6月4日は虫歯の日です オーガニックオーラルケアで歯の健康を守る

歯茎から血が出る、歯茎が腫れている、口臭が気になる……

これは歯周病の予兆かもしれません。

歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性の病気で、歯茎や歯を支える骨などが溶けてしまい、ついには歯が抜け落ちてしまうことに!

実際、日本は、欧米に比べると、「歯周病大国」と言われ、完全な義歯にたよる高齢者がきわめて多いのが実情です。

歯周病は、痛みがないまま進行するため、重症になるまで気づかないという怖さがあります。 それにしてもいったい何故、歯周病が増えているのでしょうか?

ハミガキ剤の合成界面活性剤が歯茎を傷めている

歯周病が増えている原因のひとつとして、ハミガキ剤そのものが考えられます。

ハミガキ剤の洗浄成分として、代表的なものが「ラウレス硫酸ナトリウム」。

「ラウレス硫酸ナトリウム」は、合成界面活性剤です。

合成界面活性剤には、たんぱく質変性作用があり、歯茎の粘膜を壊していきます。

そのため、毎日丁寧に磨いているのに、歯茎から血が出る、という症状に悩む人が増えています。

「ラウレス硫酸ナトリウム」が、たんぱく質を壊してしまう働きがあることは、ハミガキ剤を使ったあと、味覚が変わってしまうことからもわかります。

それは「ラウレス硫酸ナトリウム」が、舌の上に並んでいる粒粒の味蕾を変性させてしまうからです。

健康な歯茎を守るために、天然成分の洗浄成分を使ったハミガキ剤を使いましょう。天然成分の洗浄成分として、「石けん」や「クレイ」などを使ったハミガキ剤があります。歯茎のたんぱく質を壊すことがないので安心です。天然成分のハミガキ剤であれば、舌の味蕾を壊すことがないので、味覚が変わることもないのも嬉しいですね。

また、ギリシャで昔からオーラルケアとして使われてきたマスティックは、芳香性の常緑樹マスティックの木から採れる樹脂ですが、大学の研究で歯周病に対しての効果が確認されています。このマスティックを配合したハミガキ剤も歯周病予防におすすめです。

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化学物質のマウスウォッシュは口内環境を壊す

口臭を防ぐために、あるいは素早く口の中を清潔にするために、最近はマウスウォッシュもよく使われています。しかし一般的なマウスウォッシュの成分を見ると、抗菌剤として合成成分がよく使われています。トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、サッカリンナトリウム、サリチル酸メチルなどの合成抗菌剤、安息香酸塩、パラベンなどの合成防腐剤など、いずれも石油から作られた合成成分で、アレルギー性や発がん性の危険が指摘される成分です。

口の中の菌を、強い合成成分で一掃すると、常在菌のバランスが崩れて、かえって清潔さを保ちにくい口内環境になってしまいます。またこうした合成成分は、歯茎にもダメージを与えるため、歯周病をさらに悪化させることとなります。 マウスウォッシュは、ハミガキ剤と同じように、天然成分100%のものを選びましょう。口の中を清潔にするためにミントやセージなど、天然の抗菌作用があることがわかっているハーブを活用したものがおすすめです。

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歯医者さんの治療法にも問題が

もうひとつ、日本で歯周病が増えている理由として考えられることが、一般的な虫歯になった部分を過剰に削り取り、詰め物をする治療法です。 歯を削り取る際の痛みを軽減するために、歯の神経を抜くこともよくあります。 しかし神経を抜いてしまった歯は、栄養分を送り込むことのできない、「生けるしかばね」状態になってしまいます。こうなると、歯はいつしかぐらつき始め、遅かれ早かれ、抜け落ちてしまう「運命」を辿ることとなります。また神経を抜いた歯は、隣の歯にも、ダメージを与えます。

新しい治療法は歯を削らない

最近は、歯が本来持っている「再石灰化」という働きが注目されています。

虫歯の原因となる細菌によって、少々歯が溶けかかっても、歯の「再石灰化」が働き、埋ってしまう働きがあることがわかってきたのです。唾液はもともとカルシウムやリン酸を含んでおり、虫歯になりかかった歯を修復してくれる働きがあります。

そのため、最近は、「出来る限り歯を削らない、神経を抜かない、歯を抜かない」ということをモットーとする歯医者さんも出てきています。

ナチュラル・オーラルケアで歯を守る

歯を守るために本当に大切なポイントは、自然が私たちに与えてくれたもともとの働きを大切にすることが基本です。不自然な化学物質を使っていない歯磨きを使うこと。そして歯医者さん任せの治療ではなく、歯を守るために本当に必要な治療法について考えることが求められます。

つまり自然に沿った、ナチュラルなオーラルケアこそが歯と歯茎を守る要です。

以下に、歯と歯茎の健康を守るための、ナチュラル・オーラルケアについてまとめてみました。

  • 「ラウレス硫酸ナトリウム」を避け、天然成分の歯磨きを使うこと。
  • 天然成分のマウスウォッシュを選ぶこと。
  • 歯医者さんで歯を削りすぎない、歯の神経を抜かない。

石けんはウィルス対策として有効

経産省の「新型コロナウィルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」で液体石けん(脂肪酸カリウム)、粉・固形石けん(脂肪酸ナトリウム)が有効と報告されました。

そこで、ウィルス対策として、ぜひおすすめしたいのが、帰宅直後の歯みがきです。石けんでの手洗い後、石けんハミガキ剤で歯をみがくことによって、口の中のウィルス対策ができます。

石けんハミガキ剤を歯ブラシの毛先の長さ程度だし、歯ブラシで1分ほど歯みがきをし、少なめ(5g)の水を口に含みクチュクチュした後、ガラガラうがいを20秒します。これで口中のウィルスは死滅すると考えられます。 ただし、市販のハミガキ剤のほとんどは石けんハミガキ剤ではないので、必ず石けんハミガキ剤を選んでください。