
アーユルヴェーダで美しい髪を育む
夏に髪が傷む原因は、紫外線だけではない!

9月になってもまだまだ気温が高く、日差しが強い日が続いています。
髪の傷みが気になっていませんか?
夏の強い日差しで髪は傷みますが、そのほかにも傷む原因があります。
まず髪の洗いすぎです。
夏は汗をかくのでどうしても髪を洗う機会が増えますが、シャンプーを使っての洗いすぎは、髪の乾燥をまねきます。
特に合成界面活性剤配合のシャンプーは、洗う度に髪を守るキューティクルが少しずつ剥がれていき、乾燥したパサパサな髪になっていきます。合成界面活性剤には、「たんぱく質変性作用」があるので、少しずつ髪のキューティクルを溶かしていってしまうのです。キューティクルとは、髪の毛の一番外側を覆っている組織で、髪の内部を守る働きをしています。キューティクルを失ってしまった髪は、水分を保つことができずに乾燥し艶を失い、細毛や切れ毛の原因になります。
ヘアカラーも傷みの原因

また白髪染めに合成のヘアカラーを使っていませんか?
美容院で使用しているもの、または市販のヘアカラーは、いくら髪にやさしいと宣伝していても化学薬品です。
ヘアカラーは、一般的に1剤と2剤の2種類で構成されています。1剤も2剤も、石油系の化学物質で作られています。特に毒性があると言われているのが1剤の染料、「ジアミン」という石油系の成分です。頭皮のかぶれ、赤味、かゆみ、体のだるさなどのアレルギー症状を引き起こす場合があり、さらに発がん性があるという報告も世界各地の研究機関から出ています。
またこの染め方は、一度髪のメラニン色素を脱色するので、好みの色で染めても色落ちすると黒髪の部分が金髪のよう色になってしまいます。そして乾燥し傷んだ髪になっていきます。傷んだ髪に更にヘアカラーをし続けていると、髪は中身のないスカスカな状態に。艶もハリもなくなってボロボロになってしまいます。
このようにシャンプーやヘアカラーで傷めた髪に、強い紫外線が追い打ちをかけて、髪はパサパサに。そこで傷んだ髪をコンディショナーで補修することをすすめられますが、コンディショナーにはビニールコーティング剤が配合されていて、艶とハリが出たように感じます。しかし、それはあくまで見せかけで、髪自体が艶やかになったわけではありません。そしてビニールコーティングは、合成シャンプーでしか落とせないのでさらに髪は弱り悪循環に。
アーユルヴェーダで本物の艶髪を!

アーユルヴェーダとは、インドで5000年以上も前から研究されてきた伝統医療です。そのアーユルヴェーダで、美しい髪のお手入れとして推奨してきたのが、ヘナという植物の粉です。
日本では、ヘナは白髪染めやヘアカラーとして使われていますが、インドでは髪の健康に欠かせないものとして、子供のころからヘナを使ってヘアケアをしてきました。昔のインドの女性たちは艶やかな黒髪を守るためにヘナを尊んできました。ヘナには染める以外に、トリートメント効果や髪に艶やハリを与える効果があり、さらに紫外線カット効果もあります。
ヘナで髪を染める

ヘナは、インドや北アフリカなど乾燥した地域に育つ薬草です。ヘナの葉には、ローソニアという赤色酵素色素が含まれていて、このローソニアがタンパク質に反応して発色します。ヘナは数多くの植物の中で唯一、色素が髪の中に入り込むという働きがあります。そのために髪を染めることができるという大変神秘的な植物なのです。
ただしヘナは、ヘナ100%で染めると白髪が、赤オレンジ色に染まります。そこでヘナにインディゴ(藍)を混ぜて染めるのが一般的です。インディゴの配合量によって明るいブラウンから暗めのブラウン、黒に近い色にまでお好みのトーンに染めることができます。
アーユルヴェーダの薬草で髪を洗う

インドのアーユルヴェーダで使われる、ヘナをはじめとする髪や頭皮にいい薬草や洗浄力のある薬草を粉にしたものがハーブシャンプーです。
粉状のシャンプーを水(お湯)で溶いて使います。コンディショナー不要で、洗いあがりは、髪が驚くほどサラサラ、ツヤツヤになります。頭皮の脂分をすっきり落としてくれるので、髪のいやな匂いもすっきりと取れます。2~3日に1回ハーブシャンプーで洗えば、後は湯シャン(お湯だけで髪を洗う)だけでOK 。ヘナ染めとの相性がよくヘナ染めの色落ちも低減します。
ハーブシャンプーに使われる主なインドの薬草
- シカカイ別名アカシアコンシナ。野生のシカカイを使用。天然の石鹸成分サポニンが豊富に含有され、頭皮と髪を洗浄し、髪をサラサラに仕上げるトリートメント作用があります。
- アムラ別名アンマロク。野生のアムラを使用。髪にハリとコシをつけ、頭皮と髪を清潔に保ちます。シカカイと一緒に使うことで、絶妙な仕上がりになります。
- カチュールスガンディ別名バンウコン。カチュールの根を乾燥させると、特有の芳香が漂います。インドではヘアケア、スキンケアに活用されてきました。
- カッシア別名カッシアイタリカ。「色がつかないヘナ」「ニュートラルヘナ」とも呼ばれ、髪への着色作用はありませんが洗浄作用とトリートメント作用があります。
- リタ別名ムクロジ。天然の石けん成分、サポニンを含有し、高い洗浄力があり、頭皮と髪を清潔に保ちます。
- ブリンガラジ別名タカサブロウ。「ブリンガ」とは、インドでは「真っ黒な虫」を指し、「ブリンガラジ」とは「真っ黒な虫のような色にするもの」という意味。美しい髪のために活用されています。
- ブラーミ別名ツボクサ。ブラーミは、脳を活性化するハーブとして、ボケ防止薬として注目されています。美しい髪のためにも活用されています。
- ニーム別名アザジラクタインジカ(メリアアザジラクタ)。清浄作用に優れ、頭皮や髪を清潔に保ちます。また、インドでは、フケを抑える作用があると言われています。
インドの伝統医療、アーユルヴェーダでは、髪や頭皮の健康が体の健康につながるという考え方があります。
この秋、ヘナとハーブシャンプーで、本物の美しい髪を手にいれませんか?
「オーガニック生活便」おすすめのヘナとハーブシャンプー
マハラニ ハーバルカラー 2,070円(税込)
あらかじめヘナにインディゴを配合しているタイプ。インディゴの配合量によって、染め色をえらべます。