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化粧品に使われる防腐剤は大丈夫?

植物のパワーでもっと美しくなる

多くの化粧品には、合成の防腐剤が使われています。
その代表的なものがパラベン。
しかし最近、パラベンは環境ホルモンの疑いがあることが指摘されています。
そのほかの合成の防腐剤もまた肌への刺激性や催奇形性など
問題があるものが多いようです。そのため自然派化粧品メーカーは、
より安全性が高い植物で防腐成分のあるものを使い始めています。
どんな植物成分が防腐効果を持っているのかについて知ることは、
安全な化粧品を選ぶときの目安にもなります。

化粧品に活用されてきた花、実、ハーブ、根、樹、植物ロウ、穀物、植物オイルについて知りたい

化粧品のラベルを見て、次のような成分が入っていたら要注意です。こうした成分を使った化粧品は、
「自然派」とあっても、内容はそれとはほど遠い場合が多いようです。フェノキシエタノール以外は、すべて
「肌に刺激性がある成分」とされた旧表示指定成分です。

パラベン | ブチルパラベン、メチルパラベンなどを含む

環境ホルモンの疑いがある。そのほかアレルギーを引きこしたり、発ガン性もある。

安息香酸

皮膚や粘膜を刺激。染色体異常。

安息香酸ナトリウム

強い発ガン性、染色体異常。けいれん、運動失調などの強い急性毒性がある。

EDTA | エチレンジアミン四酢酸またはエデト酸塩

皮膚発疹、ぜんそくなどのアレルギーを引き起こす。肝臓障害。

サリチル酸

皮膚から吸収されると、ただれや発疹を起こす。染色体異常、催奇形性がある。

BHT | ジブチルヒドロキシトルエン

発ガン性がある。皮膚炎や過敏症を引き起こす。

BHA | ブチルヒドロキシアニソール

酸化防止剤。発ガン性と環境ホルモンの疑いがある。

イソプロピルメチルフェノール

発ガン性がある。皮膚、粘膜から吸収されて中毒死することがある。

フェノキシエタノール

環境ホルモンの疑いがある。発ガン性やアレルギーをひき起こすという報告もある。

さまざまなオイルの特性を知って、もっと美しく健康に

肌に栄養を与える化粧品には、防腐剤が欠かせないものになっています。しかしその防腐剤が「肌に対して安全性が高いとは言えない」ものが多く使われていることも事実です。現在、多くの化粧品に使われているのは、石油由来の合成の防腐剤で、代表的なものをあげれば三つあります。パラベン、安息香酸、サリチル酸です。

パラベン

その中でももっとわもよく使れているのがパラベン。正式名は、「パラオキシ安息香酸エステル」。メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンの4種類があり、いずれも多くの化粧品に配合されています。しかし最近では、環境ホルモンになり得ることが報告され、パラベンが入った化粧品を避けるユーザーも増えています。またパラベンには、発ガン性やアレルギーを引き起こしたり、突然変異性があるなどの実験データも出ています。

安息香酸

安息香酸(あるいは安息香酸ナトリウム)は、食品添加物としても使われていますが、じつはかなり発ガン性が高いものであることが問題になっています。けいれんなどの強い急性毒性がみられたという実験データもあります。また染色体異常の報告もあり相当に毒性の高い成分であることは否定できません。

サリチル酸

サリチル酸は、いわゆる風邪薬のアスピリンにも使われているアセチルサリチル酸と類似の成分です。サリチル酸には解熱作用がありますが、肌には刺激性があり、ただれや発疹の原因にもなります。さらに催奇形性があることも報告され、間違って飲んだ場合には、嘔吐、精神障害を引き起こし、ときには死にいたるというのですから、これまた毒性が高いものです。パラベン、安息香酸、サリチル酸は、どれも「肌に刺激があるので注意したい成分」として以前は表示義務があった旧表示指定成分です。たんに「肌に刺激がある」だけではなく、さまざまな実験データからかなり毒性が高い化学成分といっていいでしょう。化粧品に配合される割合は微量とはいえ、発ガン性や環境ホルモンなどの疑いがある化学成分を毎日、肌に使うとなるとどうなるのかと不安になってしまいます。

さまざまなオイルの特性を知って、もっと美しく健康に

フェノキシエタノール

フェノキシエタノールは、旧表示指定成分に入っていないので、無添加や自然派をうたう化粧品ではよく使われています。安全だったから指定されなかったわけではなく、旧表示指定成分が決まった後に出てきた防腐剤だったからに過ぎません。フェノキシエタノールは、パラベンよりも濃度をあげないと効き目がないというのもちょっと気になります。たとえばパラベンが、全量の0.1し、フェノキシエタノールは、0.5%から1%まで濃度を上げなければなりません。またパラベンが細菌だけではなく、カビも殺すのに対し、フェノキシエタノールはカビには効きにくいという性質があります。それでもフェノキシエタノールは、水に溶けやすいため、シャンプーやリンスなどによく使われています。しかしフェノキシエタノールは有機溶剤と変わらぬ化合物であり、吸い込むと「瞳孔が狭くなる」といった視角狭窄症の症状が出たり、神経系を傷つけるなどの恐れがあります。 またパラベンと同じように環境ホルモンになるという報告もあります。そのほか注意したいのは、酸化防止剤として使われるBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)です。これはかなり高い発ガン性が疑われています。そのほかビタミンE(トコフェロール)やビタミンC(アスコルビン酸)なども防腐剤として使われています。自然のものから抽出されたものもありますが、多くは合成されたビタミンです。これらは比較的安全と言われていますが、「合成のビタミンCは肌に対して刺激が強い」という声もあるので要注意です。

Column

防腐剤を使わずに 物理的な方法で保存性を高める

最近では防腐剤にたよらずに容器の工夫など物理的な方法で防腐効果を出すことも研究され、じっさいに使われています。そのひとつが、容器を無菌状態のカプセルにして、一回ごとに使いきるという方法です。もうひとつは、逆流防止容器やエアレス容器など、これらの容器は、化粧品の中身の逆流を防ぐ構造になっており、指などに触れた化粧品に菌が混じって中に入ることを防止します。また防腐剤を使わずに済むもうひとつの方法は、製品を強いアルカリ性に保っておくことです。強いアリカリ性の状態では,菌が育つことができないからです。たとえばせっけんは、強いアルカリ性なのでとくに防腐剤を使わなくても腐りません。しかしこのやり方は、せっけんなど洗い流すものには向いていますが、クリームなど長くつけておくものがアルカリ性では刺激があって向いていないという説もあります。また腐らないという状態を保つために、腐敗の原因となる水分を使わないという方法もあります。たとえばオイルが長く腐敗しなかったり、ミツロウとオイルで作ったバームが防腐剤なしでも腐らないのは、そこに水分がないからなのです。