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アマゾンの森からの贈り物 アマゾン先住民 インディオの自立を支援しながら森を守る。

アマゾンの森林破壊が異常気象をもたらしている

今、「地球の肺」ともいわれるアマゾンの熱帯雨林が、急激なスピードで失われつつあります。その影響は深刻で、さらなる温暖化、動植物の種の絶滅、そして人類の生存さえ危ぶまれているのです。 アマゾンの熱帯林の破壊が急速に進んだのは、1970年代に入ってからのこと。 樹々は次々と伐採され、道路が走り、水力ダム、石油や天然ガスの採掘場、鉱業、製材所、牧場、畑に変わりました。

アマゾンの森と、私たちの日常生活は繋がっている。

はるか遠くのアマゾンの森の消失と、日本で暮らす私たちとは何の関係もないと思われがちです。 しかしそうではありません。もともとアマゾンの森は、地球上の空気の30%を作り出していると報告されています。アマゾンの森が、「地球の肺」とも言われるのはそんな理由のためです。 当然のことながら、このままでは地球の大気の組成が生物に適さないものに変わってしまうのです。 さらなる問題は、森林消失は、温暖化効果ガスである二酸化炭素を吸収する手段を無くしてしまうことです。その結果、ますます温暖化と異常気象が深刻化し、これまでにない大雨や台風をもたらすこととなります。「アマゾンの森を守ること」は、日本の私たちの暮らし、そして健康を守ることと密接に繋がっているのです。

アマゾンの森と共存してきた先住民族

そのように急速に進むアマゾンの森林破壊を止めるために、今、世界各国の人々やNGO団体が活動しています。 日本のNGO「グリーンハート」もそのひとつです。「グリーンハート」は、「アマゾンの森林破壊を止める」とともに、「先住民族の伝承文化を守ろう」という活動目的をもって、吉野安基良さんが1994年に設立しました。
「グリーンハート」は、アマゾンの先住民の伝統的な仕事や暮らしを守ることが、アマゾンを守ることになると考えています。 「僕らが熱帯林とインディオを救うのではなく、実は僕らが救われると考えるべきです。自然のルールを尊重するインディオの知恵こそが、地球環境の破壊を止めるためのヒントになると思うのです」。 そんな思いを持続的な活動にしていくために、「グリーンハート」はいくつかの活動プロジェクトを持っており、インディオの子供たちのための学校を作る、森林を購入して伐採を禁止する「シェアフォレスト」活動、アマゾン原産のカカオ豆を使った「ローフードチョコレート作り」のワークショップなどを開催しています。

グリーンハートの活動

「グリーンハート」は、アマゾンの先住民がこれからも伝統的な生活を維持するための環境や生活基盤を守ることが、ひいてはアマゾンの原生林を守ることになると考えています。

Mission1 人を育てる支援

学校建設や教師の雇用、施設の修繕、またノートや文房具購入などにかかる資金の提供をすることで、ブラジル熱帯雨林に暮らす子どもたちの未来を支援します。

Mission2 森林を保護する支援

換金作物耕地としての乱開発が止まないアマゾン熱帯雨林。グリーンハートは土地を購入して森林の伐採に歯止めをかけ、希少な天然カカオ(原生種)の保護を行っています。

Mission3 ワークショップの開催

原生種のカカオを使ったローフードチョコレート作りのワークショップを全国各地で開催。参加者への会員勧誘と寄付依頼などの活動を行っています。アマゾン原産のカカオ豆というのは、クリオロ種と言われ、抗酸化成分を非常に多く含むことで知られています。

インディオ伝承の貴重な知恵

アマゾンの先住民は、1万2000年の長きにわたって森と共生する暮らしを守ってきました。そこには現代人が見失ってしまった貴重な暮らしの智恵や技術が伝えられています。特にアマゾンの原生林に自生する薬用植物の樹液等を活用して作られる伝統的な薬や化粧品、食品には優れたものがあることが言われていました。
「グリーンハート」は、アマゾンの森林消失を食い止めるために、原生林を買い付け保全すると同時に、荒地となった土地にアマゾン特融の薬木を中心とした植林を行い、そこから採取される樹液を原料とした製品を生産・販売することで、インディオたちの生活基盤を立て直す道を拓きました。

