シルクの力

シルクの力

古代から人々を魅了してきた美しいシルク。

そのシルクが、近年の研究によって、素肌の健康という面から見直されています。

シルクは、繭から作られますが、繭の中にいる蚕を外界の刺激から守るために、様々な働きを持っています。紫外線を吸収したり、乾燥を防いで潤いを保ってくれるなどの特性があります。

そんなシルクの特性は、化粧品の原料として、そして素肌の健康を守る衣類として見直されています。アレルギーなどに悩む人にとっても、シルクの力はおすすめです。

夏は涼しく冬は暖かく、シルクは理想的なインナー

シルクの生産は、中国で始まりましたが、その後、シルクロードを通じて、世界中に広まり、人々を魅了してきました。たとえば古代ローマでは、高価な金と同じ価値で取引されるほど貴重なものとされていました。

シルクの生地は、見た目が美しいだけではなく、しなやかで通気性があり、さらに保温という点でも優れています。そのため夏は涼しく、冬は暖かくと、年中、快適な着心地です。それは、繭の主成分「シルクフィブロイン」というタンパク質のおかげです。

「シルクフィブロイン」には、繭の内部の湿度や温度を一定に保ったり、紫外線を吸収する働きがあります。

さらに「シルクフィブロイン」は、ヒトの体になじみやすく、アレルギーを起こしにくい特性があります。そのため手術用縫合糸として医療現場で使用され、安全性の高いことが知られている天然素材です。

またある研究では、アトピーやアレルギーに悩む人に、シルクの下着によって症状を改善させる実験が成功したという報告も出ています。

最近は、肌の痒みなどに悩む人が増えていますが、化学繊維の衣類も関係しています。

ポリエステルなどの繊維は、肌から潤いを奪ってしまうので、静電気を起こしたり、痒みや赤みなどのアレルギー性の症状が出てきたりします。

さらにポリエステルなどの合成繊維製品の問題は、石油を原料としたものなので、環境中で分解しないゴミになってしまうことです。今や世界各地で、ポリエステルの衣類のゴミの山が出現し、大きな問題になっています。

いっぽうシルクは、使われた後、廃棄されても再び土の中で生分解され、循環していきます。「SDGs」が叫ばれて久しい昨今、シルクは、「再生可能資源」としてもすぐれています。

そして何よりシルクは肌の健康にとっても役立つ素材です。

程よい保湿性を保ってくれるため、静電気が起こることもなく、さらにアレルギー性がないことなどから、肌に触れる下着の素材として最適なのです。

今こそ、まさにシルクを見直し、もっと毎日の生活にとり入れていきたいものです。

夏は涼しく冬は暖かい、シルクのインナー&ストッキング

シルクの特性を活かした化粧品

最近では、シルク本来の特色を素肌美にも役立てようと、化粧品にも配合されるようになっています。

繭には、紫外線を吸収したり、肌に潤いを与えるなど、まさに化粧品原料として望ましい特性があるわけですが、最新の研究によって、さらなる美容効果も発見されています。

 肌のハリに必要なコラーゲンを増やすほか、天然美白成分としても効果があるというのです。

●シミを予防して明るい肌を保つ・・・
シルクには、シミの原因となるメラニンを作るチロシナーゼ酵素を抑制して、くすみのない透明感のある肌を保ちます。

●エイジングケア・・・
年齢とともにハリや弾力を保つのに必要なコラーゲンが減少していきますが、シルクにはコラーゲンを増殖させる働きがあります。またコラーゲンを分解する酵素(コラゲナーゼ)を抑える作用があります。

シルク生地を身にまとうように、シルク配合の化粧品を使うと、肌にシルクのベールで被われ、紫外線から肌を守り、自分自身の持つコラーゲンを増やしてハリと艶を与え、さらに過剰なメラニン色素の増殖を抑えて、くすみのない肌へと導いてくれるのです。

昨今、そんなシルクを配合した化粧品が増えています。

ただし残念ながら合成成分が入り混じったものも多く、それではシルク本来の美容効果を実感することはできません。 シルクが素肌を守る素晴らしい働きを実感するためには、ぜひ天然成分100%のシルク配合化粧品を選んでください。

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