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Vol.9 安心して髪を染めるには、やっぱりヘナで

本物のオーガニック・コスメの選び方 第9回
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.9 安心して髪を染めるには、やっぱりヘナで -ヘアダイはなぜ良くないのですか?-


HAIR COLORING

ヘアダイには危険な成分が含まれている

近ごろは男女を問わず若者から年配の方までカラーリングが普通のことになっています。でもよく見るとカラーリングをしている人の髪は、気の毒なくらい傷んでいたり薄くなっていたりしています。髪が傷むのを承知でカラーリングをしている人もいますが、実際は髪が傷む以上に健康にとって良くない影響があるのです。

ヘアダイに含まれているパラフェニレンジアミンなどのジアミン系は、強いアレルギー反応を起こす物質としてしられています。また発ガン性もあり、環境ホルモンの疑いも指摘されている危険性の高い成分なのです。ほかにもアミノフェノールやレゾルシンという物質は、体内に入ると貧血を引き起こすといわれています。また、ヘアマニキュアの染色剤に使われている○色○号といったタール色素も毒性が強く、皮膚障害やアレルギーの原因になり、発ガン性もあります。

「シャンプー直後にカラーリングをしてはいけない」といいますが、それはシャンプーに含まれている合成界面活性剤が頭皮を荒らした後に、これらの成分が浸透するのを防ぐためなのです。このことからもヘアダイに含まれるものがいかに危険な物質であるかがわかります。最近は子どもにまでカラーリングをさせる人もいますが、絶対に避けるべきです。

カラーリングはトリートメント効果もあるヘナで

カラーリング剤としておすすめが植物の粉末の「ヘナ」。植物なので安全性が高いうえ、トリートメント効果にもすぐれています。ヘナはインドや中近東で伝統的に用いられてきた染料で、動物性タンパク質をオレンジ色に着色します。白髪はオレンジ色に染まり、黒髪は繰り返し使うことでオレンジ味を増します。100%ヘナのほかに、数種類のハーブや木藍などをブレンドして色味が工夫された製品もあります。

気をつけたいのは「ヘナ」と名のつく商品の中には、ヘナに化学染料を混ぜたニセモノがあること。ヘナを選ぶときは成分表示をしっかりチェックし、美容室で染めてもらう場合にも確認したほうが安心です。


選び方のチェックポイント

 ・ヘアダイにはパラフェニレンジアミンなど危険性が高い成分が含まれる
 ・ヘアマニキュアのタール色素は発ガン性が
 ・カラーリングはヘナか、ヘナにハーブや木藍をまぜた天然のもので



カラーリング剤に含まれる合成染料をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・パラフェニレンジアミン
 ・アミノフェノール
 ・レゾルシン
 ・タール色素


やさしく安心な天然の成分

 ・ヘナ (ハーブや木藍など天然成分がブレンドされているものもよい)