工業化しないで手作業にこだわる

インディオの優れた薬や化粧品、食品は、日本をはじめとした先進諸国で、高い関心がありますが、いくつかの課題があります。もともとこれらの薬や化粧品、食品は、自家使用を前提として、手作業で作られてきたものです。そのため「量的な供給ができない」、「品質や形状等にバラツキがある」などの問題があるのです。
インディオの伝承医学で使う樹液の採取は、たいへんな重労働です。何日間も森林を歩き回り、木々が枯れることなく生きられるほどの量を採取するのです。しかしあえて「サポート・ジャングルクラブ」社は、効率的な方法で製品化せず、彼らの伝統的な採取法を尊重しています。その理由は「そうすることで、アマゾンの本来の環境を守ることができるし、インディオの人々にとっても持続可能な仕事になるからです」。「グリーンハート」は、アマゾン先住民の伝統的な生活と文化に敬意を払うことが、アマゾンの原生林を守り、ひいては地球環境全体を守ることと考えています。

インディオの二つの万能オイルとは

アマゾンのインディオが、古来より家庭に常備してきたのが、コパイパオイルとアンジェローバオイル。この二つのレジンオイルがあれば、ほぼあらゆるからだの不調に対処できると考えられていました。
インディオ伝承医学では、コパイパオイルは、主にからだの表面や粘膜の不調を整え、いっぽうアンジェローバオイルは、からだの深い部分である筋肉や関節、神経に働きかけるとされていたそうです。
ですから皮膚炎や傷、歯茎のケアは、コパイパオイル、筋肉痛やひざの痛みなどには、アンジェローバオイルと使い分けられていたとのこと。二つのオイルさえあれば、からだの外と内側をケアしてくれるというわけです。インディオの人々の伝承医学は、とても神秘的、そしてとてもシンプルなものだったのですね

コパイバ マリマリ 10ml
アンジェローバオイル 20ml
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天然100%のシコンコスメで美肌を育む

古くから肌を美しくする働きがあると言われてきたシコン

乾燥や日差しが気になってくるこの季節、ぜひ試してほしいのがシコン(紫根)の力です。シコンとは、紫草の根から採取された成分で、古くから肌を整える成分として使われてきました。

シコンの肌を整える働きは、江戸時代の軟膏にも使われています。その軟膏の名前は、「紫雲膏(しうんこう)」。これは名医と称えられた花岡青洲が作ったもので、万能薬として人気がありました。火傷、切り傷、肌荒れ、しもやけなどのケアにも用いられたのです。

シコンは、傷を早く癒し、肌をもとどおりに再生する働きがあることは昔から知られていたのです。

エイジング、日焼け防止など、美肌を育むシコン力

シコンの赤い色は、きわめて高い抗酸化成分です。

シコンは、ターンオーバーを促して、肌細胞を若返らせ、肌にうるおいとハリを与えるので、最近はエイジングケアとしても注目されています。
そのほかシコンには、日差しを和らげる働きもあることがあきらかにされ、日焼けによるくすみ予防としても効果があります。ですからシコン配合のクリームを化粧下地に使うのもおすすめですし、アフターサンケアとしても有効です。

そのようにシコンには、総合的に美肌を育む力があります。昔から使われ続けてきた美容成分は、肌の健康を損なうことなく効果を発揮することが知られており、今の時代になっても、やはり素肌にとって一番たよりになるものなのです。

シコンがシミを薄くするわけは?

以前、「シコンエキスがシミを薄くする」という話がTVで放映され、そのときには、アイシス・オリジナルの紫草クリームについてのお問い合わせが殺到し、たいへんなことになりました。

肌のターンオーバーを促すシコンの働きは、皮膚の下に沈んでいたシミを浮き上がらせ、最後はそのシミをアカと一緒に排出する働きを高めます。その結果、シミが薄くなるだけではなく、顔全体にハリやうるおいが出てくるのです。
つまり紫草のシミ改善は、肌本来の働きを高める自然なもので、美白の合成成分ハイドロキノンやロドゲノールのように、肌自体を漂白するものではありません。シコンがシミを薄くするのは、自然のサイクルに沿ったものであり、肌を本来のあり方に戻してくれる働きなのです。

100%天然成分のシコンコスメでなければ意味がない

たしかに今、シコンを配合した化粧品はいろいろと出ています。でもいくらシコンがいいと言っても、合成成分が混じっていては意味がありません。合成成分が肌にとって有害なものになってしまうので、シコン本来の力が発揮されないからです。

