
松果体を元気にして、心地よい眠りを
眠りは、健康と美容に欠かせないもの
眠れない、寝つきが悪い、眠りが浅いというような悩みを抱える人が増えています。
とくに最近は気候変動によって例年以上に暑くなるという予報も出ており、ますます寝苦しい日が増えていきそうです。
眠りは、疲労回復、免疫力強化、うつ病の予防など様々な効用があり、心と体の健康を保つための基本です。もちろん美肌・美容にとっても眠りが深く関わっています。
だからといって睡眠薬にたよるのはおすすめできません。長く使ううちに依存症になってしまう人も多いからです。
睡眠薬には危険な副作用が!

睡眠薬にたよるのは大きなリスクがあります。
それは化学物質=合成薬によって、本来の体内時計をわざわざ壊してしまうことにつながるからです。
たとえば、夜の眠りを誘うメラトニンというホルモンと似た合成薬「メラトニン受容体作動薬」が配合されていたりします。この薬は、メラトニンと同じように脈拍、体温、血圧を下げて、人工的に眠りの準備をします。
そのほかに、脳の神経活動を抑えることで眠りやすくする薬(ベンゾジアゼピン系)、目覚めを促すオレキシンというホルモンの作用を遮断して眠れるようにする合成薬「オレキシン受容体拮抗薬」などを配合した睡眠薬があります。
しかしこれらの薬を常用していると、本来の体内時計に根本的な狂いが生じ、日中に、ふらつき・転倒、健忘、眠気の持越し、作業能率の低下などが出てきます。そのような症状が出ているにもかかわらず、眠るためにはもはや薬離れができないという状態に陥る人も少なくありません。
眠りを調整する脳内の松果体

薬に頼る前に、私たちの体内にある眠りを促す器官について知りましょう。脳のほぼ中心にある松果体です。「第三の目」とも呼ばれる松果体は、直感や潜在意識と関係が深いとされており、ホルモン(=神経伝達物質)を分泌するなど体全体を調整しています。眠りもこの松果体によってコントロールされています。
朝、目覚めて太陽の光を浴びると、松果体からセロトニンというホルモンが脳内に分泌されます。セロトニンは、「幸せホルモン」とも呼ばれる、強力な抗うつ成分です。そのため朝から暗い場所にいる暮らしを続けていると、うつ病を発症することもあります。
このセロトニンは、夕方になると、メラトニンという物質に変わり、これが眠りを促すホルモンになります。メラトニンは、脈拍、体温、血圧を下げて、体が眠る準備をします。
朝早く起きて太陽を浴び、夜は早めに寝るという昔からの習慣を守ることがいかに理にかなっているかがわかります。
生活習慣が松果体を萎縮させている!

そのように松果体は、自然が作り出した素晴らしい体内時計を管理する器官です。
しかし現代の生活習慣が、この大切な松果体を縮小させたり石灰化したりするなど老化を早めていることが指摘されています。
その主なものをあげると、スマホやPCの電磁波やブルーライト、食事、そしてストレスなどです。
寝苦しい夜、ついPCやスマホに手を伸ばしてしまいますが、電磁波やブルーライトはますます眠れない悩みを深刻にしてしまいます。
松果体は、ブルーライトを浴びると、眠りに必要なメラトニンの分泌を抑制するので、眠りにくくなり、睡眠も浅くなります。
睡眠の質が低下すると、集中力や記憶力の低下、日中の眠気、イライラなどの症状が出てきます。
というわけで、松果体の健康を守るために、次のように生活習慣を見直してみましょう。
寝る2時間前にはスマホやPCの使用を控える
オーガニックな食事で、松果体を活性化

松果体の萎縮や石灰化が促進される原因は、ブルーライトや電磁波だけではなく、環境中に増え続ける化学物質、そして農薬や食品添加物など食品に関わる化学物質も関わっています。
松果体の萎縮や石灰化は、セロトニンとメラトニンの分泌も低下させてしまうため、当然ながら眠れない悩みに直結します。
出来る限りオーガニック農産物や食品添加物のない食材にこだわることは、松果体を活性化して、心地よい眠りを得るために役立ちます。
朝、光を浴びると松果体から分泌されるセロトニンは、夜はメラトニンに代わるわけですが、これらのホルモンは、トリプトファンという必須アミノ酸から作られます。トリプトファンを多く含む食品を摂ることも松果体の活性化につながります。
とくにトリプトファンを多く含む食品として、大豆製品、魚、ナッツ類、ブルーベリー、バナナ、緑黄色野菜、良質な油などが挙げられます。これらの食品は、メラトニン分泌を促し、睡眠の質を高めることで、間接的に松果体の働きをサポートしてくれます。
また、クロレラや海藻などデトックス効果のある食品も、松果体の健康を維持するのに役立ちます。
トリプトファンを多く含むため、松果体の活性化に役立つ食品
- 大豆製品 (豆腐、納豆、味噌など)
- 魚 DHAやEPAなどのオメガ脂肪酸が豊富
- 緑黄色野菜 ビタミンやミネラルが豊富
- ブルーベリー 抗酸化作用が高い
- ナッツ類 (ごま、ピーナッツなど) ビタミンEが豊富で老化を遅らせる
- オリーブオイルやアマニ油などの脳の健康に良い油
- クロレラ、そのほかの海藻類 デトックス効果があり、松果体の健康を維持する
寝る前のハチミツ

数多くの効果を秘めたハチミツは、実はトリプトファンも豊富な食品です。
眠りのために一日に朝と夜の2回、スプーン1杯のハチミツを摂ってください。とくに口内トラブルや口臭が気になる人は、ハチミツをすぐに飲み込まずに、口に含んだ状態で30秒ほど味わってから飲み込みましょう。そうすることによって、口内の殺菌効果が促され、トラブルや口臭を予防改善することができます。
またはハチミツをヨーグルトに混ぜて食べるのも良いでしょう。ヨーグルトとハチミツの組み合わせは、腸内環境を整えるためにも最適で、それは深い眠りを促すことにもつながります。
ストレスを緩和する香りで松果体の健康をキープ

ストレスを緩和して神経をリラックスさせることも、松果体の健康を守ってくれます。
リラックスして眠りを誘う香りとして、昔から使われてきたのがラベンダーやスィートマジョラムです。そのほか心のバランスを整えて眠りを誘う香りとして、スィートオレンジ、イランイラン、ローズゼラニウム、ベルガモットなどもあります。
夜、これらの香りが配合された入浴剤、アロマなどを利用してゆったりとした時間を過ごしましょう。
お風呂上りには、リラックス効果のある飲み物を飲みましょう。カフェインの入ったお茶は禁物、寝酒もNG。ローズティー、ラベンダーティー、カモミールティーなどがおすすめです。
ブルーライトや電磁波を避ける、オーガニックな食べ物、リラックス効果のある香りなどを上手に使って、松果体を元気にしてください。そして薬に頼らないナチュラルで心地よい眠りを手に入れましょう!
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