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「G20大阪サミット2019」開催に伴う配送についてのお知らせ

【関西エリアの配達遅延について】

金融・世界経済に関する首脳会合「G20 大阪サミット2019」開催に伴い、開催期間中の6月27日(木)~6月30日(日)は、大阪市内において、大幅な交通規制、検問、荷物検査などの警戒警備が実施されます。それに伴いサミット開催期間中、下記のエリアにおける配送遅延が予想されますので、ご了承ください。

配送遅延予想エリア:
佐川急便 関西支店 全営業所
佐川急便 京都支店 全営業所

【配達日指定、配達時間指定について】

下記の期間・地域につきましては、配達日指定、配達時間指定ができませんのでご了承ください。
サミット期間:6月27日(木)~6月30日(日)4日間
対象地域  :佐川急便 関西支店 大阪市内エリア

【クール便について】

下記の地域につきまして、6月26日(水)以降のクール便でのご注文は、7月2日(火)以降の配送となります。
※7月2日(火)以降のご注文から通常配送となります。
対象地域:大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

詳しくは佐川急便ホームページをご覧ください。

アムリターラ価格変更のご案内

日頃よりアイシスオーガニック生活便 をご愛顧頂き、誠にありがとうございます。

2019年6月6日(木)より、一部のアムリターラ化粧品の価格が改定されることになりました。 誠に恐縮ではございますが、なにとぞご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

商品番号 商品名 旧価格(税込) 新価格(税込)
801473 クリーミーホイップソープ 160mL 3240 3348
801475 ビューティーエイジトリートメントオイル 24粒 3780 3888
801624 ホワイトエッセンスフルーティーオイル 24粒 4212 4320
802020 ホワイトバーチモイストウォーター セット(レフィルと空ボトルのセット) 4104 4320
802021 ホワイトバーチモイストウォーター レフィルパック 120mL(詰め替え用) 3348 3456
802799 マンナンソフトスクラブ 80g 4320 4428
802800 マンナンソフトスクラブ トライアルサイズ 10g 691 756
803079 アマナツトーンアップウォーター セット(レフィルと空ボトルのセット) 3996 4320
803080 アマナツトーンアップウォーター レフィルパック 120mL(詰め替え用) 3240 3456
803081 アドバンスドクリアリバースセラム 30mL(新処方) 6480 6804
803082 アスタラディエンスクリーム 30g 5184 5400
803083 アマナツトーンアップウォーター トライアルサイズ 15mL 648 702
803084 アドバンスドクリアリバースセラム トライアルサイズ 3mL(新処方) 756 788
803085 アスタラディエンスクリーム トライアルサイズ 5g 972 1004
803299 ホワイトバーチモイストウォーター トライアルサイズ 15mL 673 702
803301 ビューティーエイジトリートメントオイル トライアルサイズ 4粒 810 842
803302 ホワイトエッセンスフルーティーオイル トライアルサイズ 4粒 874 907
803366 スキンドレスパウダー トライアル ミニパフ付き 799 842
803738 ベジガーデンヘアワックス (ナチュラル)30g 2052 2160
803739 ベジガーデンヘアワックス (ホールド)30g 2052 2160
803752 シャボンフェアリーフォレスト ローズカメリア 90g 3456 3672
803754 シャボンフェアリーフォレスト ピュアアボカド 90g 2808 3024
803758 フローラル デューアップ セラム 35mL 7020 7560
803759 フローラル デューアップ セラム トライアルサイズ 5mL 1026 1166
804006 ローズアムリタウォーター(レフィルと空ボトルのセット) 4428 4752
804007 ローズアムリタウォーターレフィルパック 120mL 3672 3888
804008 ローズアムリタウォーター トライアルサイズ 15mL 724 788
804113 ベジガーデングロッシーヘアオイル オレンジ&ラベンダー 30mL 3240 3348
802636-00 アメージングオーガニックファンデーション トライアル(O0) 745 777
802636-01 アメージングオーガニックファンデーション トライアル(O1) 745 777
802636-02 アメージングオーガニックファンデーション トライアル(O2) 745 777
802636-03 アメージングオーガニックファンデーション トライアル(O3) 745 777
802636-04 アメージングオーガニックファンデーション トライアル(O4) 745 777
802636-05 アメージングオーガニックファンデーション トライアル(P0) 745 777
803359-01 アメージングオーガニックファンデーション クリーミーモイスチャー SPF50+ PA++++ トライアル(M1) 993 1026
803359-02 アメージングオーガニックファンデーション クリーミーモイスチャー SPF50+ PA++++ トライアル(M2) 993 1026
803359-03 アメージングオーガニックファンデーション クリーミーモイスチャー SPF50+ PA++++ トライアル(M3) 993 1026
803359-04 アメージングオーガニックファンデーション クリーミーモイスチャー SPF50+ PA++++ トライアル(M4) 993 1026
804117-03 オールライトサンスクリーンパウダー SPF38 PA+++ トライアル(ミニパフ付き) 734 799
804146-01 ソフトクレイジェルウォッシュ 150mL 4536 4860
804146-02 ソフトクレイジェルウォッシュ トライアルサイズ 20mL 821 896

ゴールデンウィークの営業のお知らせ

2019年ゴールデンウィーク中の商品発送につきまして(メール便を除く)

4月27日(土)10:00から4月30日(火)10:00までのご注文は、30日(火)の発送となります。

4月30日(火)10:00から5月2日(木)10:00までのご注文は、通常発送となります。

5月2日(木)10:00から5月6日(月)までのご注文は、5月7日(火)以降の発送となります。ゴールデンウィークあけの配送につきましては、混雑が予想されるため商品の到着が遅れる場合があります。お急ぎの方は余裕をもってご注文ください。

メール便につきまして

メール便のご注文につきましては、順次発送させていただきますが、通常よりお時間がかかることが予想されます。お急ぎの方は余裕をもってご注文ください。

尚、4月27日(土)から5月6日(月)の期間は、フリーダイアルでのご注文・お問合せは受け付けておりませんのでご了承ください。

2018年は大変お世話になりました。 新年も、宜しくお願いします。

2018年は大変お世話になりました。 新年も、宜しくお願いします。

「オーガニック生活便」は、 「衣食住」丸ごとオーガニックライフを応援する製品と情報を皆様にお届けしています。 オーガニックライフは、美と健康と幸せな未来を応援し、 地球で生きるあらゆる生命が健やかに過ごすための、大切なマナーです。

新年も「オーガニック生活便」は、 安心安全にこだわってメーカー様と、イノシシのようにひたすら安心安全に向かって真っすぐに進んでまいります。 どうぞ宜しくお願い致します。

オーガニック生活便 スタッフ一同

年末年始休業のお知らせ

日頃はアイシス「オーガニック生活便」をご愛顧いただきありがとうございます。

年末年始休業は 2018年12月29日(土)~2019年1月3日(木)まで とさせて頂きます。

年末年始休業中にいただいたメール等のお問い合わせ、ご注文につきましては 1月4日(金)以降 のご連絡となります。 大変恐縮ですがご了承下さいませ。

また、 12月28日(金)までのご注文 は商品の入荷、配送状況により、 1月4日(金)以降 の発送になる場合があることをご了承いただきますようお願い申し上げます。

お早めのお届けをご希望される場合は、余裕を持ってご注文頂きますようお願い申し上げます。

「アンティアンティ」のシャンプー&リンスの香りがリニューアルになりました。

このたび「アンティアンティ」より、「ローズシャンプーとローズリンスについて、香りの配合濃度をリニューアルしました」というお知らせが届きました。

そのため以前よりも、強い香りになったと感じる方もおられると思います。

「香料はすべて天然香料のみですので、お客様にはこれまでと変わりなくご安心してお使いください」とのメーカーからのメッセージをいただいています。

お客さまには、ローズシャンプー&ローズリンスについて、香りのリニューアルについてご了承のうえ、ご購入いただければ幸いです。

オーガニック生活便

「漢萌」の製造は「アイシス」が引き継ぐことになりました。

このたび「漢萌」製品の製造を「アイシス」が引き継ぐことについて、株式会社「漢萌」の代表取締役社長の三戸晴恵様から、次のご挨拶を頂きましたので、ここでお知らせ致します。

平素より漢萌美容料をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

 「漢萌」は、昭和37(1962)年の創業以来半世紀にわたり、古法に基づく美容料を製造・販売してきましたが、平成28(2016)年に創業者の三戸唯裕が他界しました。しかしながら、創業者が心血を注いでつくりあげてきた独自の製法だけは、何とか絶やすことなく後世に伝えることができればと思い、その道筋を模索しておりましたところ、幸いにも、かねてより交流のございました株式会社アイシス様が引き継ぎに名乗りをあげてくださいました。

 アイシス様は、「人と地球にやさしいオーガニックライフ」を広げるために立ち上げられた環境NGOを母体として設立された会社で、「100%天然成分100%オーガニック原料」を理想とする「オーガニックコスメ」を提唱されています。同社様では、三戸がまだ社長を務めておりました平成18(2006)年より弊社の製品をお取り扱いいただいておりますが、当初から漢萌美容料を高く評価され、創業者の理念にも共感し、理解を示してくださいました。今回、このような素晴らしいご縁に恵まれましたことは誠に喜ばしく、アイシス様のご厚意に心より感謝いたしております。

 「漢萌」とアイシス様両社による継承プロジェクトは今年1月にスタートいたしました。現段階では、一部の美容料については既に引き継ぎが完了し、アイシス製造ブランド「アルテ」様による製造が始まっております。製造の移行に伴い、容量・価格に若干の変更が生じる場合もございますが、成分・製造方法など品質には変わりはございません。

 【すでに製造元が移行した製品は以下になります】

 ・整肌美容膏「紫草クリーム」(株式会社アイシスとのコラボレーションシリーズ)

 ・リップ美容料「淡紅」(同上)

 ・整肌美容オイル「しなやか」

 その他の美容料につきましても、順次製造を移行させていく予定でございます。ただし、製品によっては、継承が困難と判断され、製造を終了させていただく場合もあるかと存じますので、何卒ご了承くださいますよう、あらかじめお願い申し上げます。

 弊社では今後も継承プロジェクトの遂行に努めるとともに、製造の移行後もしばらくは販売部門を残し、お客様のご期待にお応えしていく所存でございますので、これからもお引き立てくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2018年10月12日

株式会社漢萌      
代表取締役社長 三戸 晴恵

(株)アイシスは、「創業者三戸唯裕氏が独自の製法を絶やすことなく後世に伝えたい」という三戸晴恵氏の意向に沿って、2018年中は、アイシスの代表とスタッフが、再々、広島県にある「漢萌」工場を訪れ、「漢萌」製品の古式製造法について学び続けてきました。長年の研究を重ねて作り上げられた古式製造法は手作りを基本としており、そのままに引き継ぐということは、予想していた以上の大変さもありましたが、ようやく今、その目的に達しつつあります。

今後、(株)アイシスは、長く「漢萌」の製品に信頼を寄せ、ながらくご愛顧されてきた皆様にお応えして、成分も効果も従来と変わらぬ「漢萌」の製品を守り、そしてお届けしていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

北海道で発生した地震によるお荷物の集荷・配達への影響について

(9月13日8時現在)
佐川急便から、9月6日に北海道で発生した地震の影響により、北海道全域におけるお荷物の集荷・配達を一時見合わせていましたが、9月10日より下記のエリアを除きすべてのお荷物の集荷・配達を再開すると発表されました。

■集荷・配達不能エリア
・北海道:勇払郡・厚真町(富里、高丘、幌内、豊沢、朝日、宇隆、東和、吉野、幌里、桜丘)、安平町(早来守田)、むかわ町(穂別平丘、穂別稲里、穂別)

詳細は以下よりご確認ください。
北海道で発生した地震によるお荷物の集荷・配達への影響について

メール便送料改定のお知らせ

日本郵便株式会社のクリックポスト運賃改定に伴い、2018年8月30日10時以降のご注文より、メール便の送料を以下のように改定いたします。

旧送料:全国一律164円
改定後送料:全国一律185円

何卒、ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

単行本「植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ」無料プレゼント概要

「オーガニックコスメ」って最近よく目にするけれど、「オーガニックコスメ」って何?
本物の「オーガニックコスメ」がよくわかる本

「植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ」
(日本オーガニックコスメ協会監修)
8,640円(税込)以上お買い上げでご希望の方に無料プレゼント!!


このチャンスに「オーガニックコスメ」についての知識を身につけてみませんか?
8,640円(税込)以上お買い上げで単行本「植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ」をご希望の方はショッピングカート上部のリンク先ページよりカートに追加してください。

オーガニックコスメのバイブル本

単行本「オーガニックコスメ」は、まさにオーガニックコスメという言葉を作り出した原点と言うべき本です。
2001年に初めて出版されて以来、シリーズとして、2,3年おきに発行され続けています。
オーガニックコスメを支持する消費者から高い信頼を得ています。
オーガニックコスメの売り場作りのさいにも、バイヤーさんたちのバイブル本として活用されてきました。(そのいくつかの例が、全国のロフト店及び東急ハンズ店などの自然化粧品コーナーです)。また前回の5弾目の「オーガニックコスメ」は、台湾語に翻訳され、今後、アジアへのいっそうの広がりを見せています。

オーガニックコスメのバイブル本

今や、ちょっとしたオーガニックコスメのブームが到来していますが、じつは合成成分が多く配合されたものが氾濫し、本当に安心できるオーガニックコスメを見分けるのは難しいという状況があります。
「肌にやさしい」というイメージがあるオーガニックコスメは、まさに「安心安全」な化粧品を求める消費者の信頼にしっかりと応えるものでなければなりません。
そうした信頼に応えるために、今回の単行本「オーガニックコスメ」は、日本オーガニックコスメ協会の監修をもとに、50メーカー、約400点の製品を厳選しました。

※2013年度版のため、廃盤となった商品も掲載されています。ご了承ください。

編集:アイシスガイアネット
監修:日本オーガニックコスメ協会
発行:(株)アイシス
総数ページ:216ページ
版型:A5(オール4C)

24hコスメの販売終了のお知らせ

24hコスメの販売終了のお知らせ

昨年の12月上旬に、「24hコスメ」の販売メーカーであるナチュラピュリファイ研究所より、製品の全面リニューアルのお知らせが「オーガニック生活便」に届きました。 リニューアルの内容は、「24hコスメ」製品全般に及ぶ成分変更となり、植物エキスの抽出溶剤が、これまでの天然エタノールから、「BG」という合成成分に変わるとのことでした。

「BG」は、正式名は、「1,3-ブチレングリコール」。従来は石油由来のアセトアルデヒドを合成して得られる成分ですが、最近は、サトウキビなどの植物からも合成されるようになっています。

植物から作られた成分というと、それは天然成分とイメージされがちです。しかし植物原料であっても、高温高圧、化学溶剤などを使って、分子式をバラバラにすることによって、新たに自然界にない合成成分を作ることができます。 つまり石油からであれ植物からであれ、自然界にない合成成分を作ることが可能なのです。そしてとくに留意したいことは、石油からであれ植物からであれ、出来上がった合成成分は、同じ性質や働きを持っています。

「オーガニック生活便」が取り扱っているコスメは、「日本オーガニックコスメ協会」の JOCA基準に沿っています。

「日本オーガニックコスメ協会」は、「BG」については次のような見解を持っています。 「BG」は一般的にはとくに刺激がない成分とされているものの、防腐剤的な効果もあることから、肌の常在菌を壊して乾燥へと導いたり、あるいは使用期間が長くなる場合は、ターンオーバーを疎外して、肌のくすみになる可能性があると考えています。

以上の理由から日本オーガニックコスメ協会では、「BG」を「使用不可」にしています。

長らく「24hコスメ」をご愛用いただいてきた方々には、本当に残念なことですが、「オーガニック生活便」では、旧タイプの「24hコスメ」製品の注文につきまして、2018年1月31日を以って販売を終了することに致しました。

なお現在、お取扱いしているメイク用品としては、「アムリターラ」、「クレコス」、「ドクター・ハウシュカ」、「ロゴナ」、「ラヴェーラ」など、使いやすく、安心安全にこだわった製品が揃っていますので、ぜひそれらのメーカーさんの製品をご利用いただければ幸いです。

どうぞ宜しくご理解のほどをお願い致します。

オーガニック生活便  スタッフ一同

» 24hコスメ「代替コスメ対応表」はこちら

本当に価値あるオーガニックコスメとは?

19日(土)14:00~14:45
テーマ:本当に価値あるオーガニックコスメとは?

グリーンケミストリーによる化粧品新成分は安全か?

講師 日本オーガニックコスメ協会代表 水上洋子

講演内容の詳細

はじめに

日本オーガニックコスメ協会の水上です。

お集まりいただき、ありがとうございます。

日本オーガニックコスメ協会は、消費者の立場から安心安全な化粧品を普及しようという目的を持って活動している協会です。

二つの内容

今日は、「本当に価値あるオーガニックコスメとは?」というテーマでお話しさせていただきます。

具体的な内容としましては、次の二つになります。

ひとつは、最近は、オーガニックコスメが伸びていますが、合成成分が混じったものも多いのが現状です。素肌の健康を根本から取り戻すために、天然成分100%のオーガニックコスメを選ぶポイントについて話します。これにちなんで、「グリーンケミカル」という「環境にやさしい化学」について触れたいと思います。

もうひとつは、「日本オーガニックコスメ協会」は、オーガニックコスメは、「天然成分100%であるべき」という考えのもとに、「JOCA推奨品マーク」を作りました。そのことによって、消費者が天然100%のコスメを選びやすい環境を提供したいと考えています。

肌トラブルと合成成分

今、乾燥肌をはじめ、いろいろな素肌トラブルの悩みを持つ女性が本当に増えています。

その大きな原因となっているのが、実はきれいになるためであるはずの化粧品の合成成分です。

一般的な市場に出ているほぼ90%の化粧品には、石油から作られた合成成分が使われています。こうした石油合成成分を主体とした化粧品が一般的に普及してから約70年がたとうとしていますが、昔以上に肌トラブルに悩む女性が増えています。

しかしここにきて、多くの女性たちも、やはりナチュラルな化粧品のほうが肌にとって安全なのではと感じ始めています。私たちの体や肌は、自然のものでできているのですから当然のことです。

これは世界的な傾向で、よりナチュラルな化粧品を求めて、世界的にオーガニックコスメを購入する人たちが増加しています。日本でも、ヨーロッパでもナチュラル、あるいはオーガニックをうたう化粧品の売り上げが年々、伸びています。

あいまいなオーガニックコスメ

しかし現在、オーガニックコスメをうたっていても、石油由来の合成成分が使われている製品も多く出ています。とくにオーガニックコスメであるための規制はないので、たとえ合成成分をかなり使っていても、オーガニックコスメをうたって販売することができます。

オーガニックコスメの基準

じゃあ、オーガニックコスメの規制を作ればいいじゃないかという声も多いのですが、一概にそれで問題が解決するとは限りません。

というのもその規制が緩いものになってしまうと、曖昧なオーガニックコスメが当たり前になってしまうからです。 実は、EUのコスメ認証マークがついたオーガニックコスメも、必ずしも合成成分ゼロではなく、合成防腐剤などが配合されていることもあります。

それは、その認証団体のコスメ基準において、一部の石油合成成分の使用が認められているからです。

オーガニック認証コスメであっても、意外にも、合成防腐剤、合成界面活性剤、そして合成溶剤などが使われたものもけっこうあります。

全成分

オーガニックコスメとパンフレットにあったから、あるいは認証マークがついていたから安心と思い込んで購入して使っていると、実は、それに合成成分が使われており、肌トラブルの原因になったりします。なお化粧品の主な合成成分には、このようなものがあります。

「オーガニックコスメを使いたい」ということでしたら、ぜひ天然成分100%、つまり本当に価値あるオーガニックコスメを選んでください。

そのためにパンフレットの言葉をたよりにしないで、全成分をしっかりと見ることです。「わからない成分があるけどいいわ」、では本当に価値あるオーオーガニックコスメを選ぶことはできません。

そこで、これから、天然成分100%のオーガニックコスメを選ぶために、全成分を見るとき、いくつかのポイントについて話していきます。

防腐剤

化粧品を作るときに、必ず必要なものが、防腐剤です。

一般的な化粧品で、もっともよく使われている防腐剤がパラベン、あるいははフェノキシエタノールが使われています。この二つは石油合成成分で、アレルギー性があると言われています。 いっぽうヨーロッパの認証オーガニックコスメでよく使われている防腐剤として、「安息香酸ナトリウム」があります。「安息香酸ナトリウム」も石油合成成分です。「安息香酸ナトリウム」は、みなさん、ご存知でしょうか? 昔、日本の厚生省が定めました「102種類の旧表示指定成分」のリストに入っている成分で、したがってアレルギー性があります。

「ヨーロッパのオーガニックコスメ認証は、すごく厳しいから、合成成分は一切使用が認められていない」と思っている方が多いのですが、現状は違います。

現在のところ、ヨーロッパのオーガニックコスメ認証においては、いくつかの石油合成成分を使用することが認められています。

このことについて、より詳しい情報としましては、お手元に配布しました「オーガニック生活便」14号の7ページをご覧ください。ここには、オーガニックコスメ認証において、使用が許可されている合成防腐剤の一覧が出ています。(表-1)

防腐剤 植物由来のプロパンジオール

もうひとつ、ヨーロッパの認証オーガニックコスメで、よく見かける成分が、「プロパンジオール」です。これは、以前は石油から合成していた成分ですが、新たに植物から合成した新成分です。プロパンジオールは、防腐剤として使われています。

植物が原料というと、「それは安全なもの」と思われがちですが、そうとは限りません。それは、植物からも、自然界にない合成成分を作ることは可能だからです。

グリーンケミストリー

ここで、「グリーンケミストリー」について触れたいと思います。

「グリーンケミカル」とは「環境に優しい合成化学」とも言われ,物質を設計し,合成し応用するときに有害物質をなるべく使わない,出さない化学を意味します。

一見、たいへん今の時代に合った考え方です。

その「グリーンケミトリー」の考えは、ヨーロッパのオーガニックコスメ原料関係では、すでによく活用されています。

それは、これまで石油から合成してきた成分を、植物から合成するということに活用されています。

一般的な消費者は、「植物が原料だったら、それは天然成分でしょう」と考える傾向があります。少しややこしいのですが、植物を何らかの溶剤に漬け込んで植物エキスを作る場合は、たしかに天然の化粧品成分と言えますが、いっぽうで化学的操作によって、植物から自然界に存在しない合成成分を作ることもできます。植物に含まれるさまざまな成分を壊すことない場合は、天然成分となりますが、植物に含まれるさまざまな成分の分子式をバラバラに化学的操作(高温。高圧、触媒)によって分解し、再合成したものは、合成成分になります。

たしかに「グリーンケミストリー」において持続可能な原料とは言い難い石油を止めて、持続可能な植物原料を使うという点では、今の時代の要請にあっていると思います。

しかしここで消費者の立場からぜひ注意してほしいことがあります。それははたして植物から作った合成成分は、安全なのかということです。何故なら、それはまだ長期的に検証されていないという問題があります。

石油から作ったある合成成分が自然界に循環できないものであれば、たとえそれを植物から合成したとしても、自然界では循環できないものになります。

そうした成分は、当然のことながら、素肌の負担となる可能性があり、環境汚染の原因ともなります。

先にあげた防腐剤のプロパンジオールも、そう「グリーンケミストリー」の新成分として登場しました。しかし「日本オーガニックコスメ協会」は、植物由来であっても、プロパンジオールは、長期に使うと、どのような問題が出てくるかはまだわからないため、使用しないほうがいい成分の中に入れています。

そのほか「グリーンケミストリー」という考えのもとに登場した化粧品の新成分としては、乳化安定剤のセテアリルアルコールなどもあります。セテアリルアルコールも、以前は石油から合成されていたものを植物から合成もできるようになったわけです。

しかし石油由来であっても、植物由来であっても、出来上がった合成成分は、その性質に違いがあるわけではありません。石油からであろうと、植物からであろうと、出来上がったセテアリルアルコールに違いはありません。ちなみにセテアリルアルコールも、アレルギー性があるとされた「旧表示指定成分」です。

化粧品の新成分については、直接、肌につけるものなので、オーガニックフード同様、長期使用による結果がわからない成分については、慎重に対処すべきだというのが、協会の考え方です。

溶剤

さて、もうひとつ、オーガニックコスメを選ぶときに気をつけてほしいのが、植物エキスの溶剤です。

たとえばひとことに化粧品成分の「ラベンダーエキス」と言っても、それを作るために使われる溶剤はいろいろあります。

つまりラベンダーを何かの溶剤に漬け込んで、エキスを抽出するのですが、そのさい、どんな溶剤を使うのかということが問題です。

溶剤は、水、アルコール、植物オイル、グリセリン、そして石油から作られたBGつまり1.3-ブチレングリコールなどがあります。

ちなみに海外のこだわりのオーガニックコスメ・メーカーでは、植物エキスの溶剤は、さとうきびなど穀物由来のアルコールなどを使うところが多いようです。

いっぽう日本の化粧品原料会社で多く使われている溶剤がBGです。

BGは石油由来原料から作られる成分ですが、抗菌作用もあるので、この溶剤を使って植物を抽出すると、腐らない植物エキスが作れるからです。

比較的、肌には害がないと言われているBGですが、化学合成物質である以上は、敏感肌の方にとって刺激にならないとは言いきれません。

このBGについても、最近、先にお話ししました「グリーンケミカル」の考えのもとに、植物から合成されたものも出てきています。

現在、ヨーロッパのコスメ認証では、植物由来のBGは、使用可能になっています。

先ほどもお話ししましたが、石油由来であっても、植物由来であっても、出来上がった合成成分は、同じものです。植物由来の合成溶剤BGにつきましても、「日本オーガニックコスメ協会」としては、「使わないほうがいい」成分としています。

