安心と美肌力を追求して「和」の美容素材に辿り着く
多くの化粧品が石油を使っていると気づき、安全な化粧品を作ろうという思いから始まった『クレコス』。辿り着いたのは、「和」の美容素材でした。
『クレコス』の代表・暮部恵子さんが自然化粧品会社を設立したのは、「肌を美しくするはずの化粧品に、石油が含まれているのはなぜだろう」との、一消費者としての疑問がきっかけでした。 多くの化粧品が、「保存期間が長い、原価が安い」など、企業側の便利さを追求するうちに安全性を失ってしまっていることに気づいたのです。
「本当に肌によいものだけを使った化粧品を作ろう」との決意のもと、環境ホルモンの不安のある合成成分や合成防腐剤、合成着色料、合成香料を使わない化粧品作りを追求しました。 また、安全性にこだわるだけではありません。人の肌には、常在菌や皮脂によって自らを守る力が備わっていることに着目し、肌本来のはたらきを損なうことなく、必要なものだけを肌に与える化粧品つくりにこだわりました。
石油由来の合成成分を使わずに化粧品を作ることは簡単ではありませんでしたが、開発中に植物どうしが相乗効果を発揮することがわかり、植物のパワーを化粧品に凝縮させる製品作りを成功させました。
とくに暮部さんが注目したのは、母親が娘に伝えてきた、米ぬかやツバキ油など民間の美容素材です。日本人の主食であるお米から採れる米ぬかには、肌を美しくする成分がぎっしりと詰まっており、ほかにも、黒砂糖や甘草、紫根などの和の植物は、素肌に潤いを与え、キメを整える効果にすぐれています。 このような日本の自然素材を活かし、植物成分100%の化粧品を完成させました。「和」の伝統を活かした製品作りを続ける『クレコス』は、化粧品を通じて、日本の文化のすばらしさを伝えようとしています。