なぜ今、髪のことで悩む人が増えているのですか？

髪の傷みや薄毛が合成ヘアケア製品のせいだとしたら？
合成シャンプーの登場からおよそ半世紀。
何が本当に髪の健康に有効なのか考え直す必要がありそうです。

合成シャンプーで髪は美しさと健康を失った。

合成シャンプーが初めて登場したのは1955年のこと。今ではほとんどの人が合成シャンプーを使っていますが、人々の髪は目に見えてわかる変化が起こりました。ツヤとコシがある健康的な髪の持ち主は減り、かわりにパサパサに乾燥した髪や、子供や若い世代にも髪の薄い人が目立つようになってきたのです。

頭皮のバリア機能を壊す合成界面活性剤

パーマやカラーリングに使う薬品には、強い危険性をもつ化学成分が含まれていますが、合成シャンプーやスタイリング剤にも、髪だけではなくからだにも影響を及ぼす合成成分が入っています。たとえば合成界面活性剤は、天然の界面活性剤である石けんに比べて浸透力が非常に強いので、髪を洗えば汚れと一緒に必要な脂分まで取り去って頭皮を乾燥させてしまいます。これは合成洗剤で手が荒れるのと同じことです。その結果、薄毛になりやすくなりフケやかゆみの悩みを抱える人が増えてきているのです。

石けんシャンプーQ&A

Q：石けんシャンプーに切り替えたのですが、きしみやべたつきがひどいです。私に合ってないの？

A：合成シャンプーや合成のヘアケア商品を使っている人ほど感じるようです。合成シャンプーのような「ごまかし剤」が一切入っていないため、その髪のダメージそのままの状態が出るためです。また、それまでの合成界面活性剤が髪や地肌に残っているため、べたついて感じます。しかし最初の試練を乗り越えて使い続けていくと、合成界面活性剤は取れていき、だんだんと石けんシャンプーしか知らないきれいな髪が根本から伸びてきます。きっとなめらかな感触と自然のつややかさに驚くことでしょう。

Q：石けんシャンプーを使い始めたら、フケが出てきましたがどうして？

A：合成界面活性剤の破壊力に対抗して厚くなった皮膚の角質がはがれ落ちてきたからです。また、フケと勘違いされるものに石けんかすがありますが、たっぷりの泡で二度洗いし、しっかりすすぐことで出なくなります。洗ったときのきしみは、石けんの成分によって髪がアルカリ性に傾いたために起こるもので、リンスをすることによって解消されます。

Q：毎日シャンプーしているのに、フケやかゆみがでるのはなぜ？

A：合成シャンプーで洗うと髪がサラサラになりツヤがでたように感じるのは、合成樹脂などのコーティング剤のせいです。リンスやトリートメント剤も同じで、合成界面活性剤を主成分として、シャンプー以上のコーティング剤が配合されています。実際は、髪のキューティクルははがれ落ちてボロボロになり、頭皮もダメージを受けたせいで細い毛しか作ることができなくなり、その結果、薄毛になりやすく、フケやかゆみの悩みが増えています。