使用する消費者の立場からすると、オーガニックコスメは、オーガニックフード同様の安全性を原料に求めることは当然のことと、日本オーガニックコスメ協会は考えています。

天然100%コスメを選びたい

さて今日はこれまで、次のようなことをお話ししました。

  • 天然100%のオーガニックコスメを使いたいのなら、 パンフレットの言葉は信用しないで、全成分をしっかりと見てください、ということ。
  • ヨーロッパのコスメ認証マークがついている化粧品でも、合成成分が入っていることがある、ということ。

しかし現実的に言うと、普通の消費者の方々が、化粧品の全成分を見て、それが何からできているのか、またそれは肌にとって害があるのかどうかを判断するのは、非常に難しいです。

「じゃあ、天然100%の化粧品は使いたいけれど、どうしたらいいの?」

そう思う方が圧倒的に多いことと思います。

オーガニックコスメ基準

そこで「日本オーガニックコスメ協会」は、一般の消費者の方であっても、天然100%の化粧品を選べるようにするために、「推奨品マーク」というものを作りました。

「推奨品マーク」がつけられる製品の条件は、100%天然成分のオーガニックコスメであるということです。

ところで天然成分100%で化粧品を作るのは難しいという声もよく聞きます。

私もいくどか、オーガニックコスメの国際会議に参加しました。そのたび、「オーガニックコスメは、天然成分100%であるべきで、合成成分を使うのはおかしいのではないか」という発言をしてきました。

私のそんな発言に対して、EUの認証団体の方は、こんな答えを返してきました。「現在のところ、合成防腐剤を全く使わないコスメを作るのは難しい。それに代わるものがあるまで仕方がない」と。

しかし今、日本のオーガニックコスメ・メーカーの進歩は素晴らしく、スキンケアはもちろん、シャンプーからメイク用品まで、ほぼあらゆるアイテムの化粧品が、天然100%で製造することが可能になっています。

オーガニックコスメというと、環境先進国ドイツやヨーロッパというイメージがありますが、じつは天然100%のオーガニックコスメを製造するという点では、おそらく日本のメーカーは、今、世界一の水準に達していることと思います。

天然100%でなければ植物は力を発揮できない

オーガニックコスメの価値は、植物の力で発揮させることによって、素肌の美と健康を守ることです。たとえばオーガニックコスメの原料として、薔薇があります。薔薇はたいへん不思議な働きをする植物で、乾燥肌に対しては、皮脂分泌を促し、オイリー肌に対しては、皮脂分泌を抑えるという双方の働きをします。あたかも薔薇の成分には、何か意思でもあるかのように、その人の肌に合せた働きをするわけです。そういうことは、合成成分では決してできません。また日本で昔から使われてきたヘチマ水は、防腐剤を加えることなく、そのままで20年間以上も腐ることはありません。それほどヘチマ水は、抗酸化力が高く、その抗酸化力が肌に対しては素晴らしい老化防止効果を発揮するわけです。昔の日本の女性は、ヘチマ水の素晴らしい美容効果を知っており、ヘチマ水を「美人水」とも呼んで愛用していました。

しかしそのような薔薇の力、ヘチマの力、つまり植物本来お力は、そばに合成成分があっては、その力を発揮することができません。合成成分が入り混じったオーガニックコスメでは、本来の価値を発揮できないのです。だからこそ、オーガニックコスメの基準は、天然成分100%で作れる技術を持つ日本がリードすべきと協会は考えています。

それはビジネス的な意味での世界一を目指すという意味ではありません。そうではなく、消費者が本当に安心安全なオーガニックコスメを普及すること、そして素晴らしい力を秘めた植物の力を知ってもらうためです。

そのような理由から、日本オーガニックコスメ協会は、オーガニックコスメ基準は、天然成分100%を目指すべきと考えています。

JOCA推奨品マーク

ただ今、JOCA推奨品マークを取得しているのは、国産メーカー27社になります。

日本オーガニックコスメ協会は、これらのメーカーさんに対して、「認証してあげる」という上から目線の立場ではなく、一緒に「天然100%のオーガニックコスメ基準を広げよう!」という志を持った仲間、あるいは同志と位置付けています。

これらの推奨品マークを取得した製品は、すべて天然成分100%で作られています。製品は、スキンケア、メイク、ヘアケアとあらゆるアイテムがあります。

そのことからもわかるように、実際に、あえて合成成分にたよらずに、天然成分100%で化粧品を作ることは可能だということがわかることと思います。

推奨品マークを取得した製品については、この「オーガニックライフスタイルEXPO」の会場、Eの63ブースで、いっせい展示していますので、ぜひお寄りになって、御覧になってください。テスターも揃えていますので、お試しになることもできます。

本当に価値あるオーガニックコスメとは?

本当に価値あるオーガニックコスメとは、天然100%、つまり自然界の中で循環しないものを使わないということになるかと思います。それが自分の素肌の健康を守ることになり、環境を守ることにもなるわけですから。

「日本オーガニックコスメ協会」は、メーカーさんに対して、天然100%のオーガニックコスメを作るためのアドバイスもしています。

これまで、私たちの日用品は、ただ便利とか見た目がよいと言った価値観で作られてきました。しかしそうした製品作りは、今、見直すべきときに来ています。

オーガニックライフが求める製品作り

私は、よく最近の気候変動は、私たちが使っている化粧品と関係していますよ、というような話をします。そうすると、「えっ」と、びっくりされる方も多いのですが、本当の話です。

化粧品に使われている石油原料ですが、これは使えば使うほど、温暖化をさらに促進してしまうからです。

石油合成成分は、化粧品だけではなく、今、私たちの日用品の多くのものの原料になっています。それは、自然界で循環できないものなので、環境を汚染し、温暖化を促進します。

今、起きている気候変動も、私たちが使ってきたものと深く関わっています。つまり私たちのライフスタイルと関わっています。

これからの製品作りには、便利である、見た目がいいということに加えて、その作られた製品が、自然の中で循環できるものなのかどうか、環境を汚染しないのかということをしっかりと見きわめることが求められています。

オーガニックコスメだけではなく、私たちが使うものは、自然界を循環できる原料によって作られるべきであり、一人ひとりの方が、そうした価値ある製品を選ぶことが、地球環境と共生するための方法です。

本当に価値あるオーガニックコスメを使うことのすばらしさは、素肌の健康を守ることに加えて、「私と地球はひとつに繋がっている」ことを、ただのきれいな言葉ではなく、日々、体験できるようになることです。

最後に、この展示会のテーマであるオーガニックライフとは、今の時代を健康にそして幸せに生きるための知恵であり、地球環境と調和して生きるためのマナーだと私は考えています。

ご清聴、ありがとうございました。

有機農産物を使ったオーガニックコスメで地域興し

18日(金) 13:00~14:00
テーマ:「有機農産物を使ったオーガニックコスメで地域興し」

(及び「JOCA推奨品マーク」について)

講師 日本オーガニックコスメ協会代表 水上洋子

講演内容の詳細

「日本オーガニックコスメ協会」の水上です。

「日本オーガニックコスメ協会」の主な活動目的は、天然成分のオーガニックコスメを普及させることです。

現代の一般的な化粧品に合成成分が使われていることに疑問を抱いたことが、2007年に「日本オーガニックコスメ」協会を設立したきっかけになっています。

最近、「地域興し」として、有機農産物を菓子類、漬物、そのほかの加工食品にすることが行われています。そんな中、新たな「地域興し」として、化粧品も注目されています。

しかし、現状の「地域興し」化粧品の全成分を見てみると、「日本オーガニックコスメ協会」としてはたいへん気になることがあります。それは「地域興し」化粧品の全成分をよく見てみると、合成界面活性剤や合成防腐剤などがけっこうたくさん使われているということです。つまり一般的な化粧品と同じように、「地域興し」化粧品にもまた合成成分が多く使われており、残念に思っています。

化粧品の主な合成成分には、次のようなものがあります。





たとえば合成防腐剤というと、代表的なものパラベンやフェノキシエタノール、合成界面活性剤というと、ラウレスー9、イシステアリン酸ポリグリセリルー2、ラウリン酸PPG-150、ポリソルベート20、などですが、「地域興し」の化粧品も、こういった合成成分がたくさん入ったものが多いというのが現状です。

化粧品の合成防腐剤は、いわば、農薬のようなものです。合成防腐剤も合成界面活性剤のどちらも、主に石油を原料として作られる合成成分で、自然界にはないものです。

それでは、本来の有機農産物の安心安全という価値そして信頼が無くなってしまいかねません。

さらにもうひとつ、化粧品の合成成分としてよく使われる成分は、植物エキスを抽出する合成溶剤です。

たとえばひとことに化粧品成分として「みかんエキス」と言っても、それを作るために使われる溶剤はいろいろあります。

つまり有機みかんを何かの溶剤に漬け込んで、エキスを抽出するのですが、そのさい、どんな溶剤を使うのかということが問題です。溶剤は、水、アルコール、植物オイル、グリセリン、そして石油から作られたBGつまり1、3-ブチレングリコールなどがあります。

ちなみに海外のこだわりのオーガニックコスメ・メーカーでは、植物エキスの溶剤は、天然醸造したアルコールか植物オイルで抽出します。

いっぽう日本の化粧品原料会社で多く使われている溶剤がBGです。BGは石油由来原料から作られる成分で、抗菌作用もあるので、この溶剤を使って植物を抽出すると、腐らない植物エキスが作れるからです。比較的、肌には害がないと言われているBGですが、化学合成物質である以上は、敏感肌の方にとって刺激にならないとは言いきれません。

植物エキスの溶剤は、化粧品の全成分に表示しなくていいキャリーオーバー成分ですので、BGは、全成分の中に表示しなくてもいいものです。そのために消費者は、「みかんエキス」と書かれた成分を見て、天然成分の化粧品と思って購入します。しかし「みかんエキス」の中に、抽出溶剤として、BGなどの石油由来成分が隠れていることもよくあり、そうなると天然成分とは言い難くなります。

何故、多くの合成成分が「地域興し」化粧品にも使われてしまうのでしょうか?

たとえば有機農家の方が、うちのみかんを使って化粧品を作りたいと考えます。

そうすると、この生産者の方が、化粧品の製造会社さんに、有機みかんを持っていき、クリームや化粧水を作りたいというと、製造会社さんは、これまでの一般的な化粧品の製造マニュアルに従って、必ず「合成防腐剤や合成界面活性剤を入れましょう」ということになります。

「いやいや、合成成分なしで作りたい」と有機農家の方が言っても、「腐ったらどうするんですか」という調子で説得され、結果的に、有機みかんエキスに合成界面活性剤や合成防腐剤がたくさん配合された化粧品になってしまうわけです。

それはこれまでの一般的な化粧品の製造マニュアルが、合成界面活性剤、合成防腐剤、合成溶剤にたよることで、腐らないようにすることが当たり前になっているからです。

オーガニックコスメは、ただオーガニック植物のエキスを使うだけではなく、合成成分にたよるこれまでの化粧品製造を見直そうということから始まっています。

もし生産者の方が、「100%天然成分の化粧品をぜひ作りたい」ということでしたら、そういう技術を持っている製造会社さんを見つけて、そこで作ってもらう必要があります。

現在、日本ではそういうことができる製造会社は限られていますが、何社かあります。

天然成分100%で化粧品を作るのは難しいという声もよく聞きます。しかし、日本のオーガニックコスメ・メーカーの進歩は素晴らしく、スキンケアはもちろん、シャンプーからメイク用品まで、ほぼあらゆるアイテムの化粧品が、天然100%で作ることが、今では可能になっています。

オーガニックコスメというと、環境先進国ドイツやヨーロッパというイメージがありますが、じつは天然100%のオーガニックコスメを作るという点では、おそらく日本は、今、世界一の水準に達していることと思います。

「日本オーガニックコスメ協会」は、有機農産物を使って、天然成分100%のオーガニックコスメを作ることを支援してします。もし生産者の方や、「地域おこし」化粧品を作りたいというご希望があれば、100%天然成分で作るために、天然の防腐剤、天然の乳化剤に詳しい製造工場を選ぶなど、そのためのポイントについて教えます。

さて、こうして地域の有機農産物を使ったオーガニックコスメを作ったとき、広報はどうしていくのかということが重要になります。やはり化粧品は、広報なしでは、市場に定着して販売し続けることが難しくなります。

そのため「日本オーガニックコスメ協会」は、昨年、「JOCA推奨品マーク」を作りました。これは消費者にとって、本当に安心安全と言える、天然100%のオーガニックコスメをわかりやすくするという目的を持って作られました。メーカー側にとっては、この推奨品マークをつけることによって、その安全性を消費者に対してアピールすることができるものです。

また「日本オーガニックコスメ協会」は、出来上がったオーガニックコスメを普及するために、「JOCA推奨品マーク」をつけることによって、消費者に安心安全であることをアピールする支援活動も行っています。

ただ今、JOCA推奨品マークを取得しているメーカーは、27社になります。

これらの推奨品取得製品については、この 「オーガニックライフスタイルEXPO」の会場で、JOCA推奨品マークのブースで展示していますので、ぜひお寄りになって、御覧になってください。「日本オーガニックコスメ協会」は、本当に安心安全と言えるオーガニックコスメを応援することによって、もっと日本に有機栽培の土地が増え、環境保全にも貢献できればと願っています。

有機農産物を使って、天然成分100%のオーガニックコスメを作ってみたいという生産者の方、地域興しとしてやってみたいという方は、日本オーガニックコスメ協会にお問い合わせください。「日本オーガニックコスメ協会」は、100%天然成分のコスメ製造方法をアドバイスし、出来上がった製品を普及するために支援しています。

ありがとうございました。

オーガニックライフスタイルEXPO終幕

オーガニックライフスタイルEXPO終幕

大盛況のうち「オーガニックライフスタイルEXPO」終幕!!

2016/11/18(金)・19(土)に有楽町駅そばの東京国際フォーラムにて行われた「オーガニックライフスタイルEXPO」に出展しました。ブースに来ていただいたお客様、展示販売に協力いただいたブランド各社様、本当に、ありがとうございました。今回のイベントは大変な盛況のうちに無事終了しました。

東京駅からも歩いて来られるアクセスの良さもあり、両日ともに会場には人があふれかえっていました。会場内では、オーガニックコスメをはじめ、農産物や加工食品、コットン製品など身近な商品の展示販売がされていました。

オーガニックコスメ推奨品マークに注目が集まる

「オーガニック生活便」のブースでは、「日本オーガニックコスメ協会」の推奨品マークの告知と合わせて、推奨品マークを取得した27ブランドの展示、及び販売をしました。推奨品マークの申請についての問い合わせも多数寄せられ、オーガニックコスメとしてのマーク表示の関心の高さを実感しました。

一方で、会場に特設されている講演会場では、「日本オーガニックコスメ協会」の代表、水上洋子氏のオーガニックコスメについて18日19日両日ともに講演がありました。とくに立ち見が出るほどの参加者があり、消費者から見た本当に安心して使えるオーガニックコスメの基準に注目が集まっていることを感じました。

「オーガニック生活便」は、ますます関心の高まるオーガニック情報を様々な活動を通してお伝えしますので、ご期待ください。

「オーガニック生活便」一同

セミナーの講演内容について

18日(金)
テーマ:有機農産物を使った化粧品で地域興し →講演詳細


19日(土)
テーマ:本当に価値あるオーガニックコスメとは? →講演詳細

このたび「オーガニック生活便」14号を、発行しました


「オーガニック生活便」14号、発行しました!
(全国書店にても発売、税込み300円)

安心安全、美と健康を応援するオーガニック製品を掲載。
新製品も多く登場しました。

14号をお求めの方は、編集部宛てにメールまたは電話で。

このたび「オーガニック生活便」14号を、発行しました。

「オーガニック生活便」には、毎日を美しく元気に生き抜くための知恵が詰まっています。

「オーガニック生活便」は、2001年に初版を発行して以来、たんにカタログ誌としてではなく、「衣食住」オーガニックライフを伝える情報誌として知られるようになりました。これまでの15年間、オーガニックを愛する方々より、多大なご支援と厚い信頼を得ながら続けてきました。

今回の特集は、オーストリアのオーガニック事情、安心オーガニックコスメの基準、アマゾンの森林保全と有用植物など、毎日の生活にも取り入れたい情報を記事にしました。

製品紹介としては、オーガニックコスメ、オーガニックフード、オーガニックコットン、オーガニックコットン,フェアトレード、オーガニック雑貨などなど、安全安心、美と健康、環境を守るために役だつものを選び抜いています。

とくに安心安全にこだわったオーガニックコスメ、そして伝統調味料は、「オーガニック生活便」では、信頼のロングセラー製品になっています。

昨今は、ともすれば暗いニュースが多くなりがちですが、「オーガニック生活便」は、良心的な作り手と安心を求める消費者の「オーガニックな橋」となり、ナチュラルなものが人と地球を元気にすることを伝えていきたいと願っています。

 「オーガニック生活便」スタッフ一同 

NEW!

14号には新製品も多く登場しています!

  • ●アルテ・モイスチャークリーム
  • ●アルテ・オールインワン
  • ●アムリターラ クリーミーモイスチャーファンデーション
  • ●アプナ・フローラクリーム
  • ●マハラニ アーユルヴェーダのスキンケアとヘナ製品
  • ●広葉樹林のキッチン用品
  • ●アマゾンの薬用オイル

そのほか数多くの新製品を掲載しています。

2016年3月17日up

グリーンケミストリー(環境にやさしい化学)から作られた新合成成分
植物原料の合成成分(プロパンジオール、セテアリルアルコール、BG(1.3-ブチレングリコール)は安全か?

環境汚染の反省から出てきたグリーンケミストリー

近頃、グリーンケミストリー((Green Chemistry、環境にやさしい化学)という言葉を聞くようになりました。グリーンケミストリーという考えの始まりは、アメリカの環境省(EPA)です。

1990年、アメリカで、環境汚染を防ぐことを目的とした「連邦汚染防止法(Pollution Prevention Act)」が制定されました。 グリーンケミストリーという考えは、こうした背景から出てきたもので、できるかぎり有害物質を使用・排出しないように物質を選択し、反応式を設計し、有用な化学製品を作ろうというものです。

グリーンケミストリーという考え方には、自然界で循環しない有害な化学物質を大量生産し、それによって、地球環境が深刻な影響を受けた現代の問題を踏まえており、21世紀の化学を推進していく上では、たいへん重要な提唱をしているものと言えましょう。

グリーンケミストリーという考えについては、ヨーロッパのオーガニックコスメの認証団体も支援しています。しかし気になることは、植物原料さえ使用していれば、それはグリーンケミストリーに沿うものだという安易な姿勢に陥る傾向です。

石油から植物へ変わった合成成分

2012年あたりから、従来、石油原料で作られてきた合成の化粧品成分が、植物でも作られるようになり、それらが次々と、「認証対応原料」として登録されていっています。

具体的な事例をあげると、もともと石油から合成されていたプロパンジオール、セテアリルアルコール、BG(1,3-ブチレングリコール)などの化粧品成分などが植物からも合成されるようになっています。これらの植物由来の合成成分は、現在、有機認証団体「エコサート」及び「コスモス」の認証対応原料となり、オーガニックコスメ認証のさいに使うことができます。

留意されるべきは、セテアリルアルコールやプロパンジオールは、旧厚生省が指定した「102種類の表示指定成分」であり、アレルギー性があるという理由で、表示が義務づけられていた成分です。

これらの成分の構造式と性質は、植物原料から作られようとも石油原料から作られようとも、基本的には変わらず、出来上がったものの肌に対する有害性も差がないということです。

様々な視点から検証されるグリーンケミストリー

1998年には、オックスフォード大学のパウル・アナスタスとジョーン・ワーナーが、著書「グリーンケミストリーの理論と実践(Green Chemistry: Theory and Practice)」を出版し、その中でグリーンケミストリーの概念を12原則(Twelve Principles of Green Chemistry)にまとめています。

  1. Prevention:廃棄物はできる限り排出しない。
  2. Atom Economy:原料をなるべく無駄にしないかたちで合成方法を企画する。
  3. Less Hazardous Chemical Syntheses:人体と環境にできる限り害のない化学合成をする。
  4. Designing Safer Chemicals:毒性のなるべく少ない化学製品をつくる。
  5. Safer Solvents and Auxiliaries:有害な溶剤、補助剤はできる限り使用しない。
  6. Design for Energy Efficiency:化学工程のエネルギー使用量を最小にする。
  7. Use of Renewable Feedstocks:原料はできる限り再生可能資源とする。
  8. Reduce Derivatives:不要な誘導体化はできる限り避ける。
  9. Catalysis:触媒反応をできる限り採用する。
  10. Design for Degradation:環境中で無害物に分解しやすい製品にする。
  11. Real-time analysis for Pollution Prevention:危険物質の構成の前にリアルタイムで、製造過程のモニターとコントロールする。
  12. Inherently Safer Chemistry for Accident Prevention:化学事故の可能性を最小にする物質と構成にする。

植物由来の合成成分は本当に安全なのか?

