オーガニック基礎知識 UV編

オーガニック基礎知識 UV編
オーガニックでUV対策

陽ざしが強くなってくると、悩むのがUV対策。
テレビや雑誌で盛んに日焼け止めの宣伝が流れていますが、
一般の日焼け止めとオーガニックの日焼け対策はどう違うのでしょうか?

紫外線吸収剤って何でしょう?

一般のUV化粧品には高いSPF値と使い心地の良さを両立させるために石油由来の紫外線吸収剤が含まれています。しかし紫外線吸収剤は薬事法によって使用量が制限されるほど、強い刺激があります。ベビー、子供向けには配合が避けられているほどです。紫外線吸収剤としてよく使われているオキシベンゾン、PABAなどは、石油系の合成成分です。とくにオキシベンゾンは、アレルギー性が高く、環境ホルモンになる不安があります。合成成分の紫外線吸収剤は、皮脂バリアが壊された肌の奥にまで浸透し、シミとなって出てくる不安があります。さらにUV化粧品が使われる夏場は蒸し暑く、べたつきがちな油分は敬遠されます。そこで「サラッと」「べたつかない」などの言葉で売られている商品が多く出回っています。これらの商品は、ベースとして合成ポリマーを使います。しかし合成ポリマーは、合成樹脂の膜で肌を覆うようなもので、汗や水にも落ちにくいかわりに皮膚呼吸を妨げます。そして合成ポリマーを落とすには強い合成界面活性剤を含む洗浄剤が必要で、これも肌に深刻なダメージを与えるのです。たとえ一時的な使用でも、決して安全とは言い切れません。

SPF値が高ければ高いほど日焼けしない?

最近、やたらとSPF値の高いサンスクリーン剤が発売されています。ところがSPF値を高めてゆくと、SPF15前後までは紫外線防御率が効果的に高まるのですが、それを過ぎると紫外線防御率の上昇割合は低くなり、SPF20~30あたりで上昇がほぼ止まるというデータがあります。そのため海外では、SPF30以上の表示が制限されているのです。
一般的に黄色人種であるアジアの人々は、欧米人に比べて紫外線のリスクが低いことも知られています。このようなことを考えれば、毒性が疑われている紫外線吸収剤を高濃度に加えて、SPF値の高さを競うことは無意味なのでは。
ごく日常では、真夏でもSPF15あれば十分です。SPF15程度なら、天然成分だけで十分カバーできます。野外でのレジャーのときは、こまめに塗りなおすなどの工夫を。帽子や日傘を併用すれば、よりよいでしょう。

なぜ植物成分でUVケアをすると良いのでしょう?

大きな理由のひとつは、一般の化粧品に含まれる合成成分が肌のバリアを壊してしまうからです。
肌の表面は皮脂によって守られています。これはいわば皮脂バリアで、汚れや毒性物質が肌の内部に侵入するのを防ぎます。
多くの化粧品には、水と脂を溶かせ合わす乳化によって、この大切な皮脂バリアを壊してしまう石油由来の合成界面活性剤が配合されています。もちろん一般のUVクリームもこの合成界面活性剤は含まれています。(※通常、3種類から5種類もの合成界面活性剤がUVクリームに使われています)。じつはこの合成界面活性剤が強力で、皮膚細胞の細胞膜を溶かして、細胞を萎縮させてしまいます。ということは、肌は皮脂バリアをなくし、無防備な肌になるというわけです。
このような無防備な肌の上に強い紫外線が当たれば、肌がダメージを受け、シミやくすみが増えていくのは目に見えています。とくに合成成分の紫外線吸収剤は、皮脂バリアが壊された肌の奥にまで浸透し、シミの原因になることもあります。合成成分に頼るスキンケアだはなく、肌の再生力を促す植物成分の力を借りることをおすすめしています。

化粧品の合成成分はシミやくすみに

シミの原因であるメラニンは角質層にあります。ところが合成成分を主とした化粧品を使い続けていると、本来の肌の機能が衰え、はがれ落ちるべき角質がそのまま残ることがあります。
そして角質層が不必要に厚くなるばかりでなく、角質とともに落ちるべきメラニンも残留して、シミやくすみになるのです。あるいは角質層が薄くなってペラペラになり、表皮の防衛反応が過剰になってメラニンが大量に作られることもあります。最悪の場合、行き場を失ったメラニンが真皮にまで落ち込んでしまうこともあります。そうなると、容易には取り除きにくくなります。

メラニンを抑えるにはどうすればいいでしょう?