シコンの美肌力を実感するためには、天然成分100%のものをしっかりと選ぶことが大事なポイントになります。

本物のオーガニックコスメの選び方

本物のオーガニックコスメの選び方

肌にやさしいのは、やはり天然のもので作ったオーガニックコスメ。アイシスが発信したオーガニックコスメは、最近ちょっとしたブームに。オーガニックコスメを使いたいという人が増え、いろいろな自然派化粧品メーカーが出てきています。

でも注意したいのは、ムードだけのオーガニックコスメも多いこと。本物のオーガニックコスメといえるかどうかは、パンフレットの言葉ではなく、配合されている成分が決め手です。ただし化粧品の成分は、あまりに多くて、ラベルを見てもわからないという人が多いのも事実。

ここでは、できるだけわかりやすく、化粧品成分について知ってもらうための特集を組みました。本物のオーガニックコスメを選ぶときにぜひ活用してください。

本物のオーガニックコスメの選び方

Vol.13 合成香料と天然の香りの違いは?

本物のオーガニック・コスメの選び方 第13回(最終回)
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.13 合成香料と天然の香りの違いは? 
-天然の香料には、肌を美しくしたり、こころを癒すパワーがあります-


FRAGRANCE

嗅覚を狂わせ、神経を乱す合成香料

香りの印象は、化粧品にとってとても大切なもの。香水はもちろん、コスメ、シャンプーからスタイリング剤にいたるまで、いろいろな化粧品を選ぶとき、香りを基準にしている人も多いことでしょう。

しかし、残念なことにその香りもまた石油から作られた合成香料が少なくないのです。本当にあらためて何もかも石油で作られていることに驚いてしまいます。

香りが充満しているドラッグストアや他人の香水やスタイリング剤のきついにおいで、頭痛がしたり気分が悪くなったりしたことはありませんか? それは香り成分が鼻から吸収されて、ストレートに神経系に影響を及ぼすためです。このことからもわかるように、香りから受ける影響は大きく、特に合成香料は嗅覚を狂わせ、神経系をおかしくさせるという不安があります。また、アトピーの原因になったり、ホルモンのバランスを崩すともいわれています。

化粧品の成分表示では「香料」とだけ書かれていて、天然の香料か合成の香料なのか判断ができません。すべてに当てはまるわけではありませんが、「香料」と書かれているものは避けるというのがひとつの方法かもしれません。なぜなら、天然の香り成分は防腐剤や保湿などの役目も果たしているので、オレンジエキス、ユーカリエキスなど植物の名前がそのまま書かれていることが多いからです。

自然の恵みが凝縮されたエッセンシャルオイル

香料成分は、合成香料ではなく、天然のものを選びましょう。精油(エッセンシャルオイル)は、植物のさまざまな部分から抽出された天然の香料です。香りだけでなく、消毒や消臭、防虫などに役立ちます。また、気分をリラックスさせたり逆にリフレッシュさせたり、私たちの心身にも効果があります。同じ精油でも、できるならオーガニック原料の良質のものを選びましょう。また、抽出方法も有機溶剤を使わない、圧搾法や水蒸気蒸留法にこだわった商品が理想的です。


選び方のチェックポイント

 ・アレルギーや神経系に影響を与える合成香料はさける
 ・精油はできるなら、栽培法にこだわったオーガニックのものを



フレグランスに含まれる合成香料をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・香料と表記(天然の場合も香料と表記される場合もありますが、
  メーカーに問い合わせないかぎりわかりません)


やさしく安心な天然の成分

 ・ラベンダー油
 ・ゼラニウム油 バラ油
 ・オレンジ



参 考
「化粧品成分事典」小澤王春監修/コモンズ刊、「経費毒」竹内久米司・稲津教久/日東書院刊、「石けんノート」太陽油脂株式会社




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Vol.12 マニキュアをすると爪が黄色くなるのは?