この「グリーンケミストリーの12原則」と照らし合わせてみると、先に述べた植物由来の合成成分は、7番目の「原料はできる限り再生可能資源とする」という項目はたしかに満たしています。石油は、限りある資源であり、植物は再生可能な資源です。

しかし、3番目の、「人体と環境にできるかぎり害のない化学合成をする」と、4番目の「毒性のなるべく少ない化学製品を作る」なの項目を満たしているとは、言い切れないものです。 化粧品の成分に使うものであれば、何より、「毒性がない」ということを優先すべき条件になります。

従来、新たな化粧品成分として認められるには、動物実験によりその有害性について厳しく検証することが必須条件でした。しかしEUで化粧品成分については動物実験禁止となり、動物実験をした化粧品製品は、輸入が認められなくなりました。日本では動物実験は、禁止といかないまでも必須条件ではなくなりました。

動物実験の禁止は評価すべきことですが、化粧品の新成分の安全性の確認方法が不確かになり、安全性を確認する厳しさがゆるやかになっているという現状があります。その結果、新成分を配合した化粧品を実際に使った消費者自身が安全性テストをしているといっても過言ではない現状があります。

さらに植物由来の合成成分が、10番目の「環境中で無害物に分解しやすい製品にする」という項目もクリアしているのかどうかも確認されていません。

つまり植物から作られた合成成分であっても、私たちの体内という小宇宙及び自然界において循環できないものになる可能性は否定できないのです。

植物由来の合成成分も循環システムを壊す可能性がある

厳しい視点からみると、グリーンケミストリーの名のもと、ただ原料を石油から植物に変えただけの化粧品合成成分が、人体への安全性と環境への配慮をなおざりにしたまま「使用可」とされてしまいかねない状況があります。 化粧品の安全性を求める消費者が持つべきことは、たとえ植物原料であっても、自然界にない、有害性のある合成成分を作ることができるという認識です。 「日本オーガニックコスメ協会」としては、従来は石油で作られていた「プロパンジオール」、「セテアリルアルコール」、「BG」などが、植物原料に変わったとしても、それらは、オーガニックコスメ認証基準では、「使用不可」にすべきだと考えています。そうする理由には、「疑わしきものは使用せず」という予防原則が含まれています。

グリーンケミストリーという考えをさらに発展させるために

自然界は、もともと完全とも言えるほどの循環システムを確立していました。それはあまりにも完璧だったので、長い間、ほとんどの人々はそうしたシステムがあることに気づかないほどでした。しかし近年になって急速に進んだ化学が様々な合成成分を作り出し、それらの成分は人工的な実験室という場を抜け出し、広々とした自然界全般に存在するようになりました。

気が付くと、それらの人工的な合成成分によって、じょじょに自然の循環システムがほころび始め、大気、水、大地に汚染が広がり、そして現在は深刻なまでの環境破壊となって現れています。 グリーンケミストリーは、何よりもまず、もともとあった自然の循環システムに敬意を払うことが求められます。それを傷つけることがないよう、様々な観点から総合的に検証してこそ、21世紀にふさわしい化学」として、真の意味で有益なものとなっていくことでしょう。

(文・水上洋子)




2015年6月8日up

ヨーロッパで最も早くバイオダイナミック農法を実践したワイナリー

ワイナリー「ニコライホフ」では、オーガニック・レストランもオープン。 ビオ・ワインや、収穫したての新鮮な野菜料理が楽しめる。

「ニコライホフ」のワイナリーへと案内するサース夫人。

ニコライホフの葡萄の葉は、暑さにも負けることなく、太陽に向かって胸を広げているかのよう。

心地良い空気が流れるワインセラー。ワインを熟成させる大樽の前で。

ワインの味にさらに透明感を与えたバイオダイナミック農法

「ニコライホフ」は、ヨーロッパでもっとも早く、バイオダイナミック農法に取り組んだワイナリーだ。

今ある「ニコライホフ」のワインセラーは、1000年以上前に建造された「ニコライ修道院」が使っていたもの。

サース夫人は、アイシス取材陣を、その由緒あるワインセラーへと案内してくれた。暗がりに古く大きなオーク樽が並ぶ様は、あたかも中世の世界に迷い込んだかのような心地にさせた。

「ニコライホフ」では、もともと有機栽培の葡萄でワインを作ってきたが、サース夫人が知人からシュタイナーの月齢カレンダーをプレゼントされたことがきっかけとなり、1971年からバイオダイナミック農法を取り入れた。

その結果、「ワインの味わいから雑味が消え、さらに純粋で透明感のあるものになった」と、サース夫人は言う。

「宇宙からの気」を高める農法によって、夏の暑さにも強い葡萄に

 暗いワインセラーを歩くうちに「これが、私が作った調合剤です」と、サース夫人は、木箱を取り出した。その箱には、小さな瓶が並んでいた。瓶の中に、バイオダイナミック農法で使われるプレパラシオンと呼ばれる調合剤が入っているとのことだった。

「調合剤の材料は、カミツレやイラクサ、そして水晶などです」。
「ニコライホフ」の葡萄畑は22haと聞いていた。そんな広さなのに、膝に抱えられるほどの箱に並んだわずかな調合剤でいいのだろうか? そんな疑問が浮かんだ。

「一般の有機農業ではたくさんの有機肥料が必要だと考えられがちです。でも私はバイオダイナミック農法の調合剤を使い始めて、たくさんの有機肥料は必要がないことを確信しました」。

バイオダイナミック農法独自の調合剤は、土地を肥沃にする肥料ではなく、「宇宙の気」を活性化するためのものと考えられている。

しかし、「宇宙の気」と言われても即座には受け入れがたい。

「葡萄作りも気候変動に悩むことが多い昨今、いろいろな害が出ているとよく聞きます。でも幸い、『ニコライホフ』ではバイオダイナミック農法にしてから、葡萄の木は夏の暑さにも強くなりました」と、サースさんは言った。

本当だろうか? ぜひ「ニコライホフ」の葡萄畑を見たいと思った。

明るい光を放つ「ニコライホフ」の葡萄畑

住宅街を抜けて一面、葡萄畑が広がっている平地に着いた。車道側にピンク色の薔薇が咲いている畑があり、それが「ニコライホフ」の畑の目印だった。車道をはさんで向かい側にある葡萄畑は通常栽培とのことだった。

その違いは明らかだった。

向かい側の畑は、葡萄の葉の色があちこち茶色に焼け、日射しの下でぐったりとしているように見えた。

いっぽう「ニコライホフ」の葡萄の葉は、強い日射しにも負けず、太陽をまっすぐ見上げて胸を広げているかのようだった。ばかりか葡萄畑全体が明るく見えた。「宇宙の気」を活性化するという農法のパワーを感じないわけにはいかなかった。

そのように徹底してこだわりのあるワイン作りを手がける夫人は、原発についてはどのように考えているのか。30年以上前の原発を問う国民投票のときのことを尋ねた。

「当時、私は20代後半でした。もちろん反対に投票しました」。

そして彼女は尋ねてきた。

「日本には、海や多くの川、森の自然と、そして風力やソーラーエネルギーなどの素晴らしい技術があるのに、何故、それらをもっと使おうとしないのですか?」

本当に痛い質問だった。政治が悪いという答えもあるが、そういう結果を選んでいるのは投票者だ。

私は、オーストリアの有機農業に関わる人たちが、きわめて高い社会的意識を持っていることを改めて感じた。

旧オーストリア帝国で生まれた
シュタイナーのバイオダイナミック農法とは

バイオダイナミック農法とは、哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した農法だ。彼は、1860年代に旧オーストリアに生まれている。
シュタイナーは、「人々はあまりに物質的なものにのみ囚われて、精神的な発展の重要性を忘れようとしている」と考え、現代世界が向かう方向性に大きな危機感を抱いていた。その危機感を、シュタイナーは、芸術、教育、農法、哲学など、幅広い分野にわたって表わし続け、その考え方は今も世界中の人々に影響を与えている。
シュタイナーの農法は、「宇宙の気を生産物に取り込む」という考え方のもとに、太陽、月、そして星々など、宇宙の動きを見て、適切なときを選んで種まきをしたり作物を植え、収穫するというものだ。現在、バイオダイナミック農法で栽培された農産物やそれから作られた製品には、デメター協会が、「デメター」という認証を与えている。



2015年5月15日up

アイシス・ウィーン支部から8回目の記事が届きました。

オッシアッハ森林研究所前に集合した日本人研修生

オシアッハ森林研修所で、林業の講義を熱心に耳を傾ける日本人研修生


研修最後の卒業終了パーティーでは地元の豚の丸焼きやワインをいただきながら、みなさん熱心に情報交換をされていました

オーストリアは、林業が盛んで、バイオマスエネルギーの先進国です。 そんなオーストリアに毎年、日本各地の林業関係者がオシアッハ森林研修所で学ぶ交流も始まっています。環境を守りながら、日本の林業をもう一度盛んにするためには何が必要なのでしょうか?(アイシス編集部・編集長 水上洋子)

オッシアッハ森林研修所 その2
オーストリアでは、オーガニック農業者が林業も兼ねている

未来の林業を担う日本人研修生がやってきた

自然エネルギーに力を入れているオーストリアでは、林業も盛んで、とても進んでいます。

毎年、大使館による日本・オーストリア国交交流の活動のひとつとして、オーストリアのオッシアッハ森林研修所で、日本の林業関係者が研修するという交流が2013年から始まりました。2014年、9月には、日本全国の森林組合などに所属する約20名の方々が、約1週間のオッシアッハ森林研修所に来たので、ウィーン・アイシス支部として取材しました。

研修生のみなさんのお話には、日本で役立てられる技術・知識習得しようという意欲があふれていました。

「日本人研修生は、教室での森林教育だけではなく、実際に森へ行ったり森で働いたりする講座があることに、とても興味をもっていました」とツェシャー所長さん。

日本人研修生が、学ばれた主な分野は、次の4点です。オッシアッハ森林研修所の大きな目的は、林業者の安全教育ですが、とくに4番目の分野は、自然エネルギーに力を入れているオーストリアならではの林業のあり方が伺われ、興味深く感じました。

  1. 林業労働安全教育
    木材生産を増加させながらも、林業労働災害を減少させたオーストリアの効果的な安全教育
  2. 森林管理・育林
    樹種に応じた森林の育て方と管理方法、森林保護対策
  3. 林道開設と木材収穫
    地形に合わせた林道の計画及び作り方と、使用機械に応じた効率的な木材の収穫作業手順
  4. エコロジー
    森からのバイオマスエネルギー創出と地域ボイラー

遠くの国の石油よりも、目の前の森林を活用しよう

取材では、残念ながら全ての方にお話をお伺いすることはできませんでしたが、お話をお聞きした方の林業への熱い思いが伝わってきました。

「オーストリアでは行く所、行く所にいい場所がたくさんあり、勉強になりました。 日本と違うところが多く、それだけに学ぶことが多い研修だったと思います。まだ頭でまとめられていないのですが……」と熱く語り始めてくださったKさん。

「まずは、林業が国の基幹産業として社会システムの中にしっかり位置づけられていることが、日本と大きく違っています。資源が少ないという点では、オーストリアも日本も同じですが、オーストリアの林業関係者は誰もが"遠くの国から石油を買うよりも、目の前の森林から再生できる木材資源を最大限に持続的に利用しよう"と言っていたことに驚きました」。

オーストリアではこの理念を林業の関係者が共有し、それを実現するために努力している林業者は尊敬され、林業はあこがれの職業として認められているとのこと。もうひとつ、日本との大きな違いは、持続的に木材を生み出すために、森林土壌を守ることをとても大事にしていること。つまりエコロジーとエコノミーの両立が高いレベルで実践されているとのことでした。

Kさんとお話していると数名の研修生が集まってきて、様々な思いをたくさんお話しくださいました。

「日本では、例えば森林所有者が林業業者に伐採を依頼しますが、依頼時には金額の約束はなく、全てを任された林業業者が実際にかかった手数料を売り上げから引いた分を所有者に渡します。オーストリアでは森林所有者が『○○ユーロで』と金額や木の伐り方を決めて林業業者へ依頼するので、依頼者が主導権を握っています。依頼者の森への関心が高いので、森の事を考慮した範囲での伐採が実行されるようです」。

安全教育を担当する林業マイスター

オーストリアでは、林業マイスターのような高いレベルの森林と林業のエキスパートがおり、彼らが新人を教えるため、高い技術を学び、引き継ぐことができるのです。
研修生の一人はそんなオーストリアを羨ましく思いながら、日本の現状について話してくれました。
「日本にはオーストリアのような現場実習を事前に受けられる制度が充実していないので、一般には就職してから初めて現場を経験します。さらに、新人に教える先輩も同様に、森林・林業のエキスパートと呼べる者とは限らないので、OJT?で必ずしも高い技術を学べるとは限らないのです。私達も林業にプライドを持って仕事していますが、必ずしも林業のエキスパートが組織のトップではないのが日本の現状です」。

この方は、そんな日本の現状を、ツェシャー所長さんにお話ししたところ、「それでは林業は成り立たないだろう!」と言われたそうです。

「オーストリアでは、ツェシャー所長のように、森林・林業について知識も技術も全て現場で経験をつんだエキスパート中のエキスパート、つまり、特別な森林・林業の国家資格を取った人がトップになり、その術を若者に受け継いでいく体制になっていました。それは驚きでした」。

確かに日本の林業は現在、低迷期からの脱出策を模索しています。研修終了式でも大きな関心はやはり次世代にどうやって林業を引き継がせていくかということ。研修生の間から、若者への林業へのモチベーションや林業を発展させるための対策についてなどの質問が多く出ていました。

自然の恵みを後世に残したい! そんな思いで林業に関わる

オーストリアでは行政による林業への補助が手厚いため、個人で林業を営む人も多く、失敗を恐れずに挑戦する姿勢があります。また住民の自然・森林・林業への関心も高いのです。いっぽう、ほとんどの日本人は、林業についてよくわからなかったり、関心が薄いのではないでしょうか。

もうひとつ、研修生を驚かせたのが、森林組合などグループが林業経営をしているのが一般的な日本とは対照的に、オーストリアでは林業者の多くが農業を経営している方々だったこと。

「とくにオーガニック農業の方々が多く、『自然の恵みを後世に残していきたい』、『農業・オーガニック農業をするなら、林業までもやろう』という住民の自然や未来の事まで考える姿勢があります。それに加えて失敗を恐れずに挑戦してみる姿勢、この根本的な部分がオーストリアの林業を支えているのだと感じました」。

個人経営での林業も盛んなオーストリア。日本よりも物価が高いヨーロッパにありながら木材の価格は、日本よりも安いそうです。コストを低くしているのが、効率的な機械化だとか。

「オーストリアは林業の機械化で有名ですが、日本とは違う構造の機械でした。日本は様々な林業用工具をショベルカーのような土木工事用の重機に取り付けたり、取り替えたりして使います。重機はやはり大きなグループに向いています。オーストリアの林業用工具は農家のトラクターにつけて、農家の方がすぐに使える形のものが多く開発されていました。こういった機械が、各農家の、個人経営型の林業への参戦というオーストリア林業スタイルの大きな支えとなっているようです」。

行政の林業者が主流となっている日本でも、オーストリアのように個人経営をされている方も少ないながらもいられるそうです。研修生の中でもどこか違った雰囲気のあるK・Oさんは、日本では珍しい個人林業経営者でした。家族に、そして人に、優しいものを作りたいとサラリーマンから転職し、ご実家でオーガニック農家から始められ、林業にも関わるようになったそうです。これから先、K・Oさんのような方も日本で増えていくと嬉しいですね。

すべてを無駄なく使う、オーストリアの林業スタイル

オーストリアは、「バイオマスエネルギー先進国」です。研修でも、この分野が重要な講義に入っています。ようやく日本でもバイオマスエネルギーの発電所が設置され始め、徐々に増えています。

例えば、鳥取県では来年(2015年)に稼動を始める予定。私の故郷、長野県でもこれから始めていく予定があるとか。日本人研修生は『バイオマスエネルギー先進国』オーストリアのバイオマスエネルギーについてどのように感じたのでしょうか?
研修生のKさんはこんな話をしてくれました。

「オーストリアではバイオマス利用のみというより、木材利用全体にまったく無駄がないことに感心しました。製材用に使えない木材を燃料用として無駄なく使い切る仕組みがすばらしいと思いました」。

「例えば、巨大な製材所では端材やカンナ屑が多量に出ます。オートリアでは、それらを製材所に併設されたバイオマス発電所やペレット工場で無駄なく利用していました。さらにバイオマス発電所の余熱は、製材品の乾燥機で使用し、それでも余る余熱を地域家庭へ熱供給するインフラ整備が出来ていました」。

残念ながら、日本では地域暖房として、バイオマス発電の余熱を利用するということは、いまだ取り組まれていません。

「また、オーストリアは薪を家庭で使う文化が残っていることから、木質バイオマス利用に抵抗感がすくないのではないかと感じました。それでも、便利で安価でなければいけない、という点もとても合点がいきました」。

オーストリアの素晴らしい林業について取材するうちに、気になっていた質問を研修生にしてみました。

――現在、世界では燃料としての森林の乱伐が問題になっていますが、オーストリアではそんな問題には目が向けられているのでしょうか?

「本来バイオマスエネルギーは製材に向かない質の低い木材を燃料とすべきですが、単に燃料確保として木を乱伐すれば森林破壊として問題となってしまいます。目先の利益のみの経営方針では、日本でバイオマスエネルギーが普及しても森林の未来はないかもしれません。今回の研修で学んだもっとも大切な点は、オーストリアでは、森林と環境とのバランスを考えながら林業経営がされているということです。その点をぜひ日本の林業の発展に活かしていこうと思います」。

手付かずの自然というのも、残していくべき貴重な地球財産です。ぜひオーストリアの林業研修を活かしながら、本来の自然もちゃんと残しつつ、日本の風土にあった形の林業やバイオマスエネルギーが発展していけば嬉しいですね。

取材 アイシス・ウィーン支部 ゼマンみのり記者

2015年5月12日up

オーストリアのグリーンエネルギーNOW

オーストリアの再生可能エネルギー技術の高さは、EUでも評価されている

水と森に恵まれたオーストリアは、再生可能エネルギーを早くから推進。

豊富な森林を生かして、バイオマスエネルギーに力を入れている。

オーストリア連邦産業院のシュタインスベルクさん(写真右)。インタビューを終えて。

ウィーンにある廃棄物焼却熱を活用したショッビテラウ発電所。芸術的な装飾で知られている。

環境技術で輸出と雇用が伸びる

アイシス編集部は、ウィーンのヴィードナー・ハウプト通りにあるオーストリア連邦産業院を訪ずれた。ここは、今回のオーストリア取材に協力をしてくれた「在日オーストリア大使館商務部」の本部でもある。  インタビューに応じてくれたのは、「環境とエネルギー政策部」のアクセル・シュタインスベルクさん。

アイシス EUには経済的な危機にある国もありますが、オーストリアの経済状況はどうですか?

シュタインスベルク オーストリアは、2011年には一度、経済的危機に陥りましたが、今ではそこから脱出し、安定を保ちながら少しずつ伸びています。

アイシス オーストリアの経済は好調とのことですが、太陽光や風力、バイオマスなど、環境技術の分野はどうでしょうか?

シュタインスベルク 太陽光やヒートポンプやペレットストーブ、電気と熱を同時に作ることができる設備など、オーストリアの環境技術分野は順調に伸び続けています。1993年から2013年の10年間を見てみると、再生可能エネルギー分野の売り上げは2倍になっており、雇用も増加しています。とくに再生可能エネルギー設備の海外輸出が大きいですね。


世界に先がけて「原発NO」を選択をしたオーストリアでは、再生可能エネルギー技術は今や最先端にある。その技術は、今後ますますEUだけではなく世界中から求められていくはずだ。再生可能エネルギーに力を入れることは、経済の足を引っぱるどころか、さらに経済が伸びることは、オーストリアの現状が証明している。

オーストリア産業界で尊重されている「京都議定書」

アイシス オーストリアの環境技術分野は、好調な経済の一要因になっているわけですね。環境保全と経済が両立しているわけですから素晴らしいことですね。ところで温室効果ガスの削減を提唱した「京都議定書」はオーストリア産業界ではどのように受け止められていますか?

シュタインスベルク 「京都議定書」は、オーストリア産業界では高く評価されています。当時のオーストリアは20%と温室効果ガス排出量が高かったのですが、今では15.6%に落ちました。これはEUでは、スウェーデンについで2番目に低い数字です。今後、オーストリア政府は、再生可能エネルギーの割合をさらに増やしていく目標をたてています。

アイシス 具体的な数値目標は出ていますか?

シュタインスベルク 現在EUでは、2020年までに再生可能エネルギーを20%に高めていこうという目標が出ていますが、オーストリアはもっと高い目標を出しています。オーストリアは現在、電力や暖房、燃料などを合わせた総エネルギーのうち、再生可能エネルギーが30%ですが、2020年までに34%に引き上げていく予定です。4%というと、低いようですが、実際に達成するにはたいへん高い数字です。

EUの国々に原発の代償の大きさを確認させた福島原発事故

やはり一番気になるのは、日本の福島の原発事故が、今のオーストリアと、そして周辺の国々にどのような影響を与えているのかということ。ぜひともヨーロッパ現地の声をじかに聞きたいと思った。


アイシス 福島の原発事故は、オーストリアではどのように受け止められましたか?

シュタインスベルク オーストリアではすでに原発ゼロという体制ですが、福島の原発事故は、オーストリアの人々に、原発のリスクがいかに大きなものかを再度、確信させることになったと思います。

アイシス また福島原発事故は、オーストリアの周辺の国ではどのような動きがありましたか?

シュタインスベルク 隣国のドイツは、2022年までに原発廃止を決めましたし、原発再稼動を模索していたイタリアも稼動停止を決めました。しかし今後、それらの国で、どのようにしてゼロにしていくのかという具体案は出てなく、ほとんどインフラが進んでいません。原発に依存してきた国が、新たな電力を何によって作りだすのかは難題です。

アイシス 今、新たに「原発ゼロ」を目指す国々に対して、オーストリアは、有益なアドバイスができるのではないでしょうか。

シュタインスベルク その通りです。オーストリアは、再生可能エネルギーに取り組んできた歴史が長いわけですから、原発依存から脱却したいと考える国々に対して、技術面やインフラ体制において現実的な支援ができると言っていいでしょう。

環境汚染問題は、一国では解決できない

 とはいえ、オーストリア一国が「原発NO」を決めたとしても、不安は残ったままだ。


アイシス 今回のオーストリア取材中に「周辺国の原発が心配」という声をあちこちで聞いたのですが。

シュタインスベルク オーストリアの国境沿いには、ハンガリーやチェコ、スロベニアの古い原子力発電所が稼動しています。それらがいつ事故を起こすとも限らないという厳しい現状があります。

アイシス 改めて思うことですが、原発の汚染は、一国の問題ではないということですね。

シュタインスベルク 世界中で原発は増え続けており、年々、放射能汚染の危険性は増加するばかりです。またいっぽうでは温室効果ガスによる気候変動も深刻化しています。地球環境を守るために一国だけが高い目標を決めても問題は解決しません。今こそ、全世界が一斉に高く跳躍するぐらいのつもりで、高い目標を掲げ、それを実施すべき時期に来ていると私は思います。


もはやぐずぐずしているときではない。
予断を許さない深刻な環境問題を解決するには、「全世界の高い跳躍が必要だ」というシュタインスベルクさんの言葉が心に響いた。




2015年2月19日up

アイシス・ウィーン支部から7回目の記事が届きました。
原発ゼロのオーストリアでは、バイオマスエネルギー活用に力を入れています。

この静かな町に、世界的に有名で世界中から研修生が訪れるというオッシアッハ森林研修所があります。

森林研修所所長ヨハン・ツェシャー(Johann Zöscher)さん(右側)

研修風景

研修終了式後も熱心に質問をする研修生達

バイオマス活用は森林破壊になるのではと懸念する声もありますが、オーストリアは、林業がとても盛んな国でありながら、年々少しずつ、森林が増えているそうです! 何故なのでしょうか。
今回、ウィーン支部の記者の取材によって、その理由が明らかになりました。(アイシス編集部・編集長 水上洋子)


オッシアッハ森林研修所 その1
林業だけではなく、
バイオマスそして森林保全も学べるユニークな研究所

世界中から人々がやってくる森林研修所

オーストリアは、国土面積の47%が森林です。その豊かな森林を生かして、自国産の再生可能エネルギーとしてバイオマスエネルギーが盛んに活用されています。
現在、オーストリアのエネルギーは、約26%が再生可能エネルギー(水力発電や風力発電など)から供給されており、これはEU内でも6番目に高い割合です。そのうち約61,4%という高い数値が、バイオエネルギーになっています。 バイオマスエネルギーのうち、約65%は森林由来です。(そのほかのバイオマスエネルギーとしては、一般家庭の生ごみやガーデニングからのごみ、製紙工業からの廃液、汚水浄化の際に沈殿する沈泥などがあります)。集合住宅用や家庭用として、たくさんの種類のペレットストーブも発売されるほどペレット生産も盛んです。
日本では林業は、衰退産業になろうとしており、森林放置が問題になっていますね。羨ましいことにオーストリアは林業が、とても盛んな国。原発ゼロだからこそ、再生可能エネルギーであり国産エネルギーでもあるバイオマスエネルギーも積極的に活用されています。

オーストリアの林業がいかに先進的なものであるかを示す例として、他にはない森林研究所があります。
オーストリア南部ケルンテン州で2番目に小さい町オッシアッハ。オッシアッハ湖の畔にあり、湖とそれを取り囲む山々の恩恵を感じられる自然豊かで、どこか懐かしいほっとする静かな町です。毎年夏には音楽祭が開催され、「ケルンテンの夏(カリンシアの夏,Carinthischer Sommer)」としても有名です。

オーガニックや自然エネルギーに関心が高いオーストリア。そこにある森林研究所ではいったい何が行われているのでしょうか。なぜ多くの研修生が外国からも研修に訪れるのでしょうか。そして日本人研修生の方々は何を学び、どんな思いを抱いたのでしょうか?

研修所で学んだら、すぐに森林で実践!

オッシアッハ森林研修所は、オーストリアならではの、大変ユニークな研修所です。
1953年12月に設立されたオッシアッハ森林研修所は、昨年60周年を迎えました。
年間200人程度の参加者で始まった研修所ですが、今日では国内外から約7000~8000人もの参加者が林業の専門知識を高めるためにセミナーや展示会を訪れています。

まず森林研修所所長ヨハン・ツェシャー(Johann Zöscher)さんにお話を伺いました。



何故このような研修所が作られたのですか?
ツェシャー所長 1950年代当時、手挽きノコギリからチェーンソーへの変遷が起こりました。チェーンソーは周知の通り、危険な工具の1つです。「林業従事者は学校で教育・訓練を受け、どのように怪我や事故を起こさずにチェーンソーを使うのかを習うべきだ!」と先見の明のある営林署員達が考え、そして設立されたのがこの森林研修所です。
現在、じつに多くの研修生たちが国内外問わず遠方から訪れているそうですが、それほどまでのこの森林研修所の魅力とは何でしょうか?
ツェシャー所長 実習を最終的な主要目標としているからだと思います。日本もそうですが、よい林業専門知識を学べる学校があっても、残念ながら実際の現場である森林での実践が不足しているのが諸国林業の悲しい現状です。
オッシアッハ研修所では『見て、聞いて、実践する』をモットーに、専門知識の講義の後、すぐに研修所私有地である630haの森林の中に入り、工具を使い、習った知識を実際に使えるものになるように体で覚えこませます。 ですから3.5時間離れたところにあるイタリアの林業学校も実践施設がないため、毎年5回、4日間から5日間の実習に来ます。林業専門知識は実践の場で発揮できてこそ意味があるのです。
オーストリア国内以外に、外国からも研究生が多く訪れているとのことですが、どんな国からですか?
ツェシャー所長 イタリアを中心にヨーロッパの各国だけではなく、日本・韓国・中国などアジアからも年々多くの研修生が訪れています。58人分の宿泊場所が併設されているのも、約1週間の研修に訪れやすい理由ですね。
宿泊施設も充実しているのですね。ところで宿泊所にブータンとメキシコでの写真が掲げてありましたが。ブータンやメキシコからも研修生が来ているのでしょうか?
ツェシャー所長 いいえ、その写真は、こちらからブータンやメキシコのほうへ2人の林業教育者を数年間派遣し、教育・トレーニングをした時の様子です。これは1970年代に始まったFAO(Food & Agricultural Organisation:国際連合食糧農業機関)プロジェクトによるもので、国際的な支援活動として行われました。
オシアッハでのセミナーだけでなく、研修に来られない外国へ出向き、そこでの教育をもしているとは、とても驚かされ、感動です!

