オーガニックで慢性的な手荒れにさようなら

オーガニックで慢性的な手荒れにさようなら

手荒れの原因は、台所洗剤の合成界面活性剤

年中、手荒れで悩んでいる人が増え続けています。 手がかゆくなったり、さらに水泡やひび割れに。ひどい場合には、口が開いたままの傷に。こうなるとなかなか治らず、ぬるいお湯でも痛みを感じるようになってしまいます。

「でも台所仕事は毎日だから手荒れは仕方ないのね」と、改善を諦めている人も多いのが現状です。手はもともとよく使うため、ほかの箇所よりも厚い角質層で保護されています。そんな手が何故、慢性的に荒れてしまうのでしょうか?

それは、台所洗剤に含まれる合成界面活性剤です。合成界面活性剤には、「たんぱく質変性作用」があり、皮膚のたんぱく質を溶かしてしまうのです。日々、こういった洗剤を使い続ければ、手荒れを引き起こすのは当然なのです。

まずは、今、使っている台所洗剤の成分を見てください。長いカタカナ名がありませんか。

台所洗剤によく使われる合成界面活性剤としては次の成分があります。

  • アルキルヒドロキシスルホベタイン
  • アルキルアミンオキシド
  • アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル

特に「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」は、環境省が*「PRTR法」にリスト化している有害化学物質に入っています。そんな成分がどうして台所洗剤に使われているのか不思議です。

*「PRTR法」とは、人の健康や生態系に有害なおそれのある、472種類の化学物質について、事業者の届出データや推計に基づき、国が排出量・移動量を公表する制度です。

ハンドクリームやハンドソープも要注意!

カサカサに乾燥した手に欠かせないのが、ハンドクリーム。塗った直後は、確かに肌がしっとり潤った感じがします。しかしハンドクリームにも合成界面活性剤が使われています。合成界面活性剤の主な役割として、「洗浄」のほかに「乳化」があります。

台所洗剤の場合には、合成界面活性剤が油分を落とす「洗浄」成分として使われていますが、ハンドクリームには、油分と水分を混ぜるための「乳化」成分として合成界面活性剤が使われているのです。

ハンドクリームは、塗った時はしっとりしていても、合成界面活性剤の「たんぱく質変性作用」によって、皮膚の細胞膜のたんぱく質に結合し、細胞膜を破壊していきます。

ハンドクリームによく使われる合成界面活性剤としては次のようなものがあるので、成分をチェックしましょう。

  • ポリソルベート●●
  • ステアリン酸グリコール(SE)
  • ステアリン酸PEG●●
  • ※●●には、数字が入ります。

合成洗剤で食器を洗い、一般的なクリームを塗っていれば、次第に手荒れがひどくなるのは当然なのです。さらにコロナ禍によって、手洗いが習慣づけられましたが、そのときにも合成界面活性剤のハンドソープを使っていれば、ますます手は荒れるばかりです。

台所洗剤も化粧品も、ラベルに必ず配合成分が記載されています。ついつい「潤う」とか「潤い成分たっぷり」とか「しっとり」とか「スベスベ」とかいう言葉に反応してしまいがちですが、必ず成分をチェックすることをおすすめします。

慢性的な手荒れを改善するには、次の三つのポイントがあります。この三つを実行すれば、必ず、どんな手荒れからも脱出できるはずです。

  1. 1台所洗剤を石けんベースに変えること。
  2. 2ハンドクリームを合成界面活性剤フリーにすること。「乳化」成分は、レシチン、石けん素地、または「乳化」成分を使わないバルサムタイプのハンドクリームを使いましょう。
  3. 3ハンドソープも石けんに変えること。

【石けんベースの台所洗剤の見分け方】

台所洗剤は、成分を見て、「石けん素地」、あるいは「脂肪酸カリウム」と記載されているものを選びましょう。「自然派」とか「手に優しい」と謳う台所洗剤でも成分を見ると、たいてい合成界面活性剤が配合されているので要注意です。

台所洗剤を石けんベースの製品に変えたら、早い場合には、「1週間ほどで手が良くなってきた」という声を聞きます。

『オーガニック生活便』では、合成界面活性剤を使わない台所洗剤をお取り扱いしています。


  • パックスナチュロン 台所のせっけん 500ml

    石けんだから手が荒れない
    食器洗いで手荒れに悩む人のために作った「台所のせっけん」。保湿力の高いハイオレックヒマワリ油を石けん素地に配合することによって、肌の潤いを守りながら、食器を洗うことができます。


  • マハラニ リタ 100g 

    インド伝統の植物の洗浄成分
    「リタ」という植物の実を粉状にした洗剤です。一般的な石けん洗剤は、油分がすっきり落ちないこともよくあります。油っぽい料理をした後のフライパンやお皿、またガラスのコップなども「リタ」で洗うと、驚くほどきれいに洗い上げることができます。

【合成界面活性剤フリーのハンドクリームの見分け方】

ハンドクリームは、天然成分で乳化したものを選びましょう。クリームの天然成分の乳化剤には、レシチン、リゾレシチン、ローカストビーンガム、シア脂などが使われています。あるいは、乳化剤を使わないバルサムタイプもおすすめです。「オーガニック生活便」では、合成界面活性剤フリーのハンドクリームを取り扱っています。


  • オーガニック ローズ ハンドクリーム30g アルテ

    天然の乳化剤レシチンを使用。
    「アルテ」独自の処方で、 クリームの乳化方法として天然成分のレシチンを使用。レシチンは、ノン遺伝子組み換えの大豆が原料です。防腐剤も天然成分で、一つ一つの成分にこだわった、完全・天然成分100%のハンドクリームです。 オーガニックローズやシャクヤク、スイカズラなど、潤いを与える植物エキスも配合。


  • 国産オーガニックハーブ&ローズ アロマハンドクリーム 40ml スプーン・スプーン

    クレイで乳化したハンドクリーム
    モンモリロナイトというクレイから作ったハンドクリームです。モンモリロナイトは水分保持力が非常に高く、しっかり潤いを閉じ込めながら表面はさらっとさせる効果があります。そのため、べたつくこともなく、つけてすぐにパソコン作業や読書などもできます。


  • スキンバーム 25g 華密恋

    バルサムタイプだから、潤いが長続きする
    カミツレエキスが肌荒れや炎症を防ぎ、ツバキ油、シア脂、ホホバ種子油などのオーガニック認証を受けた植物油が乾燥から守ってくれます。植物オイルとミツロウ配合のバルサムタイプなので潤いが長続きします。

【おすすめのハンドソープ】


  • パックスナチュロン ハンドソープ

    やさしいヒノキの香り、石けんだから安心
    ホイップクリームのような柔らかい泡が、手全体を包み込みしっかり洗い上げます。石けんベースなので、手荒れの心配がありません。