パン食は大丈夫?! 輸入小麦の農薬がアレルギーや不調の原因かも

パン食は大丈夫?!
輸入小麦の農薬がアレルギーや不調の原因かも

グリホサートが検出される輸入小麦

昨今は「パン食」がいきわたり、「日本ではお米の消費量が減るばかり」という話もよく耳にします。 学校の給食でもパンが登場することも多いようです。

私たちの周りには、パンだけではなく、うどんやラーメン、お菓子など小麦粉由来製品があふれていますが、農薬という面から見てみると深刻な問題が見えてきます。

というのは、日本の小麦の自給率は約14%、ほとんどが海外から輸入されています。

主な小麦の輸入先をあげると、アメリカ、カナダ、オーストラリアになりますが、実はそれらの小麦には、除草剤「ラウンドアップ」に含まれるグリホサートが検出されているのです。

何故、残留基準値があがったのか?

グリホサートは、アメリカのモンサント社が開発した除草剤です。「世界で最もよく使われきた除草剤」と言われ、40年以上、農業者だけでなく、さまざまな分野で利用されてきました。その普及の高さは、今やホームセンターの除草剤コーナーに行くと、ほとんどの商品にグリホサートが含まれていることからもわかります。

このグリホサートの人体への影響については、国際がん研究機関(IARC)が「発がん性がある」と公表し、発がん性を問うアメリカの裁判で320億円の賠償命令がモンサント社に下ったり、ワシントン大学の研究チームが、使用者は、がん発症率が高まると発表するなど、関心が集まっています。

その結果、ヨーロッパからアジアなど多くの国々で、グリホサートの販売禁止や輸入禁止を規制を強めています。

しかし、そんな世界の流れとは反対に日本は、2017年には、様々な農産物について、グリホサートの残留基準値を大幅に緩和したのです。(農薬残留基準値とは、1kgに1mgの農薬が含まれていると、1ppmで表されます)。

いくつかの例をあげると、トウモロコシはそれ以前には1.0ppmだったものが5.0ppmの5倍に、ソバは0.2ppmから30ppmのなんと150倍に、そして小麦粉は5.0ppm~30ppmへと6倍に引き上げられました。

そもそも農薬の残留基準値は、人体にとって、健康被害にならない程度に抑えることが前提ですが、大幅な緩和は、突然、人間の体質が変わるわけがないことを考えると、科学的な根拠があるとは言い難いものです。

収穫前の「プレハーベスト処理」とは?

グリホサートの残留基準値が引き上げられた理由は、科学的な根拠からではなく、小麦を輸入したい国と輸入にたよる日本の事情です。

海外の小麦農家が、収益をあげるとともに手間を省くために、新たに「プレハーベスト処理」をするようになったからです。これは、収穫前にグリホサート系の除草剤「ラウンドアップ」を散布することで、その結果グリホサートの残留値があがり、これまでの基準値のままでは輸入が出来なくなる可能性が出てきました。

そのため厚労省は、グリホサートの残留基準値を大幅にあげることによって、外国産小麦がこれまでどおり輸入できるようにしたのです。「私たちの健康よりも、外国の意向を優先しているのでは」と問う声もあって当然と言えます。

国産小麦を選ぼう!

農水省の調査では、海外の小麦粉の9割から高い数値のグリホサートが検出されていますが、残留基準値があげたので、従来通り問題なく国内に流通しています。

いっぽう、北海道など国内で作られた小麦粉からはグリホサートは検出されませんでした。グリホサートの摂取が気になる人は、ぜひ国産小麦を選ぶようにすることをすすめます。

最近は、米よりパンへの支出が増えている家が多くなっていますが、プレハーベスト処理が行われる国から小麦が届いていることを考えると、パン食が多い家では、それだけグリホサートを体内に摂り込んでしまうことになります。

最近は、ガンだけではなく、アレルギーに悩む人も増え続けていますが、パンやうどん、ラーメン、お菓子などの原料として輸入小麦が使われていることと因果関係がないとは言えません。

もしパンを食べるのなら、国産小麦の製品にこだわってください。また家でお好み焼きや揚げ物をする際にも、国産の小麦粉を選びましょう。

何より当然ながらパン食よりも、国産のお米のほうが農薬の害も少なくなります。

ぜひもっとご飯食を増やしたいものです。学校給食でも、もっとご飯食を取り入れてほしいものですね。

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胚芽米や玄米おにぎりは完全食!

「梅干し入りおにぎり」というと、栄養値が少ないかもというイメージがありますが、おにぎりのお米を胚芽米や玄米にすると、バランスのとれた素晴らしい一食になります。

あまりに精製しすぎた白米は、糖分が主体となってしまうため、食べすぎは糖尿病にもつながります。しかし胚芽米や玄米になると、各種のビタミンや必須ミネラルが豊富です。

お米にさまざまな雑穀などを混ぜると、いっそう栄養価も高くなり、こくのある味わいを楽しめます。

そんなおにぎりをノリで包むと、ビタミンやミネラルがさらに増えて、ほぼ完全食といってもいいほどに。

おにぎりは、梅干し以外に、昆布、おかか、雑魚、鮭などなど、数多くのバリエーションを楽しむことが出来ます。

おにぎりは、健康的にダイエットをしたい人にもおすすめです。

忙しい人も嬉しい簡単完全食、日本伝統のおにぎり文化をもっと楽しみましょう!

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