森林資源を持続的に活用するエコロギー&エコノミー



オシアッハ森林研修所ではチェーンソーなど工具の講習の他にどんなことを教育されているのでしょうか?
ツェシャー所長 主に重視して講習されるのは、林業にとってたいへん重要な次の5分野です。
1.森林管理・森林経営
2.森林と地球温暖化などの気候変動
3.森林とバイオの多様性
4.森林とバイオマスエネルギー
5.森林と自然災害
森林と自然との関係、そしてバイオマスについても林業では重要な点として講習が行われているのですね。 林業をたんに経済的な視点からだけではなく、環境保全という視点からも、相互的に捉えた知識が学べるのは、さすがオーガニック先進国オーストリアですね。 さて林業によるバイオマスエネルギーについて、オーストリアの現状を襲えてください。
ツェシャー所長 オーストリアのバイオマスエネルギーはとても進んでいます。EU協定によるとオーストリアは2020年までにエネルギーの34%を再生可能エネルギーにより生成することを義務付けられていますが、ケルンテン州では既に38%に達しています。その中でも大部分を占めているのが森林由来の再生可能エネルギーで、約60%にもなります。
ところでひとつ心配なことがあります。森林由来のエネルギーが増えれば増えるほど森林伐採につながり、逆に自然破壊に繋がってしまう可能性があるのではと思ってしまうのですが。
ツェシャー所長 森林由来のバイオマスエネルギー用には、製材時などに大量に出る廃材・くず材、吹き倒れの木々などを使います。森林所有者達が、「そういった木々を捨てるのはもったいない。何かに使えないだろうか。」と思い、そして始まったのが、バイオマスエネルギーへの利用です。 しかしながら、考慮しなければならない重要な点はもちろん森のエコロギー(持続可能性なエコロジー構造)についてです。山の地面からたくさんの栄養を取り去ってしまうことになるので、森の栄養となる吹き倒れの木々も使いすぎてはいけないのです。
バイオマスエネルギーや自然エネルギーの使用は環境保護にとても重要なことですが、何の知識もなしに全ての落ち葉や倒れた木々を使ってしまうと、かえって森の生態系を壊し山林自体を壊してしまい兼ねない。林業では再生可能エネルギーと森のエコロジーのバランスを保ちながら実施しなければならないのですね。
ツェシャー所長 そうです。森は防御機能・活用機能・福祉機能・リラックス機能など沢山の機能を持っているのです。森は私達にとって、経済圏であり生命です。エコロギー・エコノミー・テクニックは常に共に作用し、バランスを保っていなくてはなりません。どれか1つでは、持続可能な林業は成り立ちません。しかしながら、根本は森を守ることにあり、それを忘れてはならないのです。

森林資源の活用はともすると、森林破壊につながるのではという心配があります。しかしオーストリアでは、 森林をたんに経済的資源とみなすだけではなく、生命とみなし、計画的な植林をすることによって、持続可能な林業をしているのです。

日本でも、持続可能な林業の活性化を



じつは日本もまたたいへん森林に恵まれた国です。残念ながら林業は衰退産業と見られています。ぜひ日本の林業へメッセージを送っていただけませんか。
ツェシャー所長 日本がまずすべき重要なことは、熱効率を考えた住宅への改築だと思います。日本へは何度も行っていますが、外が暑い時は屋内も暑く、屋外が寒い時には屋内も寒いです。それを沢山エアコンを使って調節していて、残念ながらとても環境によくない状態だと感じています。外気に左右されない住宅にすることがエコ・エネルギー最適化への第1歩だと思います。
日本は森林にとても恵まれており、オーストリアの森林面積は国土の47%に対し、日本は70%です。これはオーストリアの森林面積の10倍にあたりますが、残念ながら林業に使用してるのは、オーストリアの使用森林面積とほぼ同じです。オーストリアは林道が多いから林業が盛んになりました。日本もまずは、インフラを整えることが大事になると思います。
オーストリアのように、日本でも林業が盛んになるためには何が必要ですか。
ツェシャー所長 大事なことは、パートナーシップです。林業者・製材者・販売者がよきパートナーとなり、協力しあうことで林業は発展できます。オーストリアはそのパートナーシップがうまくいっているので、世界的に林業が強くなってきています。日本はもともと林業においてもすばらしい教育水準がある国なので、ぜひ未来の地球環境との調和も考えつつ、林業・バイオマスエネルギーなどエコエネルギーを発展させていって欲しいですね。

*『Basisdaten 2013 Bioenergie』(Österreichischer Biomasse-Verband)参照。2011年の統計値。

次は、はるばる、オシアッハ森林研修所にやってきた日本の研修生を取材した記事になります。お楽しみに!!(取材 アイシス・ウィーン支部 ゼマンみのり記者)



オーストリアは、ヨーロッパ一のオーガニック先進国

オーストリアは、ヨーロッパ一のオーガニック先進国

「AMA」のバーバラさん(写真右)とドリーさん(写真左)。

スーパー業界が積極的にビオ製品を導入し、一般人の購入を促した。

ビオ専門スーパー、「デンス」。農産物からハーブティー、化粧品が揃う。

オーストリアでは消費者の半数以上が有機食品を購入している。

週末にウィーンにたつ市で、オーガニック農産物を売る販売者たち。

オーストリアの多くの有機農家は、自然を敬愛する哲学を持っている。

ウィーン近郊の葡萄畑。オーストリアには、数多くのビオ・ワイナリーがある。

ヨーロッパのオーガニック食品をリードするオーストリア

ヨーロッパでもっとも有機農業地の割合が大きいのは、オーストリアで約20%。環境先進国というイメージがあるドイツは5~6%、そして日本は、1%と言われているから、20%と割合がいかに高いかがわかろうというものだ。

そのオーストリアでは、今やオーガニックは特別なものではなく、誰もの生活の中にさりげなく入り込んでいることは、ウィーンのスーパーを訪れると実感する。オーストリアのオーガニック専門スーパーというと、「denns」などが有名だが、一般的なスーパー(「BILLA」など)にもオーガニックの野菜や果物そして加工食品が数多く並んでいるのだ。

オーストリアのオーガニック食品には、「AMA (Agrarmarkt Austria:オーストリア農産物市場マーケティング会社)」によってオーガニック認定マークがつけられている。「AMA」は、オーストリア政府から委託されて、有機認証を行っている民間の会社だ。そのほかにも「AMA」は、農産品に関する各種認定も行うと共に、すべての農業マーケティングを推進する活動によって、オーストリア全体の農業生産の向上を支援している。

スーパー業界がオーガニック食品の普及に貢献

オーストリア取材が始まって14日目、アイシス編集部は、ウィーンのドレスナー通りにある「AMA」本部のビルを訪れた。 親しみのある対応で取材に応じたのは二人の女性で、ビオ・コーディネーターのバーバラ・シュルツさんと、ビオ製品の輸出を担当するドリー・ブラッハさんだった。


アイシス オーストリアは、EU一番のオーガニック国です。そうなったきっかけは何でしょうか。

バーバラ オーストリアで有機農地が増え始めたのはヨーロッパでも早く、1960年代からでした。そしてオーガニック食品の販売が、一般的にも軌道に乗り始めたのは、70年代。その後、90年代初頭にオーストリアでのオーガニック・ブームが始まりました。
(1990年から1994年の間だけで、オーストリアのオーガニック農業経営者は8倍以上に増加したという統計もある)。
そうした状況を見て、民間のスーパーマーケット業界が、自発的にオーガニック食品を販売しようという取り組みを始めたのです。

アイシス なるほど、それで普通のスーパーに豊富なオーガニック食品があったわけがわかりました。

バーバラ そのようにスーパーマーケット業界がオーガニック食品の販売に力を入れた影響が、結果的に全ての産業に波及しました。ですからオーストリアにおいて、オーガニック食品は政府ではなく、民間の意思で広がったのです。

アイシス スーパー業界のオーガニック製品の積極的な取り組みは、ドイツでもあったそうですね。

バーバラ ビオ製品の積極的な取り組みは、ドイツよりも早く、もともとオーストリアから始まったことです。
まさにオーストリアは、オーガニックの分野では、有機農家が多いだけではなく、有機食品を一般消費者に普及する方法においても、ヨーロッパでも先駆的な役割を果たしてきたのです。


「AMA」では、EU基準よりもさらに厳しい基準をもって、オーストリア独自の認証マークをつけているとのことだった。オーストリア産のオーガニック食品は品質が高いために、ドイツやイタリア、フランスなどEU諸国でも人気があり、オーストリア経済の好調を支える一因になっている。

オーガニック食品は、医療費節減につながる

アイシス オーストリアでは、何%の人がオーガニック食品を摂っているのですか?

バーバラ オーストリアでは、オーガニック食品を日常的に摂っている人が18%、さらに部分的にオーガニック食品を摂り入れている人は、36%にもなります、ですから、半数を超える国民が、オーガニック食品に関心を持っていると言っていいでしょう。

アイシス 「AMA」は、オーガニック食品を普及するにあたって、どんなメリットを市民に訴えているのですか?

バーバラ 環境保全、生物の保護などに加えて、食べる人の健康がありますが、国が支出すべき医療費を削減できることも伝えています。それによって余裕が生まれ、ほかの本当に必要なところへ予算を使うことができます。

アイシス オーガニックと医療費節減を結びつけて考えているというのは、素晴らしいことですね。

オーストリアを100%オーガニック国に



アイシス オーストリアの有機農家の特徴について教えてください。

バーバラ オーストリアの有機農家は小さな規模が多いのですが、思想や哲学を持ってオーガニックに取り組んでいる人が少なくありません。たとえば彼らの多くが、「オーガニックの魅力は貴重な生物を守りながら、資源を有効に循環させることができる」と考えています。

アイシス 「循環」という言葉は、持続可能であることを求める時代のキーワードですね。これからもオーストリアは有機農地をさらに増やしていくことを考えていますか。

バーバラ もちろんそうです。最近、EUでは、2014年から2019年の5年間に全体の20%を有機農地にするプロジェクトが動き始めました。
そうなると、オーストリアは、さらに今の20%以上を越えて有機農地を増やしていくことになるでしょう。


オーガニックに対するオーストリアの取り組みの積極さに、感動を覚えながら最後の質問をした。
「今後、オーストリアは、どれぐらいの農地をオーガニックにしていきたいと考えているのでしょうか。具体的な目標値はありますか?」
バーバラさんの口から驚くべき数字が出てきた。
 「100%です」。
こちらがびっくりしていると、バーバラさんの口元がふっと緩んだ。
「私が生きているうちには実現したいですね」。
バーバラさんは、20代の若い女性で、「私が生きているうちには」と言う言葉はそぐわなかった。
ああ、この人は、「オーストリア丸ごとオーガニックランドにする」という理想に生涯をかけるつもりなのだ!
その理想を夢で終わらせないという意気込みが熱く伝わってきた。




ゾネントアの製品は、自然エネルギー100%で作られる

オーストリア・オーガニックのパイオニア
ゾネントアの製品は、自然エネルギー100%で作られる

ゾネントアの製造工場には数多くの太陽光パネルが張られている。

つなぎの革ズボンは、いまやオーストリア・オーガニックパイオニアのシンボル。

太陽はゾネントア社のシンボルマーク。若い世代が就職したい会社としても人気がある。

オーストリアのどのオーガニック・スーパーでも、ゾネントア製品が多く並ぶ。

オーストリア片隅の静かな村にあるゾネントア社

ウィーンから3時間ほど、車窓の外はひっそりと静かな田舎の光景になった。オーストリア北部の片隅にある、シュプレグニッツという小さな村に入っていた。

「ここにゾネントアがあります」と、車を運転していたSさんが私に声をかけてきた。

ヨーロッパでもよく知られているオーガニック食品会社が、こんな小さな町にあるということに驚かされた。ゾネントア社にハーブを納入するオーストリアの有機農家は、150軒。そのほか生産地もチェコやルーマニア、アルバニアに及んでいる。企業創設者のヨハネス・グートマンさんは、オーストリアの「オーガニック製品のパイオニア」と称される人だ。

オーガニックは、自由、自立、そして喜びがある仕事

村の風景と調和するゾネントアの本社。ちょうどランチどき。社員の健康のために運営されているオーガニックレストランで、グートマンさんがきさくな笑顔で迎えてくれた。

「ゾネントア」オリジナルの太陽が描かれたTシャツに、着古した、つなぎの皮ズボンという出で立ち。皮ズボンは、祖父から受け継いだ90年前のものだそうで、今やオーガニック・パイオニアの独自スタイルとしてオーストリア中で知られている。


アイシス どうしてこの小さな村に、会社を作ろうと決めたのですか?

グートマン 20代のはじめ、僕は失業していたんだ。この村には仕事がなくてね。だから自分で仕事を作ろうと思った。それがこの会社の始まりだよ。

アイシス 何故、オーガニック製品を販売する仕事をしようと考えたのですか

グートマン 自由と自立につながると考えたからだ。たとえば今の農業では、ラウンドアップが大量に使われている。ラウンドアップは、アメリカのモンサント社が開発したものだ。世界で一番の売上げを誇っている農薬だが、使い続ければ、未来を壊してしまう。
でもオーガニックだったら、農薬を買うお金から解放されて自立でき、健康にもなる。おまけに農業という仕事に素晴らしい喜びを見いだすことができるようになる。



1988年に会社を設立したとき、グートマンさんは23歳。まずは、この村の生産者三人が作るオーガニックハーブの販売を手がけた。
1991年に、ゾネントア社は、ドイツに輸出を始め、自然食品店で評判となった。

100%自然エネルギーで作られるゾネントア製品

「オーガニック以上」という言葉を掲げるグートマンさんは、再生可能エネルギーについても重きを置いている。
ゾネントア社の製造工場では、年々ソーラーパネルを増やし、現在、年間9万キロワットを生産し、自社で必要なエネルギーの20%をまかなっている。そのほかに必要な80%もすべてグリーン電力だ。

オーストリアでは、消費者が自由に電力会社を選べる制度がある。ゾネントア社は、1992年以来、「風力、太陽光、水力」など、すべて再生可能エネルギーで電力を供給している電力会社「AAE」から購入している。

「自然エネルギーだけで、モノを創れるということを実証したかった」というグートマンさんの言葉通り、ゾネントアの製品は、100%再生可能エネルギーによって作られているのだ。

生き方と仕事を変える、持続可能な社会的事業家



アイシス 国民投票があった1978年のときは、グートマンさんはどうしましたか?

グートマン まだ14歳だったけど、反対運動のデモにも参加したよ。
また1984年にハインブルクの水力発電所のダム建設に抗議しての座り込み運動があったけど、このとき僕は、オーストリアの兵役に服さなければならなかった。そうでなければこの運動にも参加していたはずだ。



「オーガニック以上」を掲げるグートマンさんは、自然を守るための運動にも参加してきた活動家なのだ。
「持続可能な社会的事業家」を称する彼にとって会社もまた、オーガニックを普及することで、社会を変えていくひとつの活動なのに違いない。




オーガニック最先進国 オーストリア その②

国民投票で「原発NO」を選択した国(後編)

ツヴァンテンドルフ原子力発電所の核納戸。福島原発と同じ沸騰水型だ。

「核燃料は温度を下げるために水中で保管されます」原発の冷却装置室で、案内人から説明を聞く中村さん。

宇宙基地のようなツヴァンテンドルフ原発のセンター室。中央はステファンさん。

ドナウ川沿いのツヴァンテンドルフ原子力発電所は今、市民によってグリーン電力発電所に変えられようとしている。左下は、原発の敷地に並ぶ、市民が購入したソーラーパネル。

国民投票によってついに稼働することなく「警告の碑」になったツヴァンテンドルフ原発の前で。

ここは世界一安全な原発

 

歩いていく先に広がる蕎麦畑の向こうに、箱型の建物と赤と白に塗り分けられた高い煙突が見えてきた。
ツヴェンテンドルフ原子力発電所だ。

空は青く晴れ渡り、日射しの中、蕎麦畑の向こうに見える廃墟の原発は、かつて激しい反対運動があったとは思えないほど、のどかな光景に溶け込んでいた。

ツヴェンテンドルフ原子力発電所では、電力会社「EVN」の社員であるステファン・ザッハさんが待っていた。彼はアイシス取材陣をミーティングルームに案内した。


アイシス この原子力発電所は、どこの会社が作ったのですか?

ステファン 1976年、私たちの会社「EVN」によって作られました。しかしそれから2年後の国民投票の決定によって、原子力発電所はついに一度も稼動しないまま、その後の運営は「EVN」に任されました。

アイシス 今、この稼動していない原子力発電所はどのように使われているのですか?

ステファン 現在、ドイツやインドなど、他国の原発の研修などに使われています。

アイシス もしここで原発が稼動していたら、そこから出てくる使用済み核燃料は、どこに捨てるかは決まっていたのですか? 

ステファン ウクライナです。



でもウクライナに住む人々にとってそれは危険では、という思いがよぎる。チェルノブイリ原発事故があったウクライナは、他国からの放射性廃棄物の捨て場になってしまうのではという懸念が出ているとも聞いた。

その後、ステファンさんは、原子力発電所の内部を案内してくれた。
通路の壁に「ここは世界一安全な原発です」とユーモラスなポスターが貼られていた。

センターである制御室には、無数のボタンがついたコンピューターが並んでいた。
「まるでUFOの内部のようでしょう」と、ステファンさん。たしかに原子力発電所の内部には、現代科学の最先端技術が凝縮されていることを目の当たりにした。

福島原発以後、世界中から訪問者が急増

途中で、案内人はステファンさんから、施設の管理者に代わった。

「プルトニウムがこの上にあり、ここは水に満たされていたはずの場所です」。

もし原子力発電所が稼動していたら、そこには絶対に入れない場所を私たちは歩き回った。

「じつはこの発電所は、福島原子力発電所と同じ『沸騰水型』なので、あの震災の直後は、ヨーロッパ中の記者がここに見に来ました」。

なるほど、一度も核燃料を入れたことのないこの原発なら、放射能汚染の不安を考えずに原子力内部の取材ができるわけだ。

ヨーロッパ中が頭を悩ませている、放射性廃棄物の捨て場

最後に案内されたのは、原子力発電所の最上部にある屋上だった。
真下をドナウ川が、青空を映し出しながら流れている。
それにしても今やヨーロッパを横断するドナウ川沿いにも点々と各国の原発があるわけで、はたして放射能漏れなどは大丈夫なのだろうか……。そんな懸念が過ぎる。

EU28カ国のうち、14ヵ国に原発があり、その数は147基にものぼる。
今、原発が稼動しているどこの国でも、大きな問題となって浮上してきているのは、放射性廃棄物をどこに捨てるのかということだ。

原子炉一基を一年間、運転すると、約20トンの使用済燃料(高レベル放射性廃棄物とも言う)が出る。世界で稼働中の原子炉は、現在443基あるため、443基×20トン=年間8860トンが産出されている。さらにそれだけではなく、ドラム缶約1000本の低レベル廃棄物(衣服、消耗品、廃液など)が発生する。

ということは、稼動する年月がたてばたつほど、放射性廃棄物が増え、難しい問題が大きくなっていく。
イギリス、フランス、ドイツなどでも、最終処分場建設に対して、住民の反対運動が起こり、思うように進んでいない。フィンランドは、10万年後を想定した最終処理場「オンカロ」を建設中だが、それさえも様々な種類によって異なる放射能の半減期を考慮すると完全なものではない。

原発は、現代科学の粋が集積したもののはずだが、じつは使用後の処理が未解決のままのエネルギーなのだ。
それゆえに原発が「トイレのない家」とたとえられる由縁であり、たとえ事故がなくても、未来の世代にとって、危険な負のリスクを確実に大きくしていく。

市民が原発を再生可能エネルギーの場へと変える

ツヴェンテンドルフ原子力発電所の屋上から下方を眺めるうちに、敷地の一部に、明るく輝くものが目に入ってきた。
それは、何百もの太陽光パネルだった。

「市民が資金を出して、太陽光パネルを買い、そこに並べているのですよ」と、案内者は説明した。

原発の敷地に並べられた太陽光パネルには、「原子力発電所を、再生可能エネルギーの発電所へ変えよう」という、市民の強い意思が託されているのだった。

それらの太陽光パネルによって2009年6月から電力が作られ、年間約180メガワット時の電力が供給されている。また原発の敷地内には、再生可能エネルギー研究所なども設けられているとのこと。
さらに2010年から、毎週金曜日に原子力発電所のガイドツアーが始まった。

「このガイドツアーは、太陽光パネルを買った市民たちの発案で始まり、市民ボランティアが案内人も務めていますよ」。

とくに最近は、福島原発事故の影響もあって、原子力発電所への関心が高くなり、ガイドツアーは、かなり先まで予約がいっぱいとのこと。

廃墟となった原発は、市民によって、自然エネルギーを作る場へと変えられつつある。

ツヴェンテンドルフ原子力発電所の一隅にある太陽光パネルの輝きは、つい少し前に心を占めていた暗い不安を吹き払い、明るい未来へ向かう希望の光そのもののように見えてきた。




オーガニック最先進国 オーストリア その①

国民投票で「原発NO」を選択した国(前編)

蕎麦畑の向こうに見えるツヴァンテンドルフ原子力発電所。一度も核燃料を入れないまま廃止される。

早くも36年前にオーストリア国民は「原発NO」を決めた。その選択は若い世代の間にも定着している。

静かなツヴァンテンドルフの住宅街。サイクリストが多い。

住宅と緑と畑が共存する自然豊かな環境。かつて原発反対の闘いが盛り上がった。

国民投票のときは20代「原発反対」を表明して闘ったという女性たちに出会った。ツヴェンテンドルフ市内のカフェにて。

EUで一番のオーガニック先進国

 

「オーストリアには、一度も核燃料を入れたことのない原子力発電所があります。1978年に国民投票で原発エネルギーを使わないことが決められたからです。今、その原発は、反原発のシンボルのようなものになろうとしています」。

そんな話をしてくれたのは、在日オーストリア大使館商務部のルイジ・フィノキアーロさんだ。
2011年3月に東北大震災があった翌年の年末でのことだった。ヨーロッパの真ん中に、きっぱりと原発を使わないと決めた国があった! という話に強く心動かされた。廃墟となった原子力発電所をぜひ見たいと思った。

オーストリアは、ヨーロッパのほぼ中央に位置し、首都ウィーンは、かつてモーツァルトやベートーべンが活躍し、華やかな芸術の都として知られている。 そんなふうに歴史ある文化を誇る国でありながら、アルプス山脈から伸びる美しい自然に恵まれた国でもある。そしてじつはオーストリアの有機農地の割合はヨーロッパ一。それに加えて「原発NO」という選択をしているというのだ。

ヨーロッパでオーガニックな国というと、日本ではドイツやスウェーデンというイメージが定着している。だが、それらの国に原発があること(ドイツ17基、スウェーデン8基)を考えると、オーストリアこそ本物のオーガニック最先進国というべきではないか。

それから8ヵ月後の夏、アイシス編集部は、オーストリアの取材へと出発。同行者は、中村実代さん。12年間、日本で、ドイツ発祥の国際オーガニック見本市「BIO FACH」の東京事務局を主催してきた人だ。現在は、日本と世界を結ぶオーガニックサイト「GON(グローバル・オーガニック・ネットワーク)」を運営している。(→https://organicnetwork.jp/

静かな村に眠るツヴァンテンドルフ原発

その日、ウィーンから地下鉄とバスを乗り継いで1時間ほど、朝8時30分にツヴェンテンドルフ市に着いた。首都から北西50キロメートルの位置にある小さな町だ。

バス停を降りると、ビルや商店街など皆無の、ひっそりと静かな住宅街が続いていた。その背後には麦や蕎麦、野菜畑が広がっている。ここに30年以上前に建設されたものの一度も稼動することなく「警告の碑」となった原子力発電所があると思うと、胸が高鳴った。

原発稼働を止めた女性たちとの出会い

東京を出発する前に、アイシス編集部は、ツヴェンテンドルフ原発を管理している電力会社の担当者とアポイントを取っていた。

そのアポイントより少し早い時間だったので、通り沿いの喫茶店に立ち寄った。ドアの看板には「アートカフェ」とあった。店内が薄暗かったので、まだ空いていないのかと思ったら、白い口髯の主人が、にこやかに「どうぞ」と招いた。

草花が植えられている、心地良さそうなテラス席に座った。
まもなく大きな隣りのテーブルに、女性が一人、二人とやってくる。
じきに7人の女性がそのテーブルを囲んでいた。

50代後半から60代初めと見える女性たち。
活気づいて話しているので、「どんな集まりなのですか」と声をかけた。
最初に来た女性がにこやかに答えた。「毎週木曜日の朝は、このカフェで、みんなで朝会をする約束になっているんですよ」。

唐突に思われるかもと、ためらいながらも質問を継いだ。 「じつは私たちは日本から取材に来ました。35年前、ここに原発ができたと聞いていますが、そのとき町はどんな様子でしたか?」

こちらの躊躇に反して、すぐさま一人の女性から答えが返ってきた。 「町中、騒然となりました。反対する人が多い中、賛成する人もいましたから」。 周りにいる女性も一斉に頷く。

そんな素早い反応が、ここにいる女性たちにとって、ツヴェンテンドルフ原発は遠い過去のことなどではないことをうかがわせた。

「賛成した人たちは、どんな理由だったのですか?」
「職場ができるからですよ」。 やはり、どこでも事情は同じようだ……。
「それで、当時、あなたたちはどうしたのですか?」
「私たちは反対派でした。当時は、みんなまだ20代でしたよ」。 どっと笑い声があがる。
「みんな、もちろん国民投票では、反対票を入れましたよ」。

じつはテーブル女性たちの中に、前市長の奥さんもいるとのこと。彼女たちは、もともと級友たちで、当時、積極的に反対運動に関わった仲間だった。

1977年、ツヴェンテンドルフの原子力発電所の稼動を止めようと、9人の母親たちがハンガーストライキを行った。それが、反原発運動を盛り上げるきっかけになった。翌年1978年11月5日、国民投票によって、オーストリアは原発を使わないことを決定した。

カフェで話を聞くうちに、彼女たちは、このツヴェンテンドルフ市で、ついに原発を稼動させなかったことをとても誇りにしていることが伝わってきた。




2014年12月5日up

アイシス・ウィーン支部から6回目の記事が届きました。

「フライウング(Freyung)オーガニックマーケット」。広場には、オーストリアの噴水(Austriabrunnen)があります。

フレッシュな野菜や果物、ハーブを生産・販売されているBiohof Priber(オーガニック農家 プリバー)のヴォルフガングさんです。

赤く熟れた旬の苺

Priberさんのイチゴを食べる愛犬ルビー

オーストリア名物といえばアスパラ

取材を終えて、ヴォルフガングさんと。

フレユンク・オーガニックマーケットの向かい側には、 フェルステル宮殿( Palais Ferstel)のショッピング通りがあります。

オーストリアの有機農地の割合は、今、約20%。ヨーロッパ一の有機農地の割合が多い国です。オーストリア政府も積極的に有機農家を増やしていくために支援をしています。
(アイシス編集部・編集長水上洋子)

ウィーンのオーガニックマーケット その2

Biohof Priber(オーガニック農家 プリバー)

先の記事で、ウィーン市内のフライウング(Freyung)のオーガニックマーケットを紹介しましたが、その中で出会った有機農家の方にインタビューし、どんな思いで農産物を作っているのか、生の声を聞きました。

オーガニックは味が濃厚!

