2018/06/06
暑くなるとからだがだるくなったりやる気がなくなったりしますが、
それは、体温や体液の調整機能の障害や、水分が不足することが原因で、自律神経や内分泌系の失調を起こした症状なのです。
その症状として、食欲不振や不眠症、倦怠感が現れます。
暑さに絶えられず冷房に頼ったり、食欲がないためにビールや清涼飲料ばかり飲むと、身体機能のアンバランスや栄養不足につながるばかりでなく、消化不良、体力減退、不眠、体調や生活リズムの崩れ、という悪循環に陥るケースが多いのです。
その悪循環を止めるのが、「汗をかく」という単純なこと。
汗をかかないことがエチケットのように思っている人もいますが、じつはからだにとって大切な働きをしています。
暑いときや、からだに熱がこもっているときに、熱を逃し、体温の上昇を防ぎ一定に保つように体温調節を行うという、脳の温度調整にも直接つながる重要な働きを担っているのです。
この発汗機能が低下すると、体温調節が狂い、自律神経や内分泌系の失調を起こします。ときにはからだに熱がこもり熱中症になったり、血栓ができやすくなり脳梗塞になり、それが突然死を招くということもあります。
家電製品なしでは日常生活が送れないほど、いつしか家電製品と人とは密着していますが、最近、 オゾン層保護を考慮した冷蔵庫、 冷房、車の開発が実現し、節電やフロン類の回収が行なわれるなど、環境に配慮した動きが企業にも家庭にも見られるように私たちの意識も変わってきています。
電気消費量が高くなる夏こそ、冷房ではなく扇風機を使用するなど、家電製品の使用をなるべく控え、環境だけでなく、私たちのからだにも自然なサイクルを思い出させたいものです。
私たちが涼をとる術として、まず「打ち水」が挙げられます。
店先、玄関先、庭や道路に撒く水は、蒸発するときに地面の熱を吸収して周りの温度を上げる前に気化熱を奪うため、気温が下がります。
この打ち水は、暑さを和らげるためだけでなく、客人を迎える際のお清めや、埃を静めるために行われていたそうです。
木(もっかん)簡(もっかん)(長さ30cmくらいの木片)を何枚も閉じ合わせた平安時代の扇「桧(ひ)扇(おうぎ)」が扇子の始まりです。
貴族や僧侶、神職に就いている人しか使用できませんでしたが、鎌倉時代に中国に渡り、室町時代に唐扇として逆輸入され、この頃から庶民にも使われるようになりました。
折り畳めるため、外出時の携帯にも適しています。麻、綿、紙など多くの天然素材が使用され、絵柄も美しい香りつきの扇子もあります。
夏の日射しには紫外線が多く含まれ、肌に良くない影響を与えます。
露出した肌を日射しから守るため、外出時には日傘を愛用したいものです。
白色よりもベージュや濃い色の方が紫外線を遮断すると言われています。
いろいろな素材、色、柄がありますが、麻や綿などの天然素材がおすすめです。
「すだれ」や「よしず」を窓の外側に掲げ日射しを遮り、室内に熱気をこもらせないようにするという方法があります。
室内のカーテンよりも外からの熱と日射しの遮断性に優れています。
乾燥した竹など、丈夫な素材で作られているので、風雨にも強く、速乾性があります。
江戸時代の行事のひとつとして、土用の日には桃湯に入る習慣がありました。
桃湯には肌荒れや湿疹、あせも、虫刺されなどの皮膚のトラブルで起こった炎症を抑える効果があります。
生の桃の葉30~40枚を鍋で煮出し、煮汁ごと浴槽に入れます。乾燥した葉でも大丈夫です。
西洋の漢方薬のひとつ、ハーブティーでリラックスできます。
食欲不振にはペパーミントやレモングラス、消化不良や倦怠感にはローズマリー、自律神経の強化にラベンダー、からだの冷えにはカモミールやラベンダー、不眠症にはレモン、などがおすすめです。
清涼飲料などの代わりにアイスハーブティーやホットハーブティーを飲むと心身が穏やかになります。
オーガニックリネンのベッドファニシングは暑い夜の寝苦しさを緩和してくれます。
シーツ、布団カバー、ピローケース、タオルケットなどが揃います。
リネンは吸水と発散性に優れ、耐久性もコットンの2倍と言われています。
使い込むほど柔らかく風合いが良くなり、10年から20年はもちろん半永久的に使えます。
また、シルクも吸汗性に富み、肌にもやさしくベッドファニシングの使用におすすめです。