本物のオーガニック・コスメの選び方 第12回
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.12 マニキュアをすると爪が黄色くなるのは? -天然成分で、爪本来の美しさを蘇らせましょう-


NAIL CARE

爪のタンパク質を壊して白くしてしまう除光液

「マニキュアが苦手」という人の大半が、つけたときの爪の圧迫感や、除光液で落としたあと白くなった爪のざらつきを理由にあげます。マニキュアは爪をきれいに見せるためだけで、爪の健康にとっては負担以外のなにものでもありません。

マニキュアをすると爪がとてもきゅうくつな感じがしますが、それは、マニキュアに含まれるニトロセルロースなどの合成ポリマーで覆われた爪が、呼吸を妨げられて苦しがっているためです。そしてこの合成ポリマーを落とすには強力な溶剤が必要になります。合成溶剤でもっとも一般的なのはアセトンですが、マニキュアを落とすばかりでなく爪のタンパク質までも溶かしてしまいます。また爪の脂分もうばってもろくします。除光液を使った後に爪が白くてざらざらしてしまうのは、タンパク質が壊され、脂をうばわれたせいなのです。除光液は爪の健康をもっとも害するといえます。

また、マニキュアに含まれるホルムアルデヒドやトルエンなどは、シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因になるといわれている成分です。マニキュアが原因で化学物質過敏症になった例もあります。そのほかマニキュアには、タール色素も多く使われています。

合成溶剤の代わりは植物性のアルコール

自然派コスメはだいぶ増えましたが、残念ながら今のところ合成成分を使わないマニキュアや除光剤はほとんどありません。できれば普段は使用せず、パーティなどのときにだけに限って使うのがよいでしょう。除光剤に含まれるアセトンは爪のタンパク質を溶かし脂をうばってしまうので、油分を加えてその欠陥を補っている製品を選ぶといくらか害は少なくなります。


選び方のチェックポイント

 ・マニキュアはホルムアルデヒドやトルエンなどが含まれているものは避ける
 ・除光液の溶剤はアセトンではなく植物アルコールが理想的
 ・マニキュアを塗っているとき、落としたあとはオイルで爪をよく保護してあげる



ネイルケア用品に含まれる合成溶剤をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・アセトン
 ・トルエン
 ・酢酸ブチル
 ・ベンジルアルコール


やさしく安心な天然の成分

 ・エタノール
 ・ミルラ(モツヤクジュ)油




Vol.11 ハンドクリームを塗っても手が荒れるのは?

本物のオーガニック・コスメの選び方 第11回
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.11 ハンドクリームを塗っても手が荒れるのは? -手をきれいに保つために、植物パワーを活用しましょう-


HAND CREAM

ハンドクリームの化学成分が手荒れをひどくさせる

最近は冬でなくても湿疹やひび割れなどの手荒れに悩む人が増えています。何とかしたいとハンドクリームをこまめに塗ってもなかなか治らない。なぜでしょう。

まず手荒れですが、元凶は台所で合成洗剤を使っていることです。合成洗剤の洗浄成分には合成界面活性剤が使用されていて、皮膚の表面を保護している皮脂をうばってバリアゾーンを壊してしまうためです。

一方ハンドクリームですが、実はこちらにも水分と油分を混ぜ合わせる乳化剤として合成界面活性剤が使われています。バリアが壊された肌は、一時は水やクリームが浸透してうるおったようにみえますが、結果的に皮膚の水分と脂を逃がしてしまいます。ハンドクリームを一生懸命塗っているのに、手荒れが改善しないどころかますますひどくなっていく理由は、そこにありそうです。

また、皮膚のバリアが壊れることで、防腐剤などほかの有害成分が皮膚の奥に入り込んでしまうことも非常に問題です。こうして有害成分が体内に蓄積されていくとさまざまな弊害が起こります。手荒れを改善するためには、とにかく合成洗剤をやめてせっけんに替えることが先決。そして天然成分で乳化したハンドクリームを選ぶことが必要です。

自然界にも天然の乳化剤はたくさんある

天然の乳化剤は数多くあります。
ミツバチの巣から採れるミツロウやカルナウバヤシから採れるカルナウバロウなどの天然ワックス(ロウ)も天然の乳化剤ですし、大豆レシチンや、羊の毛からとったウールワックスなどそうです。

すでに5000年もの歴史があるせっけんもまた乳化剤になります。せっけんは天然の界面活性作用で台所洗剤や洗濯洗剤になるばかりでなく、クリームの乳化剤にもなります。間違って食べてもからだに害はありませんし、水道に流しても環境中で自然に分解されるので非常に安心なすぐれた成分なのです。


選び方のチェックポイント

 ・乳化剤に合成界面活性剤を使っているものはさける
 ・せっけんやミツロウ、レシチンなど、天然の乳化剤を使ったものを
 ・ベースになる油分は、鉱物油ではなく、植物油のものを



ハンドクリームに含まれる合成界面活性剤をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・ステアリン酸グリコール(PE)
 ・ステアリン酸PEG~
 ・ポリソルベート~


やさしく安心な天然の成分

 ・ミツロウ
 ・カルナウバロウ
 ・レシチン
 ・ウールワックス
 ・せっけん素地




Vol.10 UVカット化粧品の紫外線吸収剤は大丈夫?