いつからオーガニックに関心を持ち始めたのですか?
ヴォルフガング 僕の両親が祖母から農園を受け継いで、1989年にオーガニック農園に切り替えました。だから僕はオーガニック農家と一緒に育ったんですよ。
ヴォルフガングさんは、なぜまたオーガニック農園を始めようと思ったのでしょうか?
ヴォルフガング 僕の農園は家族経営の本当に小さな農園ですから、大量生産や市場の要求に合わせて生産することは生活上、不可能でした。しかしながら、少量で生産して、直接、消費者へ販売する形であれば農場経営が可能だったんです。
その形であれば、オーガニック農園は最適だったのですね。
ヴォルフガング そうですね。それに何より、オーガニックは自然にも僕たちにも優しいしね。 自然に優しい育て方をすれば、自然はそれに応えておいしい実りを僕たちに与えてくれるんですよ。
ということは、やはりオーガニックでない農産物と比べると、味も違うのでしょうか?
ヴォルフガング もちろん! 味はより濃厚ですよ!
納得です。この前、食べたイチゴはとても甘くて感動しました。私の愛犬もオーガニックのものは喜んで食べるんですよ。
ヴォルフガング それは、うれしいですね。

小規模栽培でも、多様な種類の旬のビオ農産物を届けたい

オーガニック農園を経営していく上で、困難なことはどんなことですか?
ヴォルフガング オーガニック農園は化学除草剤、化学殺虫剤、化学肥料を断念しなくてはいけないので、労力がかかるために商品としての農産物が高くなってしまうことですね。商品が高くなれば、当然のことながら市場では売れ行きがあまり良くなくなりますから農園経営自体が難しくなってしまうんです。
経営は難しい問題ですね。でも、化学薬品を使用していないから、特にフルーツを食べている時に感じる薬のような苦味がなくておいしいです。そのおいしさは、何ものにも変えがたいものですよね。 オーガニック農園の切り替えには何年かかりましたか?
ヴォルフガング 2年もかかりました。
土地の改良から作物が実るまで、根気のいる仕事だったことでしょうね。
ヴォルフガング 本当にそうでしたね。
ところで、オーガニックマーケットをウィーンのフライウング(Freyung)にオープンしたきっかけは何ですか?
ヴォルフガング ブルゲンランドの僕の農園のある地域はお客さん(住民)が少ないので、1999年に妻と一緒にフライウングFreyungオーガニックマーケットでの販売を始めたんですよ。
オーガニック農園プリバーさんのコンセプトは何でしょうか?
ヴォルフガング 多様性と革新的であることです! 小規模農園であるけれども、果物から野菜、ハーブに至るまで沢山の種類のオーガニック食材を消費者の皆さんにお届けできるように努力しています。
今は、何種類の商品を栽培していますか?
ヴォルフガング 20~30種類の野菜、様々な果物を育てていて、旬の食材を最もおいしい時期に食卓にお届けできるように販売しています。
こちらで販売されているものは全てプリバーさんの農園で採れた旬の食材なのですか。
ヴォルフガング うちで採れたものがほとんどですが、オーストリアがシーズン外の時はイタリアのオーガニック農家から輸入しています。例えば、こちらのアプリコットです。でも、味はオーストリアの方がいいと思いますよ。 今のオーストリアの旬は、こちらのアスパラガスや大黄、ビーツなどで、お勧めですよ。

日本では馴染みの少ない食材もオーガニック商品で沢山! 子供の頃、学校帰りに道端の大黄を舐めながら帰ってきたのを思い出し懐かしくなりました。今日は、お勧めの旬の食材を買ってさっそくおいしい料理を作ってみようと思いました!

Freyungオーガニックマーケットシリーズとして 他店も徐々に紹介していけたらなと思っています。 お楽しみに☆ (ゼマンみのり 2014年6月に取材)

《Freyungオーガニックマーケット情報!》

毎週金・土曜日 am 9:00 – pm 18:00
Freyung, 1010 Wien

ホーフブルグ宮殿、シュテファンズドーム、ケルントナー通り、 グラーベン通り、フォルクスガーデンなどから徒歩数分ですので、 観光に来られた方にもお勧めですよ。


出張!オーガニックコスメセミナー in 有機村

出張! オーガニックコスメセミナー in 有機村

9月15日、山梨県甲府市にある自然食品店「有機村」で
オーガニックコスメセミナーを開催しました。


セミナーの前半は、日本オーガニックコスメ協会の代表、水上洋子さんの話になりました。2001年、「化粧品は全成分表示になりましたが、成分は難しいので、化粧品を買う時に見る人はほとんどいないのでは?」市販のコスメの成分表とオーガニックコスメの成分表を見比べながら、合成成分を見分ける方法を話しました。参加者の方々とちょっとしたやり取りも交わしながら行われ、とても充実した会となりました。

コスメ講座の後半は、オーガニックメイクアップアーティストである木川恵さんが、24hコスメを使ってメイクの実践をしました。モデルさんは参加者の一人にお願いし、メイクが終わった後こんな感想をもらいました。「今まで一般的なメイク用品しか使ったことが無かったのですが、仮面を被ったような圧迫感がありました。オーガニックコスメのメイクは、顔がとても軽く感じられますね。」オーガニックコスメは悩みをしっかりとカバーしつつも、ナチュラルな仕上がり、ということを間近で見て実感してもらいました。


今後アイシスは本物のオーガニックコスメを普及するために、さまざまな活動を行っていきますので、セミナーの開催の希望や協力などありましたら、ぜひお声かけください。


2014年8月29日up

アイシス・ウィーン支部から5回目の記事が届きました。

「フレユング(Freyung)オーガニックマーケット」。広場には、オーストリアの噴水(Austriabrunnen)があります。

週末の金曜日と土曜日に開かれます。市場の傍には、飲み物や料理を楽しめるテントもあって、まさに旬の味わいを楽しめます。

(上)は大黄。ケーキやヨーグルト、コンポートにシロップなどのデザートから、サラダやそのほかの料理を彩る副菜としても使われます。
(下)はビーツ大根やニンジン。オーガニックのせいか、どれも香りがはっきりとしています。

フレユンク・オーガニックマーケットの向かい側には、 フェルステル宮殿( Palais Ferstel)のショッピング通りがあります。

じつはオーストリアは、ヨーロッパ一の有機農地の割合が多い国。有機農産物にとって、「原発ゼロ」はとても賢明な選択ですね。
(アイシス編集部・編集長水上洋子)

ウィーンのオーガニックマーケット その1

安心と旬を求める人々が集うオーガニック広場

毎日30℃を越える暑い日々が続いているウィーン。

暑いのは苦手だけれど、おいしいフルーツや野菜に出会える季節です。色とりどりの食材が並んでいるマーケットを見て歩いているだけでもワクワクしてしまいます。

ところでオーストリアは、ヨーロッパ一のオーガニック国であることをご存知ですか?

有機農地の割合は19.7%(2012年度)で、これはヨーロッパ一です。ちなみにドイツは約6.2%、フランスは約3.5%ですから、いかにその割合が多いかがうかがわれます。(ちょっと残念ですが、日本の有機農地の割合は、わずか0.2%だそうです)。 ウィーンには、オーガニックスーパーが沢山ありますが、一般のスーパーでもかなりオーガニック農産物が揃っています。 でも旬を感じたいなら、やっぱりウィーン市内のあちこちで開催されるマーケットに足を運ぶのが一番です。 オーガニック市場に併設されているお店では、旬の果物や野菜のジュースやお肉・魚を使った料理を楽しむこともできます。

先日、ウィーン市内で見つけた「フレユング(Freyung)オーガニックマーケット」に行って来ました。 このオーガニックマーケットは、1993年からウィーン市内のフレユング(Freyung)で開催されているとのことですから、もう20年以上続いています。

市が開かれるのは、毎週金曜日と土曜日。ウィーン近辺、北東部のニーダーエスターライヒ州、中部のシュタイアーマルク州、東南部のブルゲンラント州から最大30店舗のオーガニック店が出店しています。 果実や野菜だけではなく、お肉やお魚のお店、ジャムや蜂蜜専門のお店、パンのお店、そのほかバラのお店や苗木のお店などが並んでいます。そうそう、素敵な編みカゴ専門のお店もありました。

ふと足を止めて見て行きたくなるそんなオーガニック広場!平日にも関わらず、多くの人で賑わっていました。やっぱりオーストリアは、安心安全なオーガニック食品に関心を持つ人が多いのですね。

先日、この「フレユンク(Freyung)オーガニックマーケット」を歩くうちに、感動的なおいしさの有機栽培イチゴを見つけました。生産者は、「オーガニック農場 プリバー(Biohof Priber)」。幸い、この農場の主人ヴォルフガングさんにお話を聞くことができたので、次回はそれを報告しますので、お楽しみに!!(ゼマンみのり)

《Freyungオーガニックマーケット情報!》

毎週金・土曜日 am 9:00 – pm 18:00
Freyung, 1010 Wien

ホーフブルグ宮殿、シュテファンズドーム、ケルントナー通り、 グラーベン通り、フォルクスガーデンなどから徒歩数分ですので、 観光に来られた方にもお勧めですよ。


毎日新聞に 日本オーガニックコスメ協会の取材記事が掲載されました。

毎日新聞に日本オーガニックコスメ協会の取材記事が掲載されました。

2014年8月12日(火)の毎日新聞『くらしナビ ライフスタイル オーガニック化粧品を選ぶ』の記事に、日本オーガニックコスメ協会代表 水上洋子への取材が掲載されました。


大きい記事はこちら

2014年6月20日up

環境保全のため、アイシスは山梨県で無農薬のブドウ作りを始めました。

昨年、山梨県甲斐市で無農薬のブドウ作りをしている愛農塾と知り合いました。
その時は、ブドウの収穫時期で、作業に参加して収穫を一緒にしました。

そして今年の3月からブドウの枝の手入れ、5月はブドウの房の剪定、6月は房の袋掛けをしました。
後は、ブドウが熟した8月終わりごろの収穫を待つことになります。

愛農塾の佐藤さんは、25年前から甲斐市で地元の農家の方の畑で農業を営んできました。その畑には、ブドウ園も含まれ、手入れを始めるときには150cm程の高さのぶどう棚を超えるほど草が生い茂っていたそうです。

山梨県は自然も多く、綺麗な水も手に入ります。
その美しい環境を壊さないためにも、アイシスは無農薬でのブドウ作りを続けていきます。


2014年5月28日up

アイシス・ウィーン支部より第4回の記事が届きました。

ハプスブルク家王宮前の門。ウィーンは夜になると、美しい光に彩られるが、さまざまな場所で省エネが活用されている。

「ウィーン・エネルギーハウス」の相談員。背広にジーンズの組み合わせがお洒落で、訪れた人に親しみを感じさせます。

ウィーン西駅付近の大通りにある「ウィーン・エネルギーハウス」。

2012年の『アスペアン・ウィーン海岸都市』。青い空と海が調和したのどかな地域でした。(※参考)

2013年の『アスペアン・ウィーン海岸都市』。コンクリートに覆われた場所に変わってしまいました。(※参考)

ウィーンに「グリーンハウス」建造中。ひとつひとつの家や建物が自立してエネルギーを作り、まかなうスタイルは、現実になりつつあるのですね。
(アイシス編集部・編集長水上洋子)

ウィーンの自然エネルギーを活用した新たな取り組み、自家発電だけでまかなえる「グリーンハウス」

ウィーン市議会は、自然エネルギーを実際に活用することにおいて非常に積極的です。たとえばウィーンの西駅付近には、「ウィーン・エコロジーハウス」があり、ここでは自然エネルギーやエコ家電について、誰もが気軽に相談できるようにアドバイザーを待機させています。こうした相談所は、現在、ウィーン市内に3箇所あります。

数ヶ月前、ウィーンに「全てが自然エネルギーだけの地域を造る」という案が出ていたようですが、なんらかの理由で中止または延期になりました。おそらく設備投資の際の経費面の問題でしょうか。 それでもウィーン市議会は、自然エネルギーの新たな活用への試みへ向けて動き出しています。実際に現在、注目されているのが、自然エネルギーとエコロジー技術を駆使する『グリーンハウス』。この『グリーンハウス』とは、じつは大学生310人が生活できる寄宿舎 (居住有効面積 約7,000㎡)。ウィーンの最新の開発地区である『アスペアン・ウィーン海岸都市』に、2015年9月1日完成する予定で着々と工事が進んでいます。

自然エネルギーでも余剰があるプラス・エネルギー住宅

『グリーンハウス』は、ウィーン市議会からの要求によって、エコロジーの観点からパッシブハウス〈超省エネ住宅〉の基準(暖房需要15 kwh/m2/年 以下)を満たすように設計されています。また、自然エネルギーによる自家発電で居住者の生活に必要なエネルギーを十分にまかなえる建物を目指しています。更にただエネルギーをまかなえるだけではなく、エネルギーの余剰がある『プラス・エネルギー』を目標に計画されています。

屋根の太陽光発電により電気エネルギーを生成できる設計になっているのですが、居住者以外の人が利用できるほどの余剰の自然エネルギーの生産をもできることを目指しているそうです。 そのためガレージには蓄電設備をおき、将来的な観点からもエコを考えています。また、「グリーンハウス」内で使うIHクッキングヒーター、LEDテレビやモニターなどは、エネルギー効率が非常にいい機器を選んで設置することになっています。

さらにエネルギー面だけでなく、自然の3つの要素『太陽・風・土』をふんだんに取り入れ、建物の名前『グリーンハウス』にふさわしい設計をしているとのこと。例えば寒い季節には、明るいガラス壁によって太陽光の熱を取り入れ、真夏には緑で覆われた屋根によって暑さを和らげます。また、存在検出器やCO2センサーを取り付け、換気システムを効率よく制御できるよう計画されています。

これからのエコロジープロジェクトの模範を目指す

『グリーンハウス』の建築費用は、約1150万ユーロ(約16億円)。このうち、1/3の400万ユーロをウィーン市議会が援助しています。この地区の責任者ノベルトさんは、今回『グリーンハウス』を建てることにより、「これからのエコロジープロジェクトの模範となることをとても嬉しく思っている」とのことでした。オーストリアの自然エネルギー技術分野は、年々、経済的にも伸びており、そのことも欧州の中でも経済的に安定した国になっている要因とも言えます。

ただしちょっと気になることがあります。新たな自然エネルギーの試みとはいえ、この海岸地域の自然がかなり壊されてしまうことです。広いオーガニック農業地域にも、人も動物も憩える山林地域にもできそうな土地を、人間が必要なエネルギーのために都市化してしまわねばならないとは…。

写真にあるように、建築が進むにつれ、美しい海岸地域は、すっかりコンクリートに覆われてしまいつつあります。今の時代の人々は、あまりに多くのものや快適さを望み過ぎているのでは…。ふと、そんなため息をもらしてしまうのは私だけでしょうか?…余談でした。(ゼマンみのり)


バックナンバー

アイシスニュース Back Number

2014年4月21日up

2014年4月21日(月)の東京新聞に
「アイシス紫草クリーム」が掲載されました

2014年4月21(月)の東京新聞『エコな一品』のコーナーに、
「アイシス紫草クリーム」が掲載されました。

2008年1月~9月up

中国のファッション雑誌より、
オーガニックコスメ特集の取材を受けました
中国、上海発のファッション誌『端麗』に、オーガニックコスメが掲載されました。『端麗』は、中国でもよく知られたファッション誌で、発行部数は70万部。

この記事の掲載にあたっては、アイシス編集部が取材を受け、原稿や撮影商品について協力しました。「今や中国はものすごい勢いで、生活スタイルが欧米化されてきていますが、人口が多いだけに環境汚染が気になります」と、取材した王暁燕記者。ぜひオーガニックコスメに関心を持つ中国女性が増えてほしいですね。


朝日新聞社がアイシス編集部を取材しました!
近年、オーガニックコスメに注目が集まってきていますが、ついに新聞社も注目するようになってきています。朝日新聞社の森川敦子記者がアイシス編集部に取材のために訪れました。

編集部は、オーガニック情報と安全な化粧品について知らせてきたアイシスガイアネットの活動についてお話しました。取材を終えたあと、あらためて記者の方も「今の化粧品は問題が多いですね。安全な化粧品についての情報は、本当に女性にとって大切なことですね」と感想を述べていました。 その後、予想以上に大きなスペースを使って記事が掲載され、アイシス編集部一同、あらためてオーガニックコスメの関心の広がりを実感しました。


2008年10月~12月up

『ナチュラピュリファイ』代表 藤田真規さんに取材しました
10月中旬、秋晴れのさわやかな日に、アイシス編集部2名が銀座にある『ナチュラピュリファイ研究所』にお邪魔し、代表の藤田真規さんにインタビューしました。

藤田さんは2006年に天然、自然な成分のみで作られる『ナチュラピュリファイ化粧品』をスタートさせました。徹底的な天然成分へのこだわりと、業界でも難しいと言われた天然成分100%のメイク用品を打ち出して、一躍注目を浴びることになったのです。

インタビューの中で、何よりも強烈だったのは、オーガニックな化粧品開発に対する情熱の根底にあるのが、ご自身の子ども時代のアトピー体験であることでした。その体験の壮絶さには質問した私たちもたじろぐばかり。

そして、その後のさまざまな人との運命的な出会い、家族の助けや自然に癒された体験などを経て、『ナチュラピュリファイ』設立までに到ったとのこと。そうした多くのご苦労から築いてきたポリシーが天然成分100%。その化粧品作りにゴマカシはないと納得できました。

さらに、藤田さんは代表ながら、年齢的に大変お若いことにも驚かされましたが、仕事への取り組みは、それはもう頼もしいかぎりで、『ナチュラピュリファイ』は日本女性の肌を守ってくれる信頼できるメーカーのひとつだと確信しました。


平安時代の美容料を蘇らせた『漢萌』を取材しました

開発者の三戸さん(左)とアイシス記者。昔の美容料、手当て、植物療法、宇宙論と、三戸さんの話はあらゆる分野に広がっており、時間がたちまち過ぎてしまいます。広島市の人々が愛する宮島の厳島神社。世界遺産になる前から、徹底して自然保護がされてきました。三戸さんも子供の頃から、ここに来て遊ぶのを楽しみにしていたそうです。

10月初め、アイシス編集部は、メーカー『漢萌』を取材するために、広島県の工場を訪れました。『漢萌』では古式の作り方を守り続けて、平安時代の美容料を製造しています。信楽焼の甕の中で、発酵熟成した生薬は、とてもいい匂いを放っていました。

「生薬の絞りかすは、食べられますよ」と工場長さんが言うので、口に入れてみました。ヘルシーなスィーツの素材になりそうなほど甘くて美味。『漢萌』の製品は、「食べても安心」はもちろん、「食べてもおいしくからだにいい」化粧品なのだと実感しました。

会社で事務を担当している女性は、30年以上、『漢萌』で働いているとのこと。長い時間、歩いて通っているとのことですが、色が白くとても肌がきれいでした。「毎日、うちの化粧水と幽玄麗を使っているんですよ。そのあとに、彩を塗ってます」。

お年を聞いたら、思っていたより20歳も年上とのことで驚きました。やっぱり平安時代の美容料は凄い!と感じました。今は化学的な化粧品が当たり前になり、肌荒れに悩む女性が増えていまいましたが、かつて日本の女性たちは世界一肌がきれいと言われていました。それは、こういう本物の化粧品があったからなのでしょうね。

開発者の三戸さんは、今年83歳になりますが、まだまだ新しい化粧品開発に意欲的で、そのパワーには圧倒されました。


フランス企業の振興会より取材を受けました
10月8日、(株)アイシスは、フランスのローヌ・アルプ地方の企業の、日本に向けて輸出促進をサポートする事務局「エライ・ジャパン」から取材を受けました。

来社したのは、貿易担当のプロジェクト・マネジャーのフォンロイ・ケルヴィンさん。「日本のオーガニック人口はどれぐらいですか」、「オーガニックコスメは、どんな人たちが支持していますか」という質問を受けました。

「フランスでオーガニックといえば、食品やワインへというイメージがありますが、それ以外の分野でもオーガニックをテーマに輸出できるものを増やしていきたいです」とケビンさんは、取材後の感想を述べました。

フランス、ローヌ・アルプ地方
企業開発国際局、東京事務所(エライ ジャパン)
貿易担当:プロジェクト・マネージャー フォンロイ ケルヴィン
電 話 : (03)6821-1852
FAX : (03)3222-2045

2009年4月1日up

赤峰さんの「百姓塾」を取材しました!

