
オーガニック・ドリンクで夏バテ対策
自販機のドリンクには要注意

年々、夏の暑さが異常なものになってきているので、熱中症予防としてまめな水分補給が呼びかけられています。
でも気をつけたいのは、自販機のジュース類。実は砂糖や合成甘味料が防腐剤にもなっているため、かなりの量が使われています。そのほかに味や色を作り出すために様々な食品添加物も加わっています。手軽だからと自販機のジュース類を多く飲むうちに体調不良になったり、深刻な場合には、「糖尿病」に陥ることもあります。
また自販機のドリンクは、プラスチック容器に入っていることも気になります。プラスチックは、石油から作られた化学物質であり、わずかとはいえ飲み物に溶けこむと環境ホルモンになる可能性があります。さらにプラスチックには変質を防ぐために抗菌剤や防腐剤など様々な添加物が含まれています。
手作りドリンクのすすめ

夏のドリンクは、手作りがおすすめです。まとめて作っておき、外出時にはお気に入りの携帯用容器に入れていきましょう。ちなみに携帯用容器ですが、プラスチック製ではなく、ステンレスなど金属製のものを。
ドリンクは、日本茶、ほうじ茶、麦茶、ハーブティーなど、自分の好みのお茶をいれてまとめて冷やしておきましょう。
ただしぜひオーガニックにこだわってください。お茶は、洗うことなく乾燥させたり焙煎するので、もし農薬が使われたものであれば、そのまま農薬が溶け出すことになります。
何より、オーガニックの農産物には、通常栽培の農産物に比べて、抗酸化物質が豊富に含まれているので、夏バテ防止に役立つことは言うまでもありません。
不眠症や冷え性を緩和してくれる麦茶

夏に昔から飲まれてきたドリンクといえば、麦茶。麦茶に含まれる成分の中には、血液をサラサラにする「アルキルピラジン」と血圧を下げて血行を良くする「ギャバ(GABA)」が含まれています。夏は眠りが浅くなりがちですが、麦茶に含まれる成分によって、不眠症を改善したり、クーラーによる冷え性などを予防してくれる働きもあります。
暑さに負けない体を育むルイボスティー

ルイボスは、南アフリカの最南端、喜望峰のあたりだけで収穫されるハーブです。現地では昔から「不老長寿のお茶」と呼ばれてきました。
事実、ルイボスティーには、活性酸素を減らす抗酸化成分がたっぷり含まれていることがわかっています。なんとコーヒーの5倍以上、ほうじ茶の20倍以上とも言われています。
ルイボスティーは、血流を良くして、腸内環境を整え、リラックス効果もあります。
つまり、毎日飲むことで、確実に免疫力アップを促して、夏の暑さに負けない体質へと導いてくれます。
少し甘味がかった独特な味わい。ノンカフェインの飲みやすいお茶なので、一日中、飲むことができます。
ハチミツと酢のヒーリングドリンクで夏バテ対策を

夏バテ対策としてぜひおすすめしたいのが、古代ギリシャ時代から伝わるヒーリングドリンク「オキシメル」。
この「オキシメル」に、ハーブやジンジャー、スパイスなどを加えると、免疫力をあげるおいしいドリンクになります。
オキシメルの主成分であるハチミツは、喘息、糖尿病、胃腸および血管系疾患など、多くの病気の治療に推奨されてきました。現代の科学でも、ハチミツには、抗菌、抗ウィルス、抗真菌、抗炎症作用があることが検証されていますが、最近では異常な細胞や菌類の増殖を抑える、つまり抗がん作用が報告されています。また強力な抗酸化物質として、フリーラジカルによる細胞の損傷を予防します。
オキシメル作りにおすすめしたいハチミツは、アカシアのハチミツです。寒くなっても結晶化することがないので、年中なめらかで使いやすいハチミツです。
もうひとつのオキシメルに欠かせない成分である酢は、コレステロールを下げ、肥満を予防する効果があります。またハチミツと同じく、抗酸化、抗糖尿病、抗菌作用ががあり、すみやかに異常な細胞を除去する働きがあります。なるほど、昔からのヒーリングドリンクの基本材料としてハチミツと酢が使われてきたのには理由があるのです。
オキシメル作りにおすすめしたい酢は、アップルビネガーです。酢っぱさがマイルドなので、ドリンクとしても飲みやすくさわやかな味わいになります。
自分の味覚や体調に合わせて「私流オキシメル」を作る

オキシメルのベースはハチミツと酢ですが、これに様々なハーブや果物を加えれば、「私流オキシメル」ができあがります。
ヒーリングドリンク「オキシメル」は、一度、まとめて作っておくと、保存期間が3か月から半年と長いのも嬉しいドリンクです。
ドリンクとして飲むときは
オキシメル30mlをお好みに合わせて2~3倍の水で薄めて飲みます。氷を入れても良いでしょう。
サラダドレッシングに
「オキシメル」は料理にも使うことができます。サラダドレッシングや酢のものなどに。サラダドレッシングとして使う場合は、オキシメル5mlに、オリーブオイル10ml、酢10ml、塩、コショウを加えます。
夏の夜は、薔薇の「オキシメル」ドリンクを

夏の夜の悩みは、眠り。眠りが浅い日が続くと、行きつく先は夏バテ。
夜は、ローズの「オキシメル」ドリンクがおすすめ。ローズは、リラックス効果にすぐれ、心地よい眠りへと導いてくれます。もちろん薔薇ポリフェノールのおかげで美肌作りに効果あり。眠っている間に美しくなるなんて! 女性にとって最高のドリンクですね!
薔薇のヒーリングドリンク「オキシメル」の作り方
材料
- ハチミツ 200g
- アップルビネガー 70ml
- マイカイカローズ茶 10g
- 保存用ガラス瓶 (大きさ400ml)
- 1ハチミツとアップルビネガーを保存用ガラス瓶に入れてよく混ぜ合わせ、マイカイカローズ茶のローズ10gを入れよく混ぜます。
- 22週間、1日に1回、ガラス瓶を振って材料を混ぜます。
- 32週間後、ローズを取り出せば、ヒーリングドリンク「オキシメル」の出来上がり。
ドリンクとして飲むときは
オキシメル30mlをお好みに合わせて2~3倍の水で薄めて飲みます。
発汗作用を促して体温調整をしてくれる生姜オキシメル

夏バテ対策としては、生姜の「オキシメル」もおすすめ。生の生姜には、血のめぐりを良くして発汗作用を促すジンゲロールが含まれています。そのため体にこもった熱をとり、水分過多によるむくみもとってくれます。
生姜のヒーリングドリンク「オキシメル」の作り方
材料
- ハチミツ 200g
- アップルビネガー 70ml
- 生姜 10g
- 保存用ガラス瓶 (大きさ400ml)
- 1生姜はよく洗ってから皮を剥かないまま、薄くスライスします。
- 2ハチミツとアップルビネガーを保存用ガラス瓶に入れてよく混ぜ合わせ、1の生姜を入れよく混ぜます。
- 32週間、1日に1回、ガラス瓶を振って材料を混ぜます。
- 42週間後、生姜を取り出せば、ヒーリングドリンク「オキシメル」の出来上がり。
ドリンクとして飲むときは
オキシメル30mlをお好みに合わせて2~3倍の水で薄めて飲みます。氷を入れても良いでしょう。
この夏はオーガニック・ドリンクで、暑い日も元気に心地よく過ごしましょう!