乾燥の季節に、
ナチュラルなクリーム選びで潤う肌へ

ようやく暑かった夏が終わり、秋から冬へ。

とはいえ、ときどき夏日になったりと落ち着かない天気ですが、それでも急に寒くなるとやはり肌の乾燥が気になります。

乾燥肌の人が増えている理由は？

「自分は乾燥肌です」、と乾燥肌を自認する人が増えています。

「お手入れはきっちりしているのに肌が潤わず、乾燥がひどくなる」こんな悩みをよく聞きます。

そんな人は使っている化粧品を見直してみましょう。

今、使っている洗顔フォーム、化粧水、美容液、乳液、クリーム、メイク用品、クレンジング・・・ これらの化粧品の成分に合成成分は入っていませんか？

合成成分の中でも、特に合成界面活性剤には、肌のたんぱく質を溶かしてしまう「たんぱく質変性作用」があります。合成界面活性剤には、洗浄作用と乳化作用があるため、様々な化粧品アイテムに配合されています。ほんの少しなら使っても大丈夫、と思っても、使っている化粧品の多くに合成界面活性剤が配合されていたら、そしてそれを毎日朝に晩に顔に使っていたら、しだいに乾燥肌になっていくのも当たり前なのです。

そんな合成界面活性剤は、現在約3000種類もあると言われていますが、よく使われる成分名をあげておきます。

市販のクリームは、見せかけの保湿

乾燥の季節にはクリームが欲しくなりますが、必ず全成分を見て選んでください。

一般的なクリームには乳化のために合成界面活性剤が配合されているので、保湿しているつもりがさらに乾燥をすすめてしまっているのです。でも塗った直後は、ヌルヌルするのでなかなかその事実に気がつきませんが、長期間にわたって使い続けるうちに、徐々に肌を溶かしていくのです。

またクリームを塗ると乾燥していた肌がしっとりして、肌に保護ベールができて外の乾燥から守られている感じがします。でもその保護ベールは、合成ポリマーです。合成ポリマーを塗ると、肌の表面をビニールで覆った状態になるので、皮脂がうまく分泌できずに、徐々に乾燥肌になっていく可能性があります。

例えば合成ポリマーの成分名には多くの場合次のような文字が含まれているので探してみてください。

全成分を見てこのような成分が配合されているクリームは避けましょう。

ナチュラルなクリーム選び

人間の肌はもともと乾燥を防ぎ、内側から潤う力を備え持っています。

乾燥肌になってしまう原因がもう一つ。肌にはもともと常在菌が棲んでいて、その常在菌が肌を健全に保っているのです。合成成分はその常在菌を殺してしまうため、肌がバランスを崩し、乾燥肌、さらに敏感肌へと移行してしまうのです。

ナチュラルな化粧品は、「たんぱく質変性作用」もなく常在菌を殺しません。それどころか、常在菌をふやしてくれ、肌の持つ本来の力を高めてくれます。

ナチュラルなクリームの場合、乳化剤としてよく使われるのが、レシチンや石けん素地。これらは合成界面活性剤のように「たんぱく質変性作用」はないので肌にとって不安がありません。

一般のクリームになれていると、ナチュラルなクリームはサラッとしていて物足りないという声があります。しかしナチュラルなクリームは、肌に蓋をするのではなく肌の常在菌に栄養を与えて、本来の潤う力を高めるクリームなので、使用感はサラッとしているのです。

季節の変わり目に、せっかくクリームを塗って保湿するなら、合成成分フリー、常在菌も喜ぶクリームを使いましょう。最初は物足りなさを感じても、使っているうちに内側から潤う健康な肌になっていくはずです。