
「天空の縄文米」の田植えをしました!
山梨県富士川町平林ブランドの「天空の縄文米」、今年もその米作りのために、6月1日、平林の美しい棚田で、田植えをしました。甲府市内は夏日となりましたが、この高地では涼しく、とても気持ちの良い陽気の中、総勢10名で、1反分の棚田に苗を植えていきました。

今回でこの地での田植えも3回目となりました!
平林の棚田に、誰でも手軽に出来て草取りいらずの「タンニン鉄」を使って、自然との調和を復活させよう! と始めた米作りも今年で3年目を迎えました。

今回の種もみは北杜市で自然栽培づくりをしている方から頂いたもの。その苗を各自が思い思いに、大地に届くように、そして楽しみながら植えることができました!
この地でタンニン鉄を使うきっかけは?
ここ平林地区では、昔から農業が盛んな地区でした。現在では過疎化が進み、高齢の方一人で水田や畑を養っていかなければならなくなり、農業の大仕事である「雑草取り」 がとても大変な作業となっているのです。
そのような状況にあって手が回らなくなってしまい、有害と知りつつも、除草剤に頼らざるを得ないとの話を聞きました。

何か良い除草の方法はないのだろうか?
そんなあるとき、スタッフの一人が「農業新聞」に、タンニン鉄を使った除草法と栽培に関する記事を見つけました。「この方法なら環境保全になる! しかも誰でも簡単にできる! 」と思い、この「棚田の里」で挑戦してみることにしたのです!
「タンニン鉄」は除草効果も大! しかもミネラル循環を促し、稲を活性化させる!
タンニン鉄を実際に水田に設置すると、早速驚かされたのがその除草効果でした。タンニン鉄(鉄ミネラル)を吸収した稲は活性化し、目一杯の太陽エネルギーを取り込むのです。

そして、周りの野草(雑草)達が生えてくる前に、稲が素早く生育し日光を遮るため、雑草が育たなくなり、その結果、除草の必要性が無くなるということなのです。
さらに、その鉄ミネラルを充分に吸収した稲は、微生物が活性化し、効率的に酵素を作り出し最大限の生育を促します。その結果、稲が本来持つ、旨みや味わい深さが出てくるのです!

タンニン鉄の作り方はとても簡単!
タンニン鉄の作り方はとても簡単です。タンニン(ポリフェノール)を含んだ植物、例えばお茶の葉、柿の実や葉、葛(くず)の葉など、鉄は、使い古しの鉄道具や錆びたくぎなど、身近にあって コストのかからないものばかり。
葛葉を中心としたタンニン成分と、使い古しの鉄歯や釘での鉄分
これらを布(シーツなど)で包んで縛り(細かい網目状のものでも良い)、水源付近に置いておけば、鉄と植物のタンニンが結びついた黒いタンニン鉄が溶け出し水田全体に広がっていくのです。
今後もこのような活動を通して、「タンニン鉄」の除草方法を広めていきたいと思っています。
実は「タンニン鉄」は、米栽培の除草だけではなく、野菜を作るときも活用できるそうです。タンニン鉄を使って育てられた野菜は、通常栽培の野菜と比較すると、様々な栄養素がより多く含まれており、味もおいしくなるとのことです。
おかげさまで昨年度(2024年)の「天空の縄文米」は完売いたしました。
今年は、11月から新米を販売する予定です。
少々お待たせしますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