肌には紫外線を防御する機能が備わっています。じつはそれがメラニンなのです。
皮膚の表皮でメラニンは紫外線をシャットアウトし、DNAの損傷や肌へのダメージを防いでいます。ですから、メラニン色素は、肌を守るためには不可欠なものです。逆にメラニン色素が不足すると、皮膚組織に過度の紫外線が浸入し、シミ、シワ、肌の老化を招きます。メラニンが生成されると、見た目には「日焼け」し、肌が黒くなりますが、これ自体は心配すべきことではありません。肌の機能が正常なら、メラニンは角質とともにはがれ落ち、肌に残ることはないのです。つまり、ターンオーバーを正常にし、健康な肌になれば、メラニンも目立たなくなります。

メラニン生成を抑えることに躍起になるよりも、正常なターンオーバーができるように肌を健康に保つことが大切です。そうした自然治癒力を引き出してくれるのが植物成分なのです。

アロエやヘチマなどに含まれる多くの成分には日焼け後のほてりを抑えたり、ターンオーバーを正常にするはたらきがあります。使いやすい化粧水でたっぷりと水分を補給しながら紫外線対策をすることが大切です。マスクなどを使ってたっぷり水分をチャージするのもおすすめです。

植物成分だけで、本当に紫外線を防止できるのでしょうか?

UV対策に効果を発揮する植物成分はいろいろあります。合成成分は、一時的には完璧に紫外線をシャットアウトしますが、かなり時間がたってからくすみやシミの問題が出てきます。ですから永続的な健康と美を手入れるためには、肌のターンオーバーを正常にする安全性の高い植物成分を使うことです。植物は動くことができないために絶えず紫外線にさらされています。そのため植物にも何らかの紫外線防御のための成分が含まれています。その中でも、特に紫外線に強い植物があります。例えば、バラ、シコン(紫草の根)、ドクダミ、カミツレ、オウバク、アロエなど。これらの植物のエキスを使った化粧品は、SPFやPA値で表示されることはありませんが、昔からの実証で、紫外線を和らげることがわかっており、アフターサンケアとしても有効です。植物成分は、肌を健康にしながらメラニンを目立たなくしてくれます。
また、植物だけでなく比較的、安全性が高いといわれる酸化チタンや酸化亜鉛は、使用感が重いのが欠点ですが、最近は改善されてきて、白浮きしないUVミルクなども出てきました。その他、シルクもUVケアとしておすすめです。
正しい知識を身につけて、本当の意味での肌に優しいUVケアを心がけましょう。

ご存じの方も多いと思いますが・・・
SPF値とPA値とは何でしょう?

SPF値とは

UVB(紫外線B波)を防ぐ効果を指数であらわしたもので1~50の数字であらわします。
紫外線の中でも、UVBは短時間で肌に赤みや炎症を起こし、肌を黒くします。 SPF値とは、このUVBをどのくらいの時間、防ぐことができるかという時間をあらわした指数です。 目安としては、SPF1 で20分 と言われています。

SPF10で200分(3時間20分) 
SPF20 で400分(6時間40分) 
SPF30 で600分(10時間)
こう考えると、SPFは、20~30あれば十分ということがおわかりいただけると思います。

PA値とは

SPF値はUVB波なのに対し、PA値はUVA(紫外線A波)を防ぐ効果をあらわす目安です。
UVAは、一時的な肌の黒化と長時間かけて肌の弾力を失わせます。4段階の「+」マークで表示され 「+」の数が増えるにつれ、UVAを防ぐ効果が高くなります。 目安としては、

SPA+   普段の生活
PA++  普段の生活及び屋外での活動
PA+++ 長時間の屋外活動





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