乾燥肌のためのクリーム選び
冬、クリームを重ね付けしても乾燥するのは何故？

クリームをつけても肌の乾燥が改善しない！

寒さが厳しくなるにつれ、肌の乾燥が気になってきます。クリームを厚塗りしたり、一日の間に何度も重ね付けする人も多いのでは？

たしかにクリームをつけた瞬間は潤っているように感じますが、すぐにまた乾燥してきたり、あるいは日に日に乾燥がひどくなってしまうということも。

実は、クリーム選びを間違えると、ますます肌の乾燥が悪化してしまうことになります。

そもそもクリームのなめらかさは、水溶性の成分と油溶性の成分が均等に混じっているからです。

当然ながら、本来、水溶性の成分と油溶性の成分は混じらないので、それを混ぜ合わせるために欠かせないのが乳化剤です。

実は肌にとって問題になるのが、まさに、この乳化剤なのです。

かえって乾燥を悪化させるクリームの乳化剤（＝合成界面活性剤）

クリームの乳化剤としてもっともよく使われているのが合成界面活性剤です。

合成界面活性剤は、肌にとって大きな問題があります。

合成界面活性剤は、「たんぱく質変性作用」があり、肌細胞に浸透し、その結果、肌細胞を壊してしまうからです。

合成界面活性剤は、石油から合成されたり、石油と植物から合成されます。いずれも自然界にはない成分なので、スムーズに分解しません。

そんな合成界面活性剤は、現在，約3000種類もあると言われていますが、よく使われる成分名をあげておきます。

ＰＥＧが入った成分名が多いのですが、PEGは「ポリエチレングリコール」の略称で、石油精製から出てくる余剰生産物（ゴミ）です。

とくに冬は皮脂分泌が少なくなるので、乾燥肌の悩みが深刻になりますが、その乾燥肌に合成界面活性剤配合のクリームを使うとなれば、ますます肌は乾燥していき、悪循環に入り込みます。

ちなみに油を混ぜ合わせることができる合成界面活性剤は、クリームの乳化剤としてだけではなく、シャンプーや洗顔フォーム、クレンジングなどの洗浄成分にもなります。今や肌にとって大問題がある合成界面活性剤が、あらゆる化粧品製造にとって欠かせないものになっているのです。

ナチュラルなクリームを選ぶには？

オーガニックコスメのクリームの場合、乳化剤としてよく使われるのが、レシチンや石けん素地。これらは合成界面活性剤のように「たんぱく質変性作用」はないので肌にとって不安がありません。しかしオーガニックコスメと称するクリームでも、合成界面活性剤は使われていないから安心というわけではありません。

オーガニックコスメと称する製品の全成分を見てみると、たしかに合成界面活性剤は使われていないけど、そのほかにBGなどの合成溶剤、パラペン、フェノキシエタノールなどの合成防腐剤、何々ポリマーなどの合成ポリマーなど、数多くの合成成分が使われていることも多いからです。

合成ポリマーは、肌をつややかに見せるための成分ですが、合成界面活性剤の１種であるものも多く、これまた「たんぱく質変性作用」があります。

成分名には　次のような言葉が含まれています。

合成ポリマーは肌に密着してラップするようなことになるため、肌の保湿を保つのに欠かせない常在菌が棲めない肌環境にしてしまいます。これまた乾燥が悪化する要因になります。

乳化剤も防腐剤も天然成分のクリーム、JOCAマークを目印にして選ぶ

嬉しいことに、とても希少ですが、天然成分だけで乳化し、防腐をしたクリームもあります。「オーガニック生活便」は、「日本オーガニックコスメ協会」のコスメ基準に従って、乳化剤も防腐方法も天然成分にこだわったクリームだけをお取り扱いしています。