環境保全をしながら、植物の力を伝えたい
天然のクリームで傷を癒した経験を持つマルティナが創設したドイツのコスメメーカー。植物が本来持っているパワーを最大限に引き出す製法を守りながら、環境保全のために合成の化学物質を使わない方針を徹底しています。
オーガニック先進国ドイツでは特に優良なナチュラルコスメメーカーとして知られる『マルティナ』社。自然派化粧品が加盟する「BDIH」(ドイツ医薬品と化粧品商工企業連盟)のなかでも、もっとも厳しい基準でコスメを作っており、化学成分を一切使わない方針を守り続けています。
『マルティナ』社が創業したのは1986年。創設者のマルティナ・ゲブハルトは、幼い頃、顔を犬に噛まれ、その傷跡を薬や外科手術ではなく、ハーブと羊の油のクリームで治した経験から、自然のすばらしい力を伝えたいという強い思いを持っていました。
『マルティナ』社は、製品の原料は100%自然界に存在するものを使用しています。すべてマルティナ本人が確かめて選んでおり、遺伝子組み換えが行われた植物、合成香料、着色料、保存料、合成界面活性剤、グリセリン、パラフィン化学溶剤は一切使用しません。使用する植物は有機栽培、野生植物、もしくはビオ・ダイナミック農法で育てたものです。
世界中から注文が相次ぐようになった今も、ドイツ・バイエルン地方の小さな工場で、ひとつひとつの製品を手作業でていねいに作っています。その製法は独特で、月と星の運行にしたがってスケジュールを組み、クリームの乳化などの作業が行われます。大量生産はできませんが、古くから伝えられる製法によって、植物本来の持つパワーを最大限に引き出すことができると『マルティナ』社は考えています。
また環境保全にもこだわり、有機栽培の原料を作る農家を支援。アメリカのユタ州の自然を守るために、先住民族インディアンが使ったハーブで製品を作り、その売り上げの一部を自然を守る基金に寄付しています。