒い見かけからは意外ですが、ビタミンCも野菜や果物に匹敵するほど含んでいること。一般にビタミンCは、熱に弱いのですが、海苔のビタミンは熱に強いことが特色。だから焼きのりでもビタミンCが摂れます。
ビタミンCは老化(酸化)防止成分の代表で、多く摂ることが奨励されています。野菜不足のときには海苔を食べることによって、てっとり早くビタミンC不足を解消することができるのです。

「海苔&ごま」は、老化防止成分とカルシウムの宝庫

「海苔&ごま」の常食は、実に数多くのビタミン類を含んでいるため、現代の食生活に不足しがちな野菜不足を手軽にそして効率的に補うためにとてもいい方法です。とくに老化防止に欠かせないもうひとつのビタミンである、ビタミンEを共通して多く含んでいます。
さらに「海苔&ごま」の共通成分として重要なのは、現代人にとくに不足しがちなカルシウムが実に豊富な食材であること。
カルシウムは、からだの筋肉や骨、歯を作るに必要となるだけではありません。添加物や有害なものなどをからだに入ってきたとき、カルシウムが細胞に危機を知らせるメッセンジャーの役割を果たし、からだから有毒なものを排出することを促します。
実は、現代社会において「骨粗粗鬆」という病気が増えているのも、添加物の多い食材とも関係しています。からだは、自分を守るためにカルシウムを多く使うこととなり、そのため、カルシウムが足りないときには、骨のカルシウムを溶かして使っているからです。海苔とごまを常食することによって不足しがちなカルシウムをしっかり補うことができます。

海苔とごまを一緒に食べると、美肌のコラーゲン合成が促進!

ビタミンCとごまを一緒に食べると、体内でコラーゲンが合成しやすくなります。それは、ごまに含まれている鉄分がビタミンCと結びついて、コラーゲン合成を促進するからです。
先に海苔にはビタミンCが豊富に含まれていることを述べましたが、ということは、ごまと海苔を一緒に食べると、体内のコラーゲンが増えるというわけです。コラーゲンは、体の柔軟性や、素肌のハリには欠かせない体細胞組織です。
海苔とごまを一緒に食べることは、美肌作りにもおおいに役立つのです。
あらゆるビタミンやミネラル、ポリフェノールを含む海苔とごまを摂ることで、忙しい毎日でも、野菜不足を解消できます。

コラム「食養」でも海苔&ごまの常食がすすめられている

薬ではなく、食べ物で病気を治すことを目指す「食養」という考えが出てきたのは、今から100年ほど前のこと。村井弦斎という作家が、自然食の研究に打ち込み、「無病を望むものは天然に近い食物を摂れ」など、健康を保つための原則を打ち立てました。その「食養」という考えを、現代の科学的検証法を取り入れてさらに発展させ、具体的な献立へと確立したのが、日野厚博士でした。
日野博士の「食養」理論は、3万人に及ぶデーターをもとに、アトピー、アレルギー、喘息、ガン、肝臓病などに対して、目指しい治療効果をあげていました。
この日野式の「食養」では、海苔とごまは、毎日、摂ってほしい食材として推奨されています。

ごまと海苔を毎日、摂るために!

カルシウムが多く摂取できる海苔とごまは、まとめて買って常備していても、腐ることがないのもいい食材です。様々なサプリメントに振り回されずに、ぜひ毎日、積極的に海苔とごまを出しましょう。
常に海苔とごまを簡単に摂れる方法としては、次の方法を毎日の習慣にするのがいいでしょう。
・いつもごま塩を食卓においておく。
・おひたしやサラダにゴマや刻み海苔をかける。
・お茶のお供に海苔を食べる。
そのほか、ごま塩の海苔おにぎり、お茶漬け、海苔巻き、野菜炒め、麺類などなど、毎日、海苔とごまを使うことを習慣化しましょう。海苔は「板海苔」だけではなく「刻み海苔」も常備しておくと、使えるバリエーションが広がります。またごまは「味をごまかす」という言葉があるように、なんでもおいしくしてしまうことも、ぜひ使いたい食材です。

Recipe 1オーガニック・手作りごま塩

市販のごま塩は、塩が、ミネラル分がない化学塩だったりするので、あまりおすすめできません。ぜひ自然塩と良質の洗いごまで手作りしましょう。洗いごまはまだ炒っていない生のゴマなので、土に撒くと種が出るほどのエネルギーを蓄えており、その栄養分も丸ごとキープしています。
ごまと自然塩の割合は、「6〜4対1」の割合です。ごまをより多く摂りたい人には、「6対1」で作ってください。

材料

自然塩
洗いごま

作り方
  1. 洗いごまを2~3分、フライパンで炒ります。
  2. 自然塩をすり鉢に入れてすります。その後、1の炒ったごまを入れて一緒にすります。ややごまのかたちが残るくらいのほうが風味があっておいしい。塩とごまが均一に混ぜ合わさったら出来上がりです。

Recipe 2簡単おやつに海苔ごまのお好み焼き(2人分)

海苔とごま、それに雑魚を加えて、カルシウムいっぱいのお好み焼きを作りましょう。ランチに、子供たちのおやつにもおすすめ。このお好み焼きひとつで、偏りがちなビタミンやミネラルもいっぺんに補うことができ、体調を整えることができます。とても簡単、栄養豊富、おまけにおいしい!

ここで使う小麦粉は、国産の無農薬にこだわりました。薄力粉だけでもいいのですが、全粒粉小麦粉を使うとさらにヘルシー度がアップしたお好み焼きになります。

材料

刻み海苔・・大さじ2
ごま・・大さじ2
雑魚・・大さじ2
こんぶ出汁・・大さじ1
卵・・1個
小麦粉(薄力粉)・・70g
小麦粉(全粒粉)・・30g
水・・100g
自然塩・・少々
ごま油・・少々

作り方
  1. ボールに卵とだし汁、自然塩を加えてよくかき混ぜます。
  2. 1に、刻みノリ、ごま、雑魚を加えてさらに混ぜます。
  3. 小麦粉を加えて、軽く混ぜます。
  4. フライパンにごま油をひき、少し熱してから、3を流し込みます。弱火にしてゆっくりと、表、裏を焼きます。両面に薄い焦げ目がついたら出来上がりです。

オーガニック生活便おすすめ

健康と美容のために海苔とごまを摂るなら、ぜひ安心安全と質を選んだこだわりの製品を選びましょう。
「オーガニック生活便」では、酸処理をせず秋芽の一番海苔のみを使用した海苔をお取扱いしています。昔ながらの味わいの本当においしい海苔です。
また、ごまは、鹿児島県で無農薬栽培し、昔ながらの圧搾法で絞られた鹿北精油のものがおすすめです。
忙しい人は、あらかじめ細かくすっている「すりごま」を利用するのもいいですね。