ヘナ染めで頭皮も髪も健康に！

どうしてヘナで髪が染まるのでしょう？

ヘナは、インドや北アフリカなどの乾燥地帯で育つ、ミソハギ科の植物。

ヘナは、植物で唯一、髪を染めることができます。

では、何故ヘナで白髪が染まるのか。

それはヘナの葉に含まれるローソンという赤色酵素色素のおかげです。ローソンには たんぱく質を染める性質があります。このローソンが、髪のキューティクルのすき間から浸透し、毛髪の97％を構成するケラチンというたんぱく質に絡みつき赤オレンジ色に発色します。

黒髪をヘナの赤オレンジ色に染めても、黒の色の方が強いのでほとんど染まったようには見えません。ただし髪質によっては、黒髪がかすかに茶色がかった色になることもあります。

ヘナは、頭皮にも髪にも、いいことがいっぱい

ヘナの最大の魅力は、化学染料を使わずに100％自然の植物で頭皮や髪を傷めることなく白髪を染めることができることです。

もう一つ、ヘナの魅力はトリートメント効果です。ヘナは髪にハリ、ツヤ、コシを与えてくれます。インドの女性はこのトリートメント効果を期待して、黒髪の人もヘナで健康で艶やかな髪をキープしています。インドの人の黒髪が艶やかで美しいのはヘナのトリートメント効果のおかげです。合成成分のヘアカラーで染めた髪が、キューティクルが壊されてバサバサになってしまうのとは大違いです。

また、ヘナには余分な油分や汚れを取る働きがあります。ヘナのペーストを頭皮から塗りこむので、頭皮の余分な皮脂、汚れを取り除いてくれ、頭皮もスッキリきれいになり、頭皮の健康も保ってくれます。

更にもう一つ、ヘナにはリラックス効果があります。ヘナを頭皮から髪全体に塗布すると、まず気持ちよさを感じます。そしてヘナを髪に塗って１時間ほど待っている間、体全体の力が抜けて、眠くなるという人もいます。ヘナにラベンダーの精油を２,３滴混ぜると、リラックス効果はさらに高まります。

インディゴを混ぜて、ブラウンやブラックに染めることもできます

ヘナ100％だと赤オレンジ色に染まるからと、ヘナを敬遠する人もいますがインディゴを使えば大丈夫です。ヘナにインディゴを混ぜることで、その配合量によって明るいブラウンから黒まで好きな色に染めることができます。ヘナ1：インディゴ1の割合で、自然なダークブラウンに染めることができます。

最初からインディゴを配合しているヘナを使うと手軽に染められるのでおすすめです。

またヘナは何回か重ねて染めることにより、髪色が深く濃くなっていきます。

白髪染めだけが目的ならリタッチで

すぐに伸びてくる白髪を染めるのが面倒、という人にはリタッチがおすすめです。初めてヘナ染めをする人は、１～２回髪全体を染めた後、１～２週間おきに根元だけ染めるリタッチという方法があります。

染め時間は１５分～２０分でいいので、入浴前にヘナを溶いて根元に塗布し、ゆっくりと入浴し、お風呂から出る時に洗い流せばいいので簡単です。

またお出かけ前に白髪が目立ってしまうときは、天然成分100％のヘナ配合のコンシーラーが発売されましたので、ぜひ使ってみてください。白髪が染まることはありませんが、天然成分100％、髪を傷めることがない安心安全なコンシーラーです。

ヘナを選ぶなら必ず植物成分100％のものを

ただし、市中に出回っているヘナにも、安全とは言い難いものがあるので注意が必要です。

ヘナにも「化学色素入りのヘナ」というものが存在します。ヘナに合成染料を混ぜることで、簡単に短時間で染めることができます。例えばパッケージの裏の全成分表示にヘナの他に「2-アミノ-6-クロロ-ニトロフェノール」、「HC青」や「HC黄」、「塩基性青」などと表示があります。これらも石油系の合成成分です。

必ず全成分表示を見て、自然素材のみの表示のものを選びましょう。