写真左:『百姓塾』の開催地になった、千葉県の栗源地球村。有機レストランもあります。
写真右:『百姓塾』は、朝、にこにこ顔の赤峰さんが指導する合気道で始まりました。

赤峰さんの師弟、栗源地球村の佐藤文彦さん。有機農家として奮闘中。

黄色に染まった菜の花畑で、赤峰さんと参加者の女性。彼女は東京のOLさん。

『百姓塾』に集まった参加者たちが、赤峰さんを囲んで盛り上がる交流会。

著書「ニンジンから宇宙へ」で、知られている有機農家の赤峰勝人さんが、3月27日から29日までの三日間、千葉県で百姓塾を開催、アイシス編集部が取材してきました。

有機農家の佐藤文彦さんが運営する栗源地球村では、年2回、赤峰勝人さんが『百姓塾』を開くことが恒例のイベントになりつつあります。赤峰さんは、佐藤さんと同じ大分県の出身で、二人は、師と師弟という間柄です。

参加者の定員30名という募集でしたのに、それを大幅に上回り、交流会には57人も集まるという盛況ぶりでした。参加者は関東近辺に住んでいる人たちですが、現在、農業に従事している人はいませんでした。吉祥寺でレストランをやっている30代の男性、ミュージシャン、OLの女性など、東京の都会のど真ん中で生活している若者も多く参加していました。ライブハウスで料理を担当している郡山さんは、「都会でする仕事も好きだけれど、それだけでは足りないと思っていて、自然に触れることが必要だと感じています。都会と自然の両方を行き来できる生活がしたいですね」とのことでした。

草が健康な土と野菜を作る

通常、畑に生えてくる草は、農家の人たちは「雑草」と呼び、野菜を育てることは「雑草」との闘いだと言います。しかし赤峰さんの農法は、この草を大切にするという画期的なものです。草は大切なものというのが赤峰さんの持論です。

「草は、土の中の足りないミネラルをどんどん補って、土をもっともいい状態へと導いてくれるんだよ。草を大事にすれば、元気な野菜を育てることができる。だから草を『雑草」と呼ぶなどととんでもない、僕は『神草』と呼んでいます」、と赤峰さん。

この考え方をきわめれば、雑草を敵視して、除草剤などを多用する現在の農業は、まさに自然の恵みをわざわざ壊しているということになります。

自然は、回復する力を持っている

でも今、毎年、農薬がまかれてどんどん土地が汚染されていっていますが、こんなことで、未来はあるんでしょうか、と心配する編集部の質問に、赤峰さんは、明るい笑顔で「大丈夫です」、と力強く答えました。

「自然は生きているんですから、本来のあり方へと復帰する回復力があります。自然のエネルギーは凄いですよ」。

たとえば農薬で汚染された土地は、どんな方法できれいにできるのでしょうか。
「農薬で汚染されていない土地には、微生物がたくさんいます。その微生物が有害物質をどんどん分解していってくれます。だから、農薬で汚染されてしまった土地には、汚染のない微生物がたくさんいる土地の土をいれてあげると、回復力がついてきます」。

日々、自然と向かい合っている赤峰さんの言葉は、リアルティがあり、希望を感じました。

赤峰さんと向かい合ってはなしてうちに、どんどん温かいエネルギーをもらいました。

アイシス編集部 取材者 水上洋子 木村寿宏

2009年5月12日up

新緑が美しい5月の初め、「ちどりや」が10周年記念を開催。
京都へ取材に行ってきました。

ちどりやの10年を振り返りながら、スピーチをする堀切朋美さん

写真左:銀閣寺近くに「ちどりや」の新しい店がオープン
写真右上:可愛らしい「和」の小物が並ぶ店内
写真右下:「オーガニック生活便」でも御馴染みの安心コスメ

「ちどりや」の縁の下の力持ち、山口さん(左端)と一緒に

写真左:新緑の緑が美しい法然寺の門前に立つ取材者たち
写真右:「ちどりや10周年」を祝って、芸者さんたちが古都の舞いを披露

京都から「和」のコスメを発信

「ちどりや」と言えば、「和」の美容素材で人気のコスメメーカー。「ちどりや」の開発者の堀切朋美さんは、もともとニューヨークでメイクアップアーティストとして活躍していました。しかしモデルさんや女優さんの肌荒れが気になり、その後、自然化粧品の開発者に転進、「ちどりや」コーポレーションを創設しました。

堀切さんは、昔の日本女性の素肌美に着目、ハトムギ、黒砂糖、お茶、月桃など、「和」の植物成分にこだわる化粧品作りをしてきました。最近、堀切さんは、アトピーの問題にも着目して、「和」の植物素材で肌を改善していく提案もしています。「『和」の美容素材は肌にやさしいというだけではなく、じつは凄い力があるんですよ」というのが堀切さんの持論です。

「ちどりや」は、いくつもの試練を乗り越えながら、早くも今年で10年目を迎えました。同時にお父さんの代からやってきたお店「京都ちどりや」も創業60周年とのこと。こちらは、簪や小物類を専門に売る和装小物のお店です。このたび、この二つを記念する祝賀会とともに、京都の銀閣寺の近くに、新しい「ちどりや」店もオープンしました

「ちどりや」のコスメは、パリでも注目

記念祝賀パーティの会場は、日本的な美の様式をモダンにアレンジして定評のあるホテル「ハイアットリージェンシー京都」。宮川町の芸者さんたちが新緑の庭を背景に舞を披露するという、いかにも京都発の「ちどりや」らしい、華やかな催しとなりました。

「ちどりや」の化粧品は、100%天然にこだわるだけではなく、パッケージも京都らしさにこだわり、アメリカやフランスでも注目されています。

「このところ、パリで『ちどりや』の製品を置きたいという声を多くいただいて、本当にありがたいなあと思うてます。美しいものは、生きる意欲を湧き上がらせてくれます。『ちどりや』の化粧品を通じて、日本人が育んできた知恵と美意識を世界の人にもっともっと知っていただけたらうれしいですね」と、話してくれた堀切朋美さん。京都の女性らしい「はんなりとした」口調のうちにも、世界に向けて「和」の美を羽ばたかせたいという強い意欲が伝わってきました。


2009年5月19日up

5月17日、アイシスガイアネットは田植えをしました!!

田植え参加者、全員集合!不思議なことに雨がピタリと止みました

写真上:両側は雑木林に囲まれた美しい「谷津田」。鳥や蛙の声でにぎやか
写真左下:立派に育った苗。一見、ただの草ですがお米の元です
写真右下:苗をまっすぐに植えるために、田に線を引く道具です

写真左上:田植え暦●?年。おたまじゃくしと戯れながら余裕の作業です
写真左中央:田植え初経験者の美紀ちゃん。泥んこ遊びが好きだったそうで笑顔
写真左下:ついに出た田植え作業の犠牲者! 泥に手足をとられてもがく木村
写真右上:田植え終了!後はぐんぐん大きくなるのを祈るばかり
写真右下:素足で田植えをすると足が白くなります。エステに行くより効果あり!

自然が味方して?雨が止みました

この日、朝から小雨が降っており、寒い田植えになりそうな気配でした。田植え初心者もいるのに辛い作業になるのではなどと、スタッフたちは、空を見ながらため息をついていました。しかしオーガニックライフを広げる日ごろの活動のせいでしょうか。自然が味方をしてくれて、田植えを開始した10時半には、ぴたりと雨が止みました。不思議!

鳥や虫の鳴き声がにぎやかな田んぼ

アイシスガイアネットの田んぼは、無農薬なので、ケロケロとにぎやかに蛙が鳴き、おたまじゃくしが泳ぎ、ザリガニさんも紅い鋏を振り回しています。田んぼを囲む雑木林では、鶯の親子が、「ホーホケキョ」という鳴き声の練習中。塩辛トンボや瑠璃アゲハも飛び交っています。もう少したつと、蛍も出てきます。

最近では、こういうにぎやかな田んぼはとても珍しくなってしまいました。静かな田んぼは、除草剤を使っているために、本来はいるべき生物が死滅してしまった場所なのです。生物も棲めない田んぼのお米が主食というのは怖いことですね!

しかし農家の側から言わせると、過疎地化が進んで人手が足りなくなり、除草剤なしではお米も野菜もできないとか。でもでも除草剤を散布するのは、生産者にとっても良くないのでは……。

鴨川市の「棚田」復活、
続いて香取市の「谷津田」復活

最初、アイシスガイアネットの米作りは、千葉県の鴨川市の「棚田」を復活することからスタート。今ではそこは、「大山千枚田」と呼ばれ、東京から一番近い「棚田」としてよく知られるようになっています。とても美しい風景になっていますので、ぜひ見に行ってください

6年ほど前から、アイシスガイアネットが新たにスタートさせた米作りの舞台は、千葉県の香取市にある休耕田。こちらは両側を雑木林が囲んだ土地に、田んぼが川のように続く場所で、いわゆる「谷津田」と呼ばれています。当初は、人の背よりも高い草を刈り取り、田んぼに張り巡らされた木の根を取り除くというたいへんな作業が続きました。「今時、誰もこんな開墾作業をする人はいないのでは」と、この経験は、アイシスガイアネットの語り草というか自慢になっています。

有機野菜のお昼を堪能

参加者11人が揃って田植えを開始し、約1時間半でアイシスガイアネットの田植えは終了!「もっとやってみたい」という声もあったほど、短い間に終わりました。そして昼食を摂るために、田んぼを離れたときに雨が降り出しました。やはり自然はわかっているようです。

お昼は、クリモト地球村の佐藤文彦さんが運営するレストランで食べました。作ってくれたのは、松枝夫婦。テーブルに並んだのは、すべて有機野菜。にんじんやゴボウの五目煮、サツマイモの揚げ物、オレンジドレッシングのレタスサラダ、ルッコラサラダ、菊菜のパスタ、かぶのお味噌汁、玄米の五目炊き込みご飯。どれもとてもおいしくて全員、すっかり満足!心地よい疲れを感じながら、雨の中、東京へと帰りました。

2009年5月26日up

ついに「竹小舞」ワークショップをやりました!!

「竹小舞」の実技指導からスタート。「竹を切り割っていきます」と簡単に言う松枝職人ですが、こんな硬い竹が割れるの?と不安そうな顔、顔

いざ作業が始まると、たくましい女性たちが集まっていることが判明しました。ナタやのこぎりを手にし、梯子にも登りと、まさに女の時代ですね

写真左上:これぞ伝統の「竹小舞」。竹ひごを編むように麻縄でくくっていきます。とても美しいですねえ
写真左下:とにかくやるぞ!!女性パワー爆発のポーズです
写真右:お昼は佐藤文彦さんの運営する有機レストランで。 テーブルには、とりたて野菜と玄米、そして走り回っている鶏の卵が並びました

麻縄で前も後ろもバッテン印となるように縛っていきます。早くも伝統の技を習得しました

だんだん出来上がってきました。やればなんとかなる!効率とは対極の家作りのせいか、気分までゆったり

写真左:運よく土壁に適した土も見つけました。土とワラと水を練っていきます
写真右上:土壁練りが泥んこ遊びになってきました。からだと土地がアースして気持ちいいですよ!
写真右下:地元の美女たちがワークショップを見学に来ました。「今時、こんなことをする人たちもいるのねえ……」と言う言葉は、感心されているのか?呆れられているのか?

どうにか「竹小舞」の伝統技を全員習得!最初は不安でしたが、最後は自信をつけて一回り大きくなった感じです

素人ができるのか?伝統の「竹小舞」

千葉の香取市で開催した「竹小舞ワークショップ」は、朝10時半からスタートしました。集まったのは総勢24名。東京、千葉、栃木と、関東各地からでした。

最初に「竹小舞」職人の松枝さん(「自称縄文大工」)が、「竹小舞」の原材料作りを披露。切り出して乾かしておいた竹をまずナタで半分に切り先き、さらにその半分に切り裂いて、 さらに切り裂くことを繰り返して、約2センチ幅の竹ひごを作るというのです。ナタでまっすぐに、硬い竹を切り裂くのは、たいへんな力仕事。細くなるほどに、切り裂くのが難しくなっていきます。ベテランの松枝さんさえ、「ウー」とか「イー」とか唸り声をあげながらの作業です。

見守るうちに全員、汗がたらり……、「ムムッ、これって素人ができることではないんじゃない。まさに伝統というか工芸の技を必要とするものでは……」と、この竹小舞ワークショップの企画者の一人、山納さんも心がなえていくのが顔に出ていました。

おまけに手間のかかる竹ひごが、小さな納屋でも「約240本!も要るかな」と言う松枝さんののどかな声を聞いて、眩暈がしてきました。とても一日で終わるはずがない……。どうなってしまうことやら。

伝統の技に果敢に挑む女たち

しかし企画者の不安にも関わらず、ふと周りを見渡すと、凄いですね!
アイシスの女性スタッフは、細腕でナタをふるい、ガンガンと竹ひご作りにチャレンジしていました。(じつはおかげで月曜日に出社したときには、ドアを開けれないほど手が痛くなってしまいました)そしてもう一人の女性スタッフも、果敢にのこぎりを手にし、竹を切っていました。ボランティアスタッフで来てくれた女性陣もナタやのこぎりを手にしてがんばっています。もちろん普段はナタやのこぎりを手にしたことがない女性たちです。いざとなれば女性はたくましい!と言う言葉は本当です。

いっぽう男声陣はこの作業に関わる人が少なく、竹ひご作りを避けている雰囲気です。「男性たちもやってくださいね!」という女性の掛け声に、ようやく全員、参加となりました。

さして竹ひご作業が進まないうちに、お昼になりました。「いったいどうなってしまうのか」という心配げな山納さんの顔。それはともあれ、付近の有機農家の佐藤文彦さんのレストランに並んだ有機野菜の料理をおいしくいただきました。圧力釜で炊いた玄米ご飯がおいしく、つかの間、「竹小舞」なんてできるの?という不安を忘れました。

竹ひごを麻縄で縛る地道な作業が続く

午後、再び、作業開始。最初は、途方もない作業に思われましたが、だんだんみなさんの手が早くなってきました。竹の割り方、力の入れ方にコツを覚えて、それなりに技術を習得してきたようです。

なんとか竹ひごを作る作業が見えてきたところで、次はいよいよ建物に竹ひごを編みこむ作業に入りました。まずは、たてにシノ竹をとりつけ、次に交差する形に、横に竹ひごを麻縄で縛って一本一本固定していくのです。「紐が、裏も表もバッテン印を描くようにします」と松枝さんから実技指導を受けましたが、これまた気が遠くなるような手間がかかる作業です。でも全員手を動かし続けるうちにそれなりに、麻縄で竹ひごをくくりつける作業が早くなってきました。

5時半、陽が沈み始めたところで、「竹小舞」ワークショップを終えました。予定の全部ではありませんが、3分の2ほどが完了!朝は、竹ひごを20本作ればそれで終わってしまうのではと心配していましたが、「やればなんとかなる!」とい自信が湧いてきました。あらためて昔の家が時間をかけて作られたことを実感しました。

昔の時間が流れるワークショップ

できるかぎりその土地にあるもので建物を作ってみようという「竹小舞」ワークショップでしたが、いざやってみると、手間がかかること、かかること。なるほどこれでは現代人が、手間のかからない家作りに走るのは無理はないと思いました。

しかしそのいっぽうで、「時間がかかること」は、何かを教えてくれているとも感じました。麻縄で一本一本、竹ひごを縛る作業を黙々と続けているうちに、不思議に心にもゆったりとした時間が流れ始めてきました。ふと気がつくと、「現代の時間」ではなく、「昔の時間」のなかにいて、効率などを忘れてやさしい気持ちになっていました。そんなゆったりとしたやさしい時間の中で、昔の人は総出で一軒の家作りの手伝いをしながら、親交を深めたのだろうという光景も見えてきました。つまり誰かの家を作ることは、人間関係を深めるためのワークショップだったのですね。

土壁に適した土を発見しました!

来週5月31日は、いよいよ土壁塗りです。すでに土壁研究家の木村さんは、「竹小舞」ワークショップをしている傍らで、まずアイシスガーデンの中で土壁に適した土を探し出し、穴掘りを始めていました。けっこういい土が見つかり、運がいいとのことでした。できるだけその土地に近いところの材料を使うという趣旨を貫くことができたわけです。掘り出した土にワラと水を混ぜ、泥揉みをしました。(ちなみにワラもアイシスガイアネットらしくオーガニック。佐藤文彦さんからもらいました)。

3人が素足になって、ワラと泥を混ぜ合わせる泥揉みをしました。ワラの菌によって発酵が始まり、土が壁につきやすくなるのです。今の家のほとんどの壁は、その土地で見つけた素材ではなく、どこからか運んでくるのが当たり前になっている時代です。「今時、こんな土壁をやろうなんて人はいませんよ」と楽しそうに言う木村さん。次の「土壁塗り」ワークショップがとても楽しみになってきました。

2009年6月2日up

足元にある大地の恵みを活用しよう!
アイシスガイアネット「土壁ワークショップ」

「竹小舞」の横組みの竹ヒゴは、蛇が撒いているような形に麻紐で縛っていきます。皆さん、職人の顔になっていきました

ようやく「竹小舞」が終了。本当に時間がかかりました。昔の人は凄い!

「オーガニックハウスは未来の希望、やればできる」、とにっこり。 山納さんと、安全な壁材を販売する「池田コーポレーション」の社員の浅野さん

土壁になる土作り。発酵させるためにワラと混ぜて素足になって練りました。泥だらけになった足を洗うと白くなって、得した気分でした

写真左:お昼は、佐藤文彦さんのレストランで。もちろんすべて採りたて有機野菜。嵐にも雨にもめげないアイシスのスタッフたちです
写真右:今日のメニューは、野菜の五目煮、みかんのドレッシングのサラダ、パスタ、玄米ご飯にお味噌汁。まさに「身土不二」の食卓です

土壁塗りが進むに連れて、「苦労した竹小舞が土で隠れてしまうのはもったいなーい」、と言う声も

だんだん見栄えのいい納屋になってきました。目指すは、日本の自然素材で何故か形はスペイン風、アイシス流わがままですね

全員集合。前から2番目真ん中あたり、ひときわ存在感のある、メガネの男性が土壁職人の木村光博さんです

アイシスガイアネット「土壁ワークショップ」では、まず100%天然素材にこだわること、できるかぎり身近な土地にあるものを使って作ってみようという趣旨から始まりました。 5月31日、いよいよ土壁を塗るワークショップを実地しました。

自然素材の家をもう一度

今の家は、ケミカルな素材の固まりになってしまいました。合成樹脂で作られた壁材、壁紙、床材など、石油から作られた素材が多用されています。

自然素材の木材もまたたっぷり石油から作られた化学薬剤が防虫のためにしみこんでいます。というわけで「新築に移るやシックハウス症候群になった」「体調が崩れた」という話をよく聞きますが、不思議なことではありません。こうしたケミカルな素材で出来た家は、昔の自然素材の家のように100年以上持つことはなく、早々と廃棄されてしまうこととなりますが、そのさい燃やすと危険なダイオキシンになってしまうという不安もあります。

壁も下地も自然素材にこだわる

家の壁材も今やほとんどが砂に合成樹脂を混ぜたものになってしまいました。それだけではなく、壁材を定着させるための下地ボードもこれまた合成繊維になっています。

アイシスは、壁材だけではなく、その下地ボードも自然のものを使いたいという意向を出しました。それに応えてオーガニックハウスのプロデューサー山納敏之さんが、「下地は「竹小舞」でやりましょう」ということになったわけです。

5月23日、実際に「竹小舞」作業をやってみると本当に時間がかかるものでした。竹を格子状に組むために一本一本、麻縄で縛っていくというのですから。

「竹小舞」を竹林問題の解決にも

でもそのうちに次のような工夫をすることでかなりスピードアップができることもわかりました。竹は、青いものを切り,すぐに竹ヒゴを作ると、柔らかくて早い!ということを山納さんが発見しました。「柔らかい筍を切るようにすごく早くきれいにできるんですよ!」。

紐を結ぶのも手が慣れてくるとかなり早くなってくるとのことでした。「竹小舞」を現代に蘇らせるのは無理かもと一時は諦めかけましたが、なんとかやれないことはなさそうです。

今、日本全国の農村で、放置された竹林が問題になっていますが、「竹小舞」ボードを作って販売するという方法もありそうです。

まずは歩いて土壁に適した土探し

どうにか「竹小舞」が終わり、5月31日の日曜日、やや不安定な天候を気にしながら、いよいよ土壁作りが始まりました。集まったのは、アイシスガイアネットとボランティアスタッフ、それに在来種の種を保存している「ピースシード」も合わせて31人。

「今頃、近くの土を掘り起こして土壁に使うなんてところはありませんねえ」、と苦笑いする土壁職人の木村光博さん(でも嬉しそうな顔)の指導のもと、まずは、約700坪のアイシスガーデンの中から、土壁に適した土を探すことから始めました。以前から竹やぶの下辺りに発見していたのですが、納屋を建てようとする場所からあまりに遠く、手押し車で運んでくるのに一苦労。もう少し近くにないのかと探したところ、なんとちょうど建物を建てようとしていた目の前で、土壁にちょうどいい土を発見!

「この土なら大丈夫」と言う木村さんのお墨付きが出て、そこをどんどん掘っていくと、土壁にもっとも適しているという粘土層も出てきました。

1ヶ月前から水をかけて発酵させていたワラを土と混ぜ合わせ、みんなで素足になって土踏み作業となりました。「足がすべすべになる!」との声で、それまで逡巡していた女性たちも次々と泥踏みに参加。午前中はこの作業に終始しましたが、たしかに足を洗うとしっとり白くなりました。泥のデトックス作業の凄さをからだで実感しました。土壁は、有害なものも吸着して、空気をきれいにしてくれるという話にあらためて納得しました。

泥んこ遊びを思い出しながら土壁塗り

午後、いよいよ出来上がった土壁の泥を、手で泥団子にして、「竹小舞」の上から貼り付けていく作業が始まりました。

その際、最初はビニールの手袋が用意されていたのですが、アイシスのスタッフから「ビニール手袋で握ったおにぎりから、環境ホルモンが溶け出している」という記事があったことを伝えて、これは止めることにしました。後はもちろん素手でやるのみ!素手で泥を丸めているうちに、みんな、子供の頃の泥んこ遊びを思い出したのか、笑顔になってきました。

「今の子供は泥んこ遊びができないからイライラしているのかも」、「気持ちいいですね」とわきあいあいと作業が進んでいきました。泥団子は、パンパンとよくたたいてから丸めて竹小舞の壁に貼り付けていきます。よくたたくのは、泥のなかの空気を抜くため。空気が入っていると膨らんで、割れ目の原因となるそうです。また土壁職人の指導のもとに、コテを手に本格的な土壁塗りを習得しようとがんばる人もいました。

足元の土が家の素材になるという感動

あまりに「竹小舞」がきれいに仕上がったので、それを土壁で隠れてしまうのは残念という声もありましたが、夕方になる頃には、全体が土に覆われ、だんだん家らしくなってきました。

「自然素材だけでおしゃれなスペイン風納屋を作りたい」という趣旨は、山納さんのおかげで目標達成できそうです。

なんと言っても、家は高いお金を出して買うものと思っていたのが、「自分の足元にある土が家の素材になる! それも安心!」という実感を得たことは、感動でした。不思議なことに今回もまたワークショップが終わる頃に雨が降ってきました。

土壁は、一ヶ月以上かけて、乾燥させます。その後、仕上げの自然塗装をする予定です。

2009年6月15日up

エジプト大使館で「オーガニックコスメ303」の出版記念パーティ開催

バーグ文子さんの講演。古代エジプトで女性たちが愛用したコスメについて解説してくれました

出席者に囲まれるエジプト大使のワリード・アブデルナーセル氏。隣には、笑顔がチャーミングなクローディアさん

ナチュラピュリファイ研究所の藤田真規社長(右)も駆けつけてくれました。いつも元気な笑顔で、ハードスケジュールをこなしてます

写真左:会場では、各メーカーのオーガニックコスメが展示されていました
写真右:この日のために、エジプト大使館の料理長が腕をふるってくれました。エジプト料理は、ヘルシーな野菜料理の種類が多いことを知って皆さん、感激!

オーガニックな歯医者さん、MYクリニックの藤田院長(中)も出席。清水(左端)と水上(右端)と一緒に記念撮影

写真左:「ワークショップ」でおなじみ。山納さん、大崎さん、高橋さん。お互いの正装姿に驚きながら、エジプト料理を堪能しました
写真右:受付けを担当してくれたのは、アイシスガイアネットのボランティアスタッフでした。倉品さんと曽我さん、ありがとうございました!

6月8日(月曜日)の夕べ、エジプト大使館で、「オーガニックコスメ303」の出版記念パーティが開催されました。今回は、アイシスガイアネットが「オーガニックコスメの発祥地・古代エジプト」というテーマのセミナー交流会を提案し、エジプト大使のアブデルナーセル氏が快く引き受けられて、「このパーティは、ぜひ文化イベントとして開催したい」と申し出てくれました。

オーガニックコスメ・メーカーが勢ぞろい

この催しには、各オーガニックコスメ・メーカー、輸入代理店、オーガニックフードの会社、マスコミなどさまざまな分野で活躍する人たちが集まりました。その中にジャマイカの女性大使クローディアさんものチャーミングな笑顔もありました。それにしても「なぜオーガニックコスメと古代エジプト?」という疑問を持ちながら、みなさん、足を運んだようです。

会場には、気持ちを透明にしてくれるようなミルラの香りが漂っていました。セミナーはエジプト大使の歓迎の挨拶から始まりました。「今夜の催しは、エジプト文化を紹介する上でたいへん興味深いものになることでしょう」。

その後、『ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー』の日本校校長をつとめるバーグ文子さんの講演となりました。

「古代エジプトには、現在でも使われている、ナチュラルな素材の化粧品が数多くありました。古代の化粧品は、薬というものとの境目がそれほどありませんでした。たとえば現代の女性がよく使っているアイライナー。これは、エジプトでは、ニュウコウなどの樹脂を焼いてススを作り、植物油で練ったものでしたが、ただ目を美しく見せるためだけではなく、目を細菌や邪気から守るという目的もありました」。

バーグさんの講演の途中、古代エジプトで作られていたという2種類の香油が会場の参加者に回りました。参加者はそれぞれ、優雅な香りの「クレオパトラ」と、エキゾチックな香りの「キフィ」を交互に楽しみました。

オーガニックコスメの発祥地・古代エジプト

バーグさんは、ミルラを平和貿易によって輸入したハトシェプスト女王についても触れました。「ちなみにミルラは、まさに女神アイシスに捧げられる香料でした」とのことで、アイシスガイアネットとしては、わくわくとするエピソードもとび出してきました。

講演が終わり、司会者は、次のようにセミナーの感想をまとめました。

「20世紀、化粧品の主な原料が石油になってから、女性たちの肌トラブルが増え続けています。また石油の化粧品は、二酸化炭素を増やすことにもなるという問題もあります。きっと21世紀は、自然の化粧品がふたたび支持されていくことと思います。そんな今、あらためて、あらゆる化粧品のルーツである古代エジプトの知識が見直されることと思います。それは遺跡のなかで死んでしまった知識ではなく、今、ふたたび女性たちに活用される美容法として、そうオーガニックコスメとして蘇りつつあります」。

セミナーが終わり交流会に移りましたが、エジプト大使は、乾杯のさいに、次のように述べました。「今夜は、オーガニックコスメによって、日本とエジプトがいっそう親密になれる橋をかけることができました」。

交流会では、スパイスの香り豊かなエジプト料理を楽しみながら、あちこちでエジプトやコスメなどの話題がとびかいました。出版記念パーティが終わる頃には、参加者のみなさんは、「オーガニックコスメの発祥地・古代エジプト」というテーマに、すっかり魅了された様子でした。

じつは会場の受付けでは、「土壁ワークショップ」にも参加した皆さんがボランティアとしてお手伝いしてくれました。みなさん、ありがとうございました!!

