角質層ケアで紫外線&乾燥肌対策

角質層ケアで紫外線&乾燥肌対策

肌バリアが薄いと乾燥肌に!

昨今は、「肌が乾燥する」、「肌に赤みがある」、「すぐにかゆくなる」といった人が増えていますが、これらは肌バリアが薄くなっている現れです。

もっと具体的にいうと、肌の一番、表面にある角質層が薄くなっていたり、あるいはほとんど消失している可能性があります。

肌バリアの主体である角質層は、顔の場合は約0.02ミリ。ちょうど食品用ラップほどの薄さです。ちなみに手のひらや足裏は、角質層が厚くなっています。

角質層は、半透明の薄い細胞で、核のない「角層細胞」と呼ばれる死んだ細胞が重なりあっているのでやや硬く、そのおかげで外部の刺激に対してしっかりと肌の奥を守ることが出来ます。つまり私たちの体全体が、死んで硬くなった薄い細胞に包まれているのです。角質細胞は、ケラチンという半透明のタンパク質が含まれているので、肌の艶やハリになります。

この薄い角質層の役割は主にふたつ。水分を保持して肌の潤いを保つ役割(保湿機能)と、外部の刺激や紫外線などから肌の内部を守る役割(バリア機能)です。

角質層が薄くなる原因は化粧品かも

角質層が薄くなってしまう最も大きな原因は、一般的な化粧品に使われている合成界面活性剤です。

合成界面活性剤は、「タンパク質変性作用」があり、細胞を溶かしてしまうからです。

しかし今や、スキンケアからメイク用品にいたるまで、ほとんどの化粧品アイテムに合成界面活性剤が含まれています。

水分と油分を混ぜ合わせる働きのある合成界面活性剤は、クレンジング、洗顔フォームの場合は、「洗浄成分」として、クリームや乳液、そして美容液の場合には、「乳化剤」として配合されています。

このような化粧品を、朝晩使っていれば、当然ながら毎日、少しずつ角質層が溶かされて薄くなっていきます。

ついには角質層がまったくなくなり、その下のまだ核のある柔らかな細胞(=顆粒層)がむき出しになることに。そのような場合は、肌バリアがないため、肌が赤みがかって見えたり、ちょっとした刺激でかゆみを感じたり、荒れやすくなります。

角質層が薄かったり消失した肌は、ハリや艶がなく、小じわができやすくなります。さらに紫外線の影響も直に受けるため、しみやくすみができやすくなります。

肌バリアの代わりにはなれない合成ポリマー

怖いことに一般的な化粧品には、ダメージを受けた角質層を補うための合成成分が配合されています。それが「ポリクオタニウム」、「流動パラフィン」などの合成ポリマーです。

合成ポリマーは、いわば人工的な肌バリアで、肌全体をラップで包み込むようなものです。そうやってダメージを受けた肌を、艶やハリがあるように見せかけるのです。

例えばあるメーカーのクリームの全成分をあげると、

水、ミネラルオイル、ステアリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸グリセリル(SE)、TEA、ミツロウ、パルミチン酸セチル、シア脂、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、ポリアクリルアミド、ステアレス-10、(C13,14)イソパラフィン、香料、ラウレス-7、PG、トロポロン、アロエベラ葉汁、加水分解ダイズタンパク[Ⅳ]

このうち、ステアリン酸グリセリル(SE)、パルミチン酸セチル、ステアレス-10、ラウレス-7が合成界面活性剤です。 そしてポリアクリルアミドが、合成ポリマーです。

メーカーは、化粧品を使ううちに肌バリアが無くなることを予想して合成ポリマーを配合しているのでしょうか? しかし合成ポリマーは、角質層の代わりにはなりません。皮膚呼吸を阻害し、肌に強く張り付く性質ももっており、洗うたびに、またもや肌バリアをはぎ取ることとなります。つまり合成界面活性剤と合成ポリマーのダブルで肌にダメージを与えてしまうのです。

肌バリアの再生は、真のオーガニックコスメで

すでにかなり肌バリアが薄くなっていたとしても、諦めないでください。

回復する方法はあります。

肌バリアである角質層を取り戻すために最も重要なことは、まずは合成界面活性剤や合成ポリマーが配合されている化粧品を使わないことです。

そして肌バリアの回復に役立つ美容植物が配合されているオーガニックコスメを使ってください。肌再生にすぐれた美容植物というと、薔薇、スイカズラ、ラベンダー、カミツレ、シコン、甘草などがあります。

ただし合成成分が混じっていると、美容植物の力は半減してしまうので、必ず天然成分100%の化粧品を選びましょう。

少し時間がかかるかもしれませんが、薄くなってしまった肌も、真のオーガニックコスメによって、徐々に本来の厚さに戻り、健康になることができます。

肌バリアのためのおすすめコスメ