本物のオーガニック・コスメの選び方 第10回
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.10 UVカット化粧品の紫外線吸収剤は大丈夫? -UV対策も合成のものではなく、天然のもので-


SUNBLOCK CREAMS

SPF値の高さに惑わされないで!

UVカット化粧品に表示されるSPF値は、炎症を起こしシミの原因となるB紫外線をどれだけ防ぐかを示す数値です。しかし、これはかなり厚塗りした場合の値なのでうのみにはできません。また、SPF値は高ければよいというものでなく、ある程度の数値以上は一定になるといわれています。SPF30、40といった商品も出回っていますが、日常生活ではSPF15程度で十分です。

UVカット化粧品は乳液やクリームに紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を配合して作られます。吸収剤は紫外線を吸収して紫外線から皮膚を守る成分、散乱剤は紫外線を跳ね返して皮膚を守る成分です。

注意したいのは吸収剤。これは防腐剤やタール色素と同じ系統の合成化学物質で、発ガン性などの毒性があるといわれています。紫外線に当たると酸化されてより毒性が強くなり、皮膚を傷め、逆にシミのもとになってしまうのです。また、吸収剤の代表的なものであるオキシベンゾンは環境ホルモンの疑いもあります。

UVカット化粧品の中には「医薬部外品」として売られているものも多く、全成分表示がない商品もあるので、中身がわからない商品は使わないようにしましょう。

安全な紫外線対策は天然成分のもので

紫外線をカットする成分では、酸化チタンや酸化亜鉛などの自然の顔料がより安全です。顔料には紫外線散乱剤の働きがあります。散乱剤は塗った後に白く見えてしまうのが少々の難点ですが、紫外線吸収剤のように皮膚炎や発ガン性の心配がありません。

そのほかセサミ油やツバキ油などの植物油や緑茶エキス、蜂蜜などにも、陽射しによる肌のダメージを和らげる働きがあります。

特にベビーや子ども用の日焼け止めは紫外線吸収剤不使用のものを。また、UVカット化粧品のベースになるのはクリームや乳液なので、合成界面活性剤の有無にも気をつけて選んでください。 


選び方のチェックポイント

 ・紫外線吸収剤は肌への危険性が高いので避ける
 ・合成界面活性剤で乳化されていないものを選ぶ
 ・紫外線カットには酸化チタンなどの紫外線散乱剤や植物油などがより安全



UVカット化粧品に含まれる紫外線カット成分をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・オキシベンゾン
 ・メトキシケイヒ酸オクチル
 ・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
 ・パラアミノ安息香酸(PABA)


やさしく安心な天然の成分

 ・酸化チタン
 ・酸化亜鉛
 ・酸化セリウム
 ・セサミ油
 ・緑茶エキス




Vol.9 安心して髪を染めるには、やっぱりヘナで

本物のオーガニック・コスメの選び方 第9回
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.9 安心して髪を染めるには、やっぱりヘナで -ヘアダイはなぜ良くないのですか?-


HAIR COLORING

ヘアダイには危険な成分が含まれている

近ごろは男女を問わず若者から年配の方までカラーリングが普通のことになっています。でもよく見るとカラーリングをしている人の髪は、気の毒なくらい傷んでいたり薄くなっていたりしています。髪が傷むのを承知でカラーリングをしている人もいますが、実際は髪が傷む以上に健康にとって良くない影響があるのです。

ヘアダイに含まれているパラフェニレンジアミンなどのジアミン系は、強いアレルギー反応を起こす物質としてしられています。また発ガン性もあり、環境ホルモンの疑いも指摘されている危険性の高い成分なのです。ほかにもアミノフェノールやレゾルシンという物質は、体内に入ると貧血を引き起こすといわれています。また、ヘアマニキュアの染