2009年7月15日up

アイシスガイアネットは、有機の世界基準をリードしてきた
国際NGO『IFOAM』を取材しました。

『IFOAM』本部があるボン市。ベートベンが生まれた町です。市庁舎前に銅像がありました

ドイツ出身のトーマスさん(写真左端)。13年間、アイフォームで活動してきました

IFOAM本部のスタッフとアイシス取材班。なごやかに、ときには熱く語りました。(写真左端から)トーマスさん、キャサリンさん、サラさん、アイシス取材班

理事長のキャサリンさん。第一印象は、アメリカからきた『鉄の女』。じつはとてもやさしい方でした。

インタビューが終わり、ほっとして全員にっこり

7月9日、アイシス編集部はドイツを訪れ、ボン市にある『IFOAM(アイフォーム)』本部をインタビューしました。『IFOAM』は、ヨーロッパで、もっとも早くから有機運動をリードしてきた国際NGOです。

世界各国のメンバーと協力して有機運動を推進する

ボン市は、世界でもっとも有名といっていい音楽家ベートベンが生まれた町で、あちこちに彼にちなんだ建物があります。ボン大学もあるので学生の姿も多く、街にはのんびりとした空気が流れていました。『IFOAM』本部は、ボン郊外の緑に囲まれた、モダンな建物の中にありました。

今回、日本から来たアイシスガイアネットの取材のために『IFOAM』側で応対してくれたのは、シニアマネジャー(総務人事部長)トーマス・チャプカさん、メンバーズコーディネーターのサラ・バンダさんと、そして会長のキャサリンさんでした。(アイシス編集部が、ここを訪れるきっかけを作ってくれたのは、日本における『IFOAM』の「世界理事」を勤めている郡山昌也さんです。ありがとうございました)。

『IFOAM』の活動は、1972年、フランスからスタートしました。『IFOAM』が、30年以上の歴史を通じて作ってきたオーガニック基準は、いろいろな各団体の基準作りのベースになっています。今では誰もが知るようになった環境マネジメントシステムの『ISO』も、『IFOAM』の協力のもとに基準を設けています。また有機の世界基準を目指した「CODEX委員会」の有機食品ガイドラインを作るときにも、『IFOAM』の基準がベースになっています。また『IFOAM』は、国連と一緒に、オーガニックをテーマにした会議やセミナーもオーガナイズしています。

しかし13年間、『IFOAM』で活動してきたトーマスさんによると、「今でこそ、国連ともいい協力関係を築いていますが、以前の『IFOAM』は、まだそんな大きな信頼を得ていませんでした。環境破壊や食品の安全性などが、世界的な課題になってくるとともに、『IFOAM』の価値が認められ、評価されるようになったのです」。

『IFOAM』の会員として所属する団体は、現在、750団体。オーストラリア、イタリア、ウガンダ、インド、日本など、116ヶ国に広がっており、世界各地に『IFOAM』の支部があります。トーマスさんは、『IFOAM』の活動の方向性について、次のように語りました。

「有機農業は人、動物、土壌の健康を守ります。環境保護やエコロジーという世界的なテーマから見ても、有機農業の推進は欠かせません。また最近は、大きな資本があるところが有機という分野にビジネスを展開するようになっていますが、アジアやアフリカの小規模農家が守られていくような公平さが必要だと考えています」。

ボン市の本部に常駐しているのは、15人のスタッフ。ヨーロッパやアメリカだけではなく、中国、イタリア、アフリカから来たスタッフもおり、まさに国際NGOとしてのインターナショナルで民主的な空気が感じられました。

オーガニックコスメの世界基準を提案したい

会長のキャサリンさんには、『IFOAM』とオーガニック化粧品の認定基準について質問をしました。

「最近、『IFOAM』に、オーガニックコスメの世界基準を作って欲しいという依頼があちこちから来ていることはたしかです。しかし現在、『IFOAM』には、化粧品成分に詳しいスタッフがいないため、すぐに世界基準を作るのは難しいと思います」。

ヨーロッパでは、民間団体によるオーガニックコスメの認定がすでに始まっていますが、その基準には、かなりの化学成分も認められています。

そのことをキャサリンさんに伝えたところ、『IFOAM』には、加工食品の基準があるので、これを参考にオーガニックコスメの世界基準を作るのがいいかもしれませんね」という応えが帰ってきました。「化粧品は、食べ物と同じぐらいの安全性が求められるべきだと思いますから」。そのキャサリンさんの言葉には、深い共鳴を覚えました。

じつは2011年には、韓国で『IFOAM』の世界大会があり、そこではオーガニックコスメの認定について議題が出される予定があるとのこと。

「韓国と日本は近いことですし、ぜひアイシスガイアネットも『IFOAM』のメンバーとして参加して、オーガニックコスメの世界基準を提案してください」という要請がトーマスさんから出ました。

アイシスガイアネットとしても、これまで単行本『オーガニックコスメ』を出版してきた活動をもとに、日本からオーガニックコスメの世界基準について提案していきたいという意向を持っていたので、トーマスさんの言葉におおいに励まされた思いでした。

今年、アイシスガイアネットは、消費者がわかりやすい化粧品成分辞典の製作をスタートさせました。できれば2011年『IFOAM』の世界大会までにこの辞書を完成させたいと考えています。

2011年1月31日up

環境NGOアイシスガイアネットは、
「IFOAM 」の会員になりました。

2011年1月27日、ドイツの「IFOAM 」((国際有機農業運動連盟)本部より、「環境NGOアイシスガイアネットを新しい会員として承諾しました」という連絡が届きました。

現在、アメリカから出た有機の世界基準「コーディックス委員会」、ヨーロッパの「エコサート」、日本の「有機JAS」などなど、世界中に有機基準がいろいろとありますが、その基準のベースを作ったのが「IFOAM 」です。また環境マメジメントシステムの「ISO」の基準もまた「IFOAM 」から出ています。

今後、NGOアイシスガイアネットは、「IFOAM 」と連携して国際的な場においてもオーガニックライフを提案する活動範囲を広げていきます。その活動内容は、WEBマガジン「アイシスラテール」でも随時、お知らせしていきますので、お楽しみに!!

さて今年の9月から10月にかけて、「IFOAM」は、韓国において世界大会を開催します。テーマは「Organic is Life(オーガニックは生命)」。世界中から「IFOAM 」の会員が集まるこの大会では、「都市農業」や「お茶」のほか、「化粧品」についての議題も予定されているそうです。もちろんアイシスガイアネットも一会員としてこの大会に参加する予定です。

2011年5月19日up

オーガニック生活便の新メーカー「ネローラ花香房」を訪ねて。

アイシス編集部が取材してきました。

本当に驚くほど美しく透き通っている水俣の海。

アイシス編集部の水上は、甘夏の花摘みを森田恵子さんに指導してもらいました。

小さな花ですが、とてもいい香り。
この甘夏の花がネロリ水になります。

次々と慣れた手つきで、甘夏の花を摘む森田さん。
さすが「ネローラ花香房」の代表です。

笑顔がやさしい森さん。
もう30年以上もオーガニックの甘夏を作り続けています。

水俣の海が見えるオーガニック甘夏畑。
甘い花の香りに包まれています。

わきあいあいとみんなで、摘み取った花の仕分けをしています。

オーガニックの甘夏からは安心のママレードも作れます。森田さんと「はんのうれん」の大澤さん。

有機栽培の甘夏の花が香る水俣市からのメッセージ

日本で最初の公害問題が出た熊本県の水俣市は今、オーガニックに関心が高い地域として知られるようになっています。そこには30年間以上にわたって有機栽培されてきた甘夏の畑があります。その甘夏から極上のネロリ水が採れることがわかり、3年前に「ネローラ花香房」がスタート。水俣市の再生を願う新たな試みが注目されています。5月7日、アイシス編集部は、ネロリ水の原料となる甘夏の花が満開となる現地を訪れました。

有機栽培の甘夏畑で花摘み

5月7日、アイシス編集部は、東京から鹿児島空港経由で、水俣市に到着。待っていたのは「ネローラ花香房」の代表、ジーンズの森田恵子さん。彼女の車に導かれて、曲がりくねった上り坂の道を進むうちに、ほのかな花の香りが流れてきました。
山の上では、甘夏畑が広がり、白く愛らしい花を枝いっぱいに咲かせていました。顔を近づけると、甘くうっとりとする香りが鼻をくすぐりました。「この花がネロリ水の原料になるんですよ」と笑顔の森田恵子さん。初対面は森田さんが熊本から東京のアイシス編集部を訪れたときでしたが、ここではとてもいきいきとしている表情に驚かされました。

甘夏の木が並んだ畑の中では腰に籠をつけた人たちが花摘みをしていました。
「シルバーセンターの方たちなんです。甘夏の花の摘み取りをお願いして3年目になりました」。「なかには一人で5キロもとる方がいらっしゃるんですよ。その方は60代、その元気さにこちらがかえって励まされます」。

みかん畑の中を、携帯電話を片手に走り回っている森田恵子さん。その姿に、環境に良いことを仕事にし、地域の老人を元気にし、そしてこの水俣市の痛みのある体験を伝えていきたいという意気込みが伝わってきました。

甘夏の花から上質のネロリ水ができる

森田さんは、国際交流や環境教育について長年、活動してきた人。国際交流として甘夏の花摘みをしていましたが、あるとき、花で蒸留水を作ってみました。専門家に調べてもらうと、それは上質のネロリ水であることがわかりました。食べ物として売るだけではなく、スキンケアとしても、この甘夏を使うことができたら……。そんな夢が広がりました。 「誰かにやってもらうのを待っていても仕方がない。私がやらなければ」と森田さんは、思い切って「ネローラ花香房」を立ち上げました。

オーガニックで水俣市を再生

この日、森田さんが案内してくれたのは、生産者のひとりである森義純さんの畑でした。「もう30年以上、甘夏の有機栽培をしています」と日焼けした顔の中でやさしい目が笑っていました。森さんの山の中腹の畑は、美しい山並みに囲まれていました。畑の一面からは、「不知火海」(しらぬいかい)が望めます。水俣病という苦い経験を克服して、今では、海底が透き通るほど美しく再生した海です。風に揺れるいくつもの白い花をつけた枝が再生を祝う、華やかな贈り物のように見えてきました。

森さんは、「はんのうれん(反農薬連)」という有機栽培の生産者グループの一人。今年の「ネローラ花香房」の原料となる甘夏は、「はんのうれん」の生産者6人が栽培しています。有機の甘夏の生産者たちは、昔は、みかけが悪いからと、農協から引き取ることを断わられたり、水俣の産地で育ったというだけで売れなかったなどの苦労をしていました。そんな苦労をなんとか乗り切ろうと、1979年、水俣病裁判に関わった人たちが中心となって「はんのうれん」をたちあげ、独自で販売先を開拓して「自主販売」を始めました。現在、生産者は80世帯を超えています。
「はんのうれん」は、結成当初から水俣病被害の教訓をふまえ。「農薬は毒である」ということを会員共通の痛みとして、有機栽培の甘夏をはじめとする柑橘類、野菜を出荷しています。

世代を超えて受け継がれる水俣のオーガニック

そんな「はんのうれん」の取り組みは、今では次世代に受け継がれています。甘夏の花の出荷責任者を務めているのは、20代の大澤菜穂子さん。全国に向けて販売活動を続けた父の大澤さんの意思を受け継ぎ、弟の基夫さんと一緒に「はんのうれん」の農水産加工部門で働いています。
大澤さんのお気に入りは、甘夏から作ったママレードの加工食品。「甘みを抑えた、すごくおいしいママレードなんですよ」。なるほどオーガニックだから、実はもちろん、花も皮もまるごと、安全なものができるわけですね。

「ネローラ花香房」の若いスタッフ、赤松京美さんからこんな話を聞きました。「花摘みをするときは、みなさんにネロリ水をつけてねとすすめています。そうすると日焼けしないんですよ」。さすがネロリ水の嬉しい効果ですね。
甘夏の生産者の一人である杉本さんはこんなことを言っています。「甘夏の花が化粧品になるとは思ってもいなかった。無農薬で作り付けたことのご褒美をもらったような気分」。会社を立ち上げた森田さんにとっては、そんな生産者の喜びが大きな励みになっています。

水俣病とは

1956年に、熊本県水俣市で日本最初の公害病である水俣病が確認されました。体調が悪い人が増え、突然猫が痙攣死したり、もがきながら狂い死にする人までが出ました。水俣市は、古くから「魚湧く海」と言われたほど、豊かな不知火海に面しており、漁業が盛んな地域でした。平和な漁村の生活は破壊され、原因不明の奇病あるいは伝染病という誤解ゆえに人々の気持ちもまた揺れて分断されました。
長いときをかけて、ようやく化学肥料を作るチッソ工場が海に流していたメチル水銀を含む廃水が原因であることを認めました。
今、水俣湾は、水銀に汚染された魚は処分され、海底に溜まった水銀を含んだヘドロを取り除いて埋め立てる工事も終わり、きれいな海に戻りました。漁業も再会され、泳いだりできるようになり、水の透明度は熊本県のなかでもきれいな海に数えられています。人の手で自然も人の健康もあっけなく破壊されてしまった水俣病。しかしこの後も、「新潟県の水俣病」、「イタイイタイ病」、「四日市ぜんそく」などの公害病が起きています。

商品一覧

2011年5月31日up

衣食住丸ごとオーガニック

アイシス編集部が取材してきました。

『鹿北製油』の和田久輝さん。父の代からの食用油作りを引き継いで、安心安全な食用油を追求しています。

薪を使ってごまを焙煎しています。自然な火がいっそう味わいをおいしくします。

『鹿北製油』は、明治5年製の石臼玉絞り機を探しまわって譲り受け、これで食用油製造をしています。石の重みでゆっくりと油を搾り出します。効率は悪いけれど、ごま本来の味わいがそのまま活かされています。

『鹿北製油』の倉庫。国産のごま、海外産の有機のごまの原料など、和田さんの目で選び抜かれたものだけが置いてあります。

鹿児島県湧水町の『鹿北製油』は、霧島連山が望める36000坪の自然豊かな土地にある。20年から30年で、ごま畑や椿山、アーモンドなどを植栽していくという壮大な計画を立てています。

アイシスの新オーガニックフード

アイシス『オーガニック生活便』の今回の特集では、安心安全な、こだわりのごまを素材にした食材をお届けします。

『鹿北製油』(鹿児島県)は、今では消えようとしている国産のごま油を始め、安心の昔ながらの食用油を作り続けています。「明治時代まであった本物の食用油を再現して、それを消費者に届けたい」という『鹿北製油』の考え方をアイシスは応援していきます。

昔と変わらぬおいしさと安心安全の食用油を届けたい
鹿北製油のごま油&なたね油

このたびアイシス『オーガニック生活便』は、『鹿北製油』の製品のお取り扱いを始めました。

市販の多くの食用油は、原料が農薬や化学肥料を使っていたり、製法もまた消泡剤や漂白剤を使って、見栄えのいいものになっています。

『鹿北製油』代表の和田久輝さんは、「明治時代の食用油と同じ質のものをみなさんにお届けしたい」とのこと。その思いが、消泡剤や漂白剤などの薬剤を一切使わず、また明治時代の製法(石臼玉締め法)にこだわった食用油作りとして実現しています。

とくにごま油は、今やほとんど国内にごま栽培の生産者がいなくなってしまったため、一時は、国産のごま油を作るのは不可能とまで言われました。しかし和田さんは、生産者と契約栽培をすることによって、国産ごま油を見事に復活させました。

さらに『鹿北製油』では、昔の良いものを作るだけではなく、新しいものにも挑戦しています。
黒ごまは、特別に抗酸化力が高く、アンチエイジングや成人病の予防に役立つことが最近の研究でわかっています。しかし黒ごまは、白ごまよりも絞った油の量が少なくなるため、黒ごま油は作られなかったのです。

「コストや手間がかかっても、最高のものを追求したい」という和田さんは、世界で初めて黒ごま油も手がけました。今ではこの黒ごま油は、本物を追求しつづける『鹿北製油』のシンボルのような存在になっています。

今回は、『鹿北製油』の国産ごま油、有機ごま油、国産なたね油、有機なたねのほか、栄養たっぷりのごま製品をお届けします。どの製品も一切、薬剤を使わずに昔ながらの製法にこだわった安心安全なものばかりです。

ごまは、カルシウムが不足しがちな日本人にとって、ぜひ毎日、摂ってほしい食品のひとつ。細胞を強くして、若々しくしてくれるので、アトピーやアレルギーの悩みを持つ人に、そしてアンチエイジング対策としてもおすすめです。

2011年9月26日up

アイシス編集部は、
IFOAM(国際有機農業連盟)の世界大会の取材に行ってきます。

アイシス編集部は、9月24日から10月1日まで韓国へ行き、 IFOAM(国際有機農業連盟)の世界大会の会議に参加します。 このIFOAMの世界大会は、2年おきに世界各国の都市で開催されるものです。 今回は、オーガニックコスメの基準作りというテーマの小会議もありますので、 そこで環境NGOアイシスガイアネットとして、 安心なコスメ成分の考え方について意見を提出してきます。

IFOAM(国際有機農業連盟)としては、オーガニックコスメを議題にするのは初めてのことになります。オーガニックコスメ認定基準については、まだ世界統一基準というものがありません。この大会は、今後、世界のオーガニックコスメの基準に大きな影響を与えることが予想されます。

取材の詳細については、追ってみなさまに知らせいたしますので、 お楽しみに!!

2011年10月3日up

アイシス編集部は、
「IFAOM」の世界大会に参加しました。

9月26日から10月5日にかけて 「IFAOM」(国際有機農業連盟)の韓国ソウルの世界大会が開催されました。 今年2月に「IFOAM」のメンバーになったアイシス編集部は、25日にソウルに向けて出発、この世界大会に参加しました。 第一の印象といえば、さすが国際NGO「IFOAM」の規模が感じられる催しでした。 ドイツ、フランス、カナダ、ハンガリー、インドネシア、台湾、バングラディッシュなど、おそらく世界50ヶ国を超えるIFOAMの会員メンバーが集まり、 様々な肌色をした人たちが会議やイベントで活発に交流していました。

アイシス編集部は、 9月26日、オーガニックコスメの基準について 話し合う会議に参加しました。 「英国土壌協会」、「コスモス」、「ビオコスメ」など、 ヨーロッパのオーガニックコスメを認定をしている団体から現状についての報告がありました。 現在、食品のオーガニック認定については世界統一基準がありますが、化粧品のオーガニック認定については、未だ、世界統一基準というものがありません。今後、どのような基準へと収束されていくかについては、各認定団体によって考え方が異なり、まだまだ時間がかかりそうです。

2012年2月6日up

2011年5月
アイシス編集部は、中国のオーガニック事情を取材しました。

上海で「ビオファ・オーガニック見本市」を取材

アイシス編集部は、お隣りの中国へオーガニック事情について取材してきました。5月26日、27日、28日の三日間は、ドイツ発祥のオーガニック見本市「ビオファ」が上海で開催。
広々とした会場には、中国各地の有機農場のブース並び、新鮮な野菜が展示され、訪れた人たちが試食していました。

「中国政府自らが各地の農場に声をかけて、有機栽培に切り替えるための支援金を出しているんですよ」とのことでした。有機農場から仕入れた食材を使う上海のオーガニックレストランのブースもあり、「けっこうお客さんが多いんですよ。中国でも安全な食材に関心を持つ人が着実に増えていますね」。

そのほかオーガニックコットン、ドイツやオーストラリアなど海外のオーガニックメーカーも出展していました。日本ではおなじみの自然化粧品メーカー「ロゴナ」のブースも見つけました。今回の上海の「ビオファ」は、全体としてみると、農産物や食品が中心。化粧品や衣料品の分野はまだこれからという感じでした。

「ビオファ」の会場を取材するうちに、とくに心動かされたのは、四川省の環境NGOと出会ったこと。四川省は2008年に大地震の被害を受けましたが、その後、ただ復興するのではなく、オーガニックタウンを作ろうという環境NGOが誕生。さらに四川省だけではなく、中国全土にオーガニックタウンを作ろうと活動を広げているとのことでした。

同じ環境NGOとして、アイシス編集部を紹介しようと「オーガニック生活便」を見てもらったところ、「私たちも中国国内でこんな雑誌を出してみたい」と四川省のNGOスタッフたちとすっかり意気投合しました。今、凄い勢いで経済成長を続けている中国。経済成長による環境への負担を少なくするためにも、オーガニックライフへの関心が高くなれば嬉しいことですね。

医食同源、さすが伝統的な漢方の国!

中国を取材するうちに気づいたことは、漢方薬の種類がとても多いこと。中国は日本の25倍もの面積を持ち、黒龍江省など寒さが厳しい地方や海南省などの亜熱帯地方まで、変化に富んだ気候の地域に分かれており、各地方でそれぞれに違った種類の漢方薬が採れるのです。

漢方薬専門店だけではなく、市場やスーパー、露店などでも、野菜のほかに漢方薬も一緒に売られているのをよく見かけました。免疫力を高める冬虫夏草(トウチュウカソウ)、目を美しくしたり健康ダイエットに効く決明子(ケツメイシ)、ガンやアレルギーにいい霊芝(レイシ)、中国漢方の中の秘薬として尊ばれる田七人参(デンシチニンジン)などなど、畑から掘り出してきたそのままの漢方薬を目の辺りにしてわくわくさせられました。もちろん日本で出回っていないのではと思われる漢方薬も多く見かけました。

豊富な漢方薬は料理の調味料や食材として使われることも多く、とくに雲南省に行くと薬膳といってもいい料理がほとんどで、「医食同源(いしょくどうげん)」は当たり前という感じでした。
ちなみに「医食同源」とは、食材の薬効成分を活用した食事をとることで病気を予防しようとする考え方。この言葉自体は近年、日本で造語されたものですが、もともとは中国の「薬食同源」思想から来ているそうです。
最近、中国では、「西洋の新薬の副作用が問題にされるようになり、伝統的な漢方薬を見直す動きが出てきていますよ」という話も聞きました。中国の漢方薬は、5千年以上もの歴史があります。何千年にもわたって使われてきたというのは、人々が生活のなかで実験をしてきたわけで、それだけ確かな効果があるということ。
たしかに上海や武漢などの大都市は空気や水の汚染など、環境問題が深刻化していますが、いっぽうでは伝統的なオーガニック健康法がまだまだ根強く人々の間に残っていることを実感した取材になりました。

2012年2月15日up

台湾取材・アイシスニュース

花蓮駅を囲んで山々が連なり、その景色は、街・山・南国の青い空が見事に調和しています。

アミ族料理を出すレストランでは、華やかな色合いのサラダに出会いました。パパイヤ・草・豆・ベビーコーン・なすなどが盛られ、甘いソースがかかっていました。

今回は、台湾の伝統的なベジタリアン食材を日本で紹介している宇佐美さんと藤村さんが、アイシス編集部として、現地取材をナビゲートしてくれました。

2月2日(木)~2月6日(月)までアイシス編集部は
台湾を訪れ、オーガニック事情を取材しました。

今回、アイシスのメインの取材先は、台湾東部の花蓮という街。
台湾には、独自の伝統的文化を築き上げてきた先住民が14部族住んでおり、台湾総人口の2.1%を占めています。
アイシス取材陣は、先住民最大の人口規模を持つアミ族の地へと向かいました。
アミ族の食事は基本的には雑穀や菜食が中心です。今では畑を作るようになりましたが、もともと彼らは耕作せず、野山の採取生活をしてきました。香草・野草や木の実のみならず、木の葉や花まで、彼らが食用にする植物の種類はじつに豊富で、なんと710種類にも及びます。
台湾においては道教の影響もあってか、ベジタリアン料理は現代の流行ではなく、古くからあり、国民の10%がベジタリアンとのこと。素食(ベジタリアン食)と呼ばれるその食事文化は、健康志向の高まりも手伝って、台湾では一般の人々にとっても日常食のひとつになっています。
そのほか、アイシス編集部は、花蓮でオーガニック市を開催している「花蓮好事業」と交流。今後、日本と台湾を結んで、環境保護やオーガニックライフを広げる活動をしていく可能性について語り合いました。

取材報告 土井直希 Doi Naoki

2012年7月11日up

2012年7月7日(土)
第二期「オーガニックコスメ・アドバイザー講座」、第二回目終了!

第二期「オーガニックコスメ・アドバイザー講座」、第二回目が終了しました。
次は8月4日、第3回目で最終回となります。

7月7日(土)、曇り空と小雨が繰り返す日となりましたが、それほど気温があがらなかったのは幸いでした。授業は朝10時30分より始まり、17時40分に終了。内容は、「オーガニックコスメと植物療法」、「現代のコスメ事情と基本的な知識Ⅱ」、「オーガニックメイク」「オーガニックコスメの製造」の4講座でした。

「現代のコスメ事情と基本的な知識Ⅱ」、の講師は、石鹸運動の関わりで有名な長谷川治さん。一般的な合成洗剤や化粧品には、環境省が定めている危険な化学物質が使われていることを取り上げました。またオリーブ油とヤシ油を使った石鹸作りの実習をし、出来上がった固形石鹸が出来上がったときには、どっと歓声があがりました。

「オーガニックメイク」では、オーガニックメイク・アップ・アーティストの星泰衣さんが講師をつとめ、オーガニックメイク用品の使い方を実践しました。モデルになったのは、「オーガニックコスメ・アドバイザー講座」第1期生の鳥巣里奈さん。メイクを終えて鏡を見た鳥巣さんは、「オーガニックメイクは、肌に負担がかからないので、ナチュラルで若々しい感じに見えますね」、と感想を述べてくれました。

今回の講座の参加者は、サロン経営、薬剤師さん、雑誌編集者、化粧品会社勤務など、さまざまな分野で活躍している方々ですが、「環境と人にやさしいオーガニック」という共通の志でつながっているためか、わきあいあいとした雰囲気で授業が進んでいます。

2012年8月8日up

2012年8月4日(土)
第二期「オーガニックコスメ・アドバイザー講座」、全講座無事終了!

第二期オーガニックコスメ・アドバイザー講座は
8月4日(土曜日)の講義をもって、無事終了いたしました。

この日はうす曇りとなり、心配していた暑さがいくぶん和らいでいたのが幸いでした。 インドより来日したシーマ長澤さんも参加、「アーユルヴェーダによるスキンケア」というテーマで講義をしました。 シーマ長澤さんは、日本で初めて自然のヘアカラー、ヘナを広めた人としても知られています。

今回は、雑誌の編集者、薬局勤務、ライター、美容サロン、店舗経営者など、本当にさまざまな分野で仕事をしている方々が参加しましたが、オーガニックという共通の関心を持つがゆえに、とてもわきあいあいとした雰囲気で授業が進みました。

この後、終了課題とレポートを提出、そして第二期生のオーガニックコスメ・アドバイザーが誕生する予定です。

本当に安心安全な化粧品、そして人と地球にやさしいオーガニックライフについて広めるために、第二期生には、今後さまざまな形で活躍していただくことを心より願っています。

日本オーガニックコスメ協会 水上洋子

2012年11月22日up

2012年11月21日~23日、「オーガニックEXPO 2012」が
東京ビッグサイトで開催しました。

アイシス、日本オーガニックコスメ協会として
2012年11月21日、水上洋子が講演しました。

初日21日は、午前中から来場者が多く訪れ、にぎわいを見せていました。12:00から、アイシス&日本オーガニックコスメ協会として、「消費者から信頼されるオーガニックコスメメーカーとは」というテーマで水上洋子が講演しました。

会場の約90席が埋まり、オーガニックについての関心が高まっていることを実感しました。現代のさまざまな問題を解決していく鍵はやはりオーガニックです。アイシスは、「衣食住」オーガニックライフを伝えていこうという思いを新たにしました。

BioFach Japan オーガニックEXPO 2012

  • 会期:2012年11月21日(水)、22日(木)、23日(金・祝日)
  • 会場:東京ビッグサイト、東展示棟5ホール
  • 時間:午前10時~午後5時30分(最終日:午後5時まで)
  • 入場料:1,000円(事前ウェブ登録により無料)
  • ホームページ:https://www.biofach.jp/

※アイシスと日本オーガニックコスメ協会の会場でのブース番号は「6-2」です。

イベント当日の様子を動画でご覧ください!





**次回開催予定**

2013年10月31日(木)~11月2日(土)
会場:東京ビッグサイト

お待ちしております!

2013年2月1日up

2013年2月1日(金)
『オーガニックコスメ厳選303』が、台湾の聯經出版にて取り上げられ、
台湾語版で翻訳出版されました!

厳選された47ブランド、製品303を掲載されたオーガニックコスメ書籍の決定版。
掲載化粧品は、アイシスガイアネットが化学分野の専門家と協力して、 しっかり成分をチェックしています。
前半では「オーガニックコスメと自然療法の歴史」、 「なぜ石油から化粧品が作られるようになったのか」、 「現代の化粧品の問題点」、について述べ、 そのほか安全な化粧品を選ぶポイントについても解説しています。

いつまでも美しく健康な素肌を守り、本物のオーガニックコスメを選びたい人にとって、必読の書です。

合成成分が多く使われている現代の化粧品から 消費者の肌トラブルを守りたいという視点に立ち、 「オーガニックコスメ」シリーズとして発行され続けています。

2013年3月13日up

2013年3月13日(水)発売しました!

『植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ』

日本オーガニックコスメ協会監修、オーガニックコスメ書籍の決定版。
厳選された50ブランド、400点以上のアイテムをご紹介。

3月13日(水)、単行本『植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ』が発行されました。

価格:1,785円(税込)  (全国の書店でも発売!)
出版:㈱アイシス

アイシスでは、2001年から本物のオーガニックコスメを広めたい、という思いから単行本「オーガニックコスメ」を編集・発行してきました。今回、掲載されている製品は、すべて日本オーガニックコスメ協会の厳しい基準で選ばれたものばかりで、オーガニックコスメのバイブルともいわれてきました。2009年に発行された5回目の「オーガニックコスメ厳選303」は、昨年台湾語に翻訳され、台湾で発売されました。

このたび、この「オーガニックコスメ」シリーズの第6弾、最新版『植物の力で美肌力が蘇る オーガニックコスメ』が3月13日(水)に発売されました。今回の取材では、日本オーガニックコスメ協会のオーガニックコスメ・アドバイザーも参加して、「本物のオーガニックコスメ」を広めたいという熱い思いがしっかりとこもった単行本に仕上がりました。

掲載ブランド一覧

クレコス/24hコスメ/ドクターハウシュカ/ラヴェーラ/エムアイエムシー/紅花染 新田/ズイ オーガニック/ナチュラグラッセ/漢萌/漢萌アイシス・オリジナルコスメ/スウィーツソーパー/アンナトゥモールコスメ/京都ちどりや/華密恋/ネオナチュラル/まかないこすめ/アルテ/オードリーインターナショナル/リマナチュラル/アムリターラ/パックスナチュロン/クオン/ネローラ花香房/ハーティハート/私の部屋/オーガニーク/メイドオブオーガニクス/本宮石鹸工業所/美容文化社/シタァール/藍色工房/プアマナ/サンクスビー/オーガニック・ボタニクス/中島ハッカ/オーブリー・オーガニクス/ヴェレダ/ナイアード/マルティナ/クリエーション・ハーバル・プロダクツ/オリプレ/D-エクストラ/ムクティ/バジャー/プリマベラ/太陽油脂/セレクション・Dr・ヴァルネ/モンルトゥール/ラ・フルール/ロタンシェル

『オーガニックコスメ』は、全国の書店、オーガニック生活便サイトからご購入いただけます。WEB書籍を希望の方は、こちら!
価格:1,785円(税込)
出版:㈱アイシス

2013年3月5日up

ネットショップ大賞受賞!2012年年間 美容・コスメ部門

いつも『アイシス・オーガニック生活便』本店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度『アイシス・オーガニック生活便』本店は、日本最大のネットショップ支援サービスEストアー様より、 ネットショップ大賞R2012年 年間『美容・コスメ部門1位』を受賞しました。

これも皆様のご愛顧のおかげでございます。誠にありがとうございます。

これからも「衣食住まるごとオーガニック」を目指し、人と地球にやさしい暮らしを提案する、消費者目線を忘れないお店であり続けるように日々努めてまいりますので、
引き続き『アイシス・オーガニック生活便』をご愛顧くださいますよう宜しくお願い致します。

改めて皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

受賞ページはこちら >>

ネットショップ大賞R2012年 年間『美容・コスメ部門1位』 >>

授賞式の模様はこちら!(Eストアープレミアムショップミーティング)YouTube

過去の受賞はこちら

2011年度

受賞ページはこちら >>

ネットショップ大賞R2011年 冬『美容・健康部門総合1位』 >>

2009年度

ネットショップ大賞R2009年 『美容・健康部門』1位 >>

2013年4月12日up

2013年4月8日(月)の産経新聞に
日本オーガニックコスメ協会の取材記事が掲載されました

2013年4月8(月)の産経新聞
『市場は年々拡大も定義曖昧 自然派・オーガニック化粧品』の記事に、
日本オーガニックコスメ協会代表 水上洋子の取材内容が掲載されました。

2013年10月4日up

9/22 山梨県双葉町で、愛農塾のブドウの収穫を手伝いしました。

無農薬栽培でブドウや野菜を作り続けている、愛農塾の佐藤さんたちが世話をしているブドウ畑の収穫を手伝いました。25年前、地元の農家の方がやめようとしていたブドウ畑でしたが、佐藤さんたちが引き継ぐことを申し出たそうです。

アイシス編集部は、ブドウの収穫は初めてのこと。フルーツの収穫とのことで、楽しみにして畑に向かいました。

収穫は、木からはさみでブドウの房を切り取っていきます。作業の合間に一粒口に入れると、無農薬で育てられたブドウは、みずみずしくて甘さが口に残り続けるおいしさでした。収穫したブドウの品種はベリーエーで、赤い果汁が採れるので赤ワインにも使われるとのこと。

秋晴れの下、気持ちのいい農作業にお誘いいただきありがとうございました。今後も愛農塾とは、協力をしていきたいと思います。


2014年1月10日up

原発「NO」の国オーストリア、 アイシス・ウィーン支部より発信

ワイナリー「ニコライホフ」の女主人、クリスティーヌ・サースさん。ヨーロッパでもっとも早くから、 バイオダイナミック農法のブドウで ワインを作り始めた。

冷暖房は地熱、太陽光電力を活用するウィーンのエコホテル、「シュタットハレ(Stadthalle)」

豊かな森林を活用したバイオマスエネルギーにも力を入れている。

ウィーンのオーガニック専門スーパー「デンス.(Denns)」。店の中には新鮮なオーガニック野菜や果物がずらり!さすがヨーロッパ一番のオーガニック国です。

NGOアイシスガイアネットの
オーストリア・ウィーン支部が出来ました!

2013年の夏、アイシスはオーストリアを取材しました。オーストリアは、1978年に国民投票で原発エネルギーを使わないことを決め、以来、自然エネルギーに力を入れてきました。 またオーストリアのオーガニック農地の割合は20%と高く、ヨーロッパで一番です。

福島の原発事故は、ヨーロッパでは深刻に受け止められ、オーストリア隣国のドイツやイタリアなどでも、原発を使わない方向へと動き出しています。これまでアイシスは、「衣食住オーガニックライフ」を提案してきましたが、さらにもっと自然エネルギーを応援していきたいと考えました。

そのために今後、日本からだけではなく、反原発の国オーストリアからもオーガニック情報を伝えていきます。嬉しいことにアイシス・ウィーン支部として「自然エネルギー&オーガニックライフ」情報を送ってくれるメンバーも現れました。

これからも前向きで役にたつ情報をどんどんお届けして、明るい未来の形を提案していきますので、どうぞ宜しくお願いします。

アイシス・ウィーン支部からのご挨拶

こんにちは。
アイシスのウィーン支部のゼマンみのりです。
ウィーンに暮らし始めて5年目に入りました。
ウィーン人の旦那とミニチワワと3人で暮らしています。

今や世界的ニュースである福島原発事故・日本の原発再建の問題を機に、オーストリアは反原発国であることを知りました。アイシスの水上さんと出会い、オーストリアの日常にはオーガニック商品があふれていることに改めて気づきました。冷蔵庫をあけてみると、何も考えずに買っていたいくつかの食品がオーガニック製品のものでした。オーストリアの有機栽培地の割合は、ヨーロッパで一番というだけあって、普通のスーパーでも、オーガニック食品がたくさん並んでいます。

オーストリアは反原発国なので、水力や風力、太陽光、地熱、バイオマスなどの自然エネルギーの活用も盛んです。

現地の取材や身近な出来事などを通じて、皆さんにオーストリアのオーガニックや自然エネルギーについての情報をお伝えしていけたらなと思っています。オーガニックレストランやカフェ、オーガニックスーパー、有機栽培生産者、オーガニックワイン、有機農産物の市場、オーガニックなイベント、オーガニックコットン、森林保護、自然エネルギーの利用、反原発などなど、いろいろな分野の情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに。
またときには、私の可愛いミニチワワちゃんのために動物用のオーガニック商品についてもふれたいと思っています。

オーストリアからの記事が、日本の未来・地球環境保全のために少しでも役立つことを願っています。


2014年1月15日up

オーストリア・アイシスウィーン支部から新年早々、
第1回目の記事が届きました。

ウィーンの中心付近には、堂々たる女帝マリア・テレージア像が。 社会福祉や教育制度に力を注いだ賢明な王として愛されていました。

街角に立ったヴェルナー・ファイアマン首相の選挙ポスター。 教育の充実を訴えました。

観光客に人気、ウィーン市内を走る王朝風馬車。おしゃれな自然エネルギーです。

オーストリアの人たちにとって、原発反対は、議論の余地なく当たり前なのですね、感動!
(アイシス編集部・編集長水上洋子)

オーストリアのエネルギー

こんにちは。日本は広域で雪が積もったと聞きましたが、皆さん体調を崩されていないでしょうか?
ウィーンの街は、雪は降っていないものの、毎日どんよりとした天気でとても冷え込んでいます。 日暮れが早くとても長いウィーンのどんよりした冬には、2月頃までクリスマスイルミネーションが夜空の星や月の代りに街を彩っています。それぞれの家庭でも、たくさんのイルミネーションをしています。 暗くて憂鬱なウィーンの冬には、ほっこり心をも暖かく灯してくれるイルミネーションやライトは欠かせないものになっています。そのおかげで冬場は特にエネルギーが沢山必要になるということに……。
アイシス・ウィーン支部からの第一回目の記事は、オーストリアの最近の選挙と原発についてです。

原子力発電支持政党 ゼロ!

記憶に新しい昨年、2013年9月29日にオーストリアで国民議会(下院、定数183、任期5年)選挙が実地されました。任期5年間の下院の議員選挙で、定数183人です。 この選挙では、12政党が闘いました。日本人にとっての驚きは、それぞれの政党が掲げる政策に違いはあっても、「原発を支持しない」という点は同じだったこと。さすが、「原発ノー」の国オーストリア、素晴らしいですよね。簡単に今回の選挙へ出馬した主な7政党を説明します。

SPÖ(オーストリア社会民主党):中道左派 52議席(-5議席=前選挙での議席数との差)
ÖVP(オーストリア国民党):中道右派 47(-4)
FPÖ(オーストリア自由党):極右ポピュリズム政党 40(+6) BZÖ(オーストリア未来同盟):中道右派 0(-21)
Die Grünen(緑の党-緑のオルタナティブ):左派 24(+4) Neos (新オーストリア):中道右派 9(新党)
Team Stronach(チーム シュトロナハ):右派 11(新党)
その他5小政党

選挙の結果として印象的なのは、ヴェルナー・ファイマン首相が率いる与党の社会民主党が5名ほど議席を減らしたこと、そしてオーストリア自由党と、そして環境派の「緑の党」が議席を伸ばしたことです。

若者たちも原発反対は当たり前

オーストリアには今現在起動している原発はありません。1977年より、ウィーン北部にニーダーエスターライヒ州ツヴェンテンドルフ原発発電所が建設されました。しかし完成直前になって、放射性廃棄物の処理や安全性など原子力発電に対する反対運動が高まりました。そして1978年の11月の国民投票によって、オーストリアでは原発エネルギーを使わないことが決められたのです。以来、ツヴェンテンドルフ原発発電所は、一度も核燃料が入ることなく、現在はただの見学用施設となり、敷地に市民から寄贈された太陽光パネルが並んでいます。私の周りの若者達(20-30代)に考えを聞いてみたところ、脱原発は当たり前になっていて、「原発に反対か賛成か」など考えていない人が多いようです。「今、オーストリアの不安は近隣諸国にある原発。だから、EUの協力のもと、積極的にヨーロッパの脱原発に向けて働きかけていくべきだ」と考えている人もいました。
(ゼマンみのり)


2014年3月28日up

アイシス・ウィーン支部から、第2回目の記事が届きました。

ツヴェンテンドルフ原子力発電所。1977年に建設されたが、ついに稼動することなく、「眠れる原子力発電所」となった。

ツヴェンテンドルフ原子力発電所内部の原子炉格納容器。ここに核燃料は一度も入っていない。福島原発発電所と同じ型(沸水型)であるため、2011年以来、多くのジャーナリストが訪れたという。

ツヴェンテンドルフの町。緑と畑に囲まれたのどかな町だ。1977年には、多くの住民が原発発電所の稼動反対運動に立ち上がった。

緑豊かなオーストリア。森林面積が多い国として知られ、バイオマスエネルギーにも力を入れている。

原子力を使うか使わないは、ひとつの国の問題ではないのですね。
(アイシス編集部・編集長水上洋子)

オーストリアは「原発NO」でも、危険に囲まれている

オーストリアでは原発エネルギーは一度も使われていません。1977年にウィーン北部に「ツヴェンテンドルフ原発発電所」が建設されたものの、翌年の1978年の国民投票によって、オーストリアでは原発エネルギーを使わないことが決められたからです。それから9年後、旧ソ連でチェルノブイリ原発事故が起きたわけで、このときはヨーロッパ中に放射能汚染が広がりました。オーストリアの人々は、まさに先見の目があったと言うべきでしょう。
先の記事に書いたように、オーストリアの若者の間では「原発NO」は当たり前であり、それだけではなく、「EUの協力のもと、積極的にヨーロッパの脱原発に向けて働きかけていくべきだ」と考えている若者もいます。
オーストリア一国が原発エネルギーを使わないとしても、原発事故による放射能汚染の危険性は以前としてあり続けています。というのは、オーストリアの近隣諸国の国境沿いには、他国の原発発電所が並んでいるからです。

ヨーロッパの原発発電所の今

オーストリア国境近くの原子力発電所を調べてみました。
オーストリアには、「OZSV (Osterreichischer Zivilschutzverband Bundesverband、オーストリア民間防衛協会)」という団体があり、そこが運営しているサイトに原子力発電所の地図が出ていましたので、掲載しておきます。
驚くほど多くの原子力発電所に取り囲まれて、しかもとても近い場所に建っていて、改めて私自身も驚きました。
「オーストリアは脱原発だからと安心」とは言いがたい現状があります。チェコやスロバキアには、ウィーンから100km以内の場所に原子力発電所がいくつもあり、とても恐ろしく思いました。
チェコにある「ドコバンニィ(Dukovany)原子力発電所」は、オーストリアの国境からなんとたったの50kmしか離れていないそうです!この原子力発電所は4つの原子炉からなりたっており、1985-1987年の間に順々に稼動され始め、老朽化が懸念されています。事実、過去にも操作センター室(Schaltzentrale)の火災事故を起こしたり、事故につながる危険因子を持っていて懸念されている原発です。

地図参考: http://www.zivilschutzverband.at/de_at/home/56
濃い黄色=国境から100km圏内
薄い黄色=国境から200km圏内

地図を見ると、原発エネルギーを使うか使わないかは、たんに一国の問題ではないことを実感します。
ぜひオーストリアは、積極的にヨーロッパ全体に向けて、「原発NO」という選択が賢明なものであることを訴え続けて欲しいと感じました。 
世界に先駆けて脱原発を決めたオーストリアは、自然エネルギーを積極的に推進している国としても知られています。
(ゼマンみのり)


2014年4月9日up

無添加住宅オーガニックコスメセミナー

「無添加住宅」の秋田憲司氏

「日本オーガニックコスメ協会」の水上洋子

無添加住宅外観

「衣食住」オーガニックライフセミナー、
盛り上がりました!

4月6日の日曜日、横浜でアイシスと「無添加住宅」さんとの協力で、「衣食住」オーガニックライフセミナーを催しました。

形やデザインだけではなく、自然素材を見分ける目を持ってもらいたいという趣旨で、このセミナーは企画されました。

「家の中なのに、外にいるみたいに空気がきれい!」 無添加住宅を見学中に、セミナー参加者からそんな声が多く聞かれました。

安心安全な本物には、心地良さがあるということを実感していただきました。

外は、晴れたり、急に大雨が降ったりと変な天気でしたが、セミナー会場は、秋田さんの話やつきたて有機米の御餅の味わいに盛り上がりました。


2014年4月11日up

アイシス・ウィーン支部より第3回の記事が届きました。

ドイツも2022年を目指して原発停止を決定。

原発なしでもオーストリアは余剰エネルギーがある。

豊かな水資源を活用して、60%以上もの電力をまかなっている。

核廃棄物問題は、たとえ事故が起きなかったとしても、 原発発電所を使い続ける限り、避けることができない負担となるのですね。
(アイシス編集部・編集長水上洋子)

オーストリア国民の賢明な選択

原発はなくても、余剰電気があるほどのエネルギーを発電

2011年3月の福島第一原子力発電所事故をきっかけに、ドイツでも脱原発の動きが始まり、既にいくつかの原子力発電所が停止しました。しかしながら、ドイツの人口は多く、それを補うだけの水力発電や風力発電など自然エネルギー発電が不足しているため、電気料が高騰しているのが現状です。

いっぽうオーストリアは、原発を使わなくても、余剰電気が出るほどのエネルギーがあります。(すごい!!)とくに豊富な水を活用して、水力発電により国民の電気使用の約60%をまかなっています。自然エネルギーによる発電所がきちんと整っていれば、原子力発電所がなくても、住民が必要な電気と、更には余剰電気をも発電できるのですね。

オーストリアでは、その他、風力や太陽光、バイオマスなどの再生可能な自然エネルギーも活用されています。
日本も水、森林、海の潮流など、自然が豊かな国なので、ぜひもっと自然エネルギーを活用したいものですね。

核廃棄物問題がないオーストリア

ドイツでは脱原発を決めたものの、現在、問題となっているのは核廃棄物の処理についてです。科学者も安全性がわかっていないにもかかわらず、人間が住んでいないアフリカの地中深くに埋めるという案が出ていてデモンストレーションがされているそうです。これでは、まさに本末転倒ですね。人間だけでなく環境にも悪影響があるからこそ脱原発にするべきであるのに、人間がいないからと原生のままの貴重な自然や野生動物達がいる場所に危険物を捨てるとは、あまりにも無責任すぎて言葉がありません。

脱原発が決まったからと安心せず、その後も政府も科学者も市民も、もっと安全意識を持って核廃棄物の行方をきちんと見守って行かなければいけないと感じる事実でした。

ドイツの例のように脱原発を決めても、それまで出てきた核廃棄物をどこにするかが問題になりますし、ましてや原発を使っている限り、たとえ事故がなくても核廃棄物は増え続けていきます。

今、スイス、フランス、イギリス、スウェーデンなどヨーロッパ中のどこの国でも同じように核廃棄物問を抱えており、廃棄場所予定地の反対運動や、莫大な費用がかかる廃棄施設などで対策に苦慮しており、今後、ますます大きな負担となってくることが見えてきています。
その点、早くも36年前、国民投票によって、原発エネルギーを使わないことを決めたオーストリアには核廃棄物処理問題はありません。核廃棄物処理問題がないということは、安全はもちろんのこと、経済的に見ても、国民の選択がたいへん賢明なものであったことを示しています。


IFOAM(国際有機農業運動連盟)とは

IFOAM(国際有機農業運動連盟)とは

IFOAM(アイフォーム)とは、International Federation of Organic Agriculture Movements (国際有機農業運動連盟)の略称です。1972年にパリ近郊で設立され、以来、有機農業を普及に努めてきた世界最大の国際的なNGOとして知られています。
現在、本部はドイツのボン市にあり、世界116カ国以上の約770団体がIFOAMに加盟しています。構成メンバーは各国の小規模農家や有機農業団体、有機認証団体、コンサルタント、研究者、消費者、国際流通企業などです。

世界各国の有機農業運動の普及に努める

IFOAMの目的は、世界各国の有機農業運動をリードし、支援することです。そのために有機農業に関する知識や技術の交流を行い、有機農業に関する研究、教育活動、情報提供をするなどの活動を続けています。

具体的なIFOAMの活動としては、有機農業に関する国際会議を開催したり、雑誌「エコロジー&ファーミング」の発行(年3回)や、FAO(国連食糧農業機構)、UNCTAD(国連開発貿易会議)などの国際機関との協力、 IUCN(世界自然保護連合)などの他のNGOとの連携等を通じて、自然環境や生態系と調和した有機農業の普及に努めています。また世界各地で開催されるオーガニック製品の展示会などイベントへの参加協力を通じて、オーガニックの信頼性をアピール。さらに世界の有機農業とオーガニック市場に関する出版活動を通じて、有機農業発展のための情報提供に取り組んできました。

有機認証の世界基準を作ったIFOAM

IFOAMは、ISO(国際標準化機構基準)から公式の基準設定機関として認定されています。 IFOAMが策定した有機認証の基礎基準と、有機認証団体を認定する認定基準は、世界各国の政府や有機認証基準を構築するための国際ガイドラインとして尊重されています。

日本の有機認証制度もIFOAMの基礎基準から作られる

2001年に施行された日本の有機認証制度は、国際食品規格委員会(コーデックス委員会:FAOとWHOにより設立)が1999年に発表したもうひとつの国際的なオーガニック基準である「コーデックス有機ガイドライン」をベースにしています。このガイドラインもIFOAMのオーガニック基礎基準を参考として策定されました。IFOAMはコーデックス委員会の公式なオブザーバー資格を持ち、有機ガイドラインの策定過程からその後の定期的な改訂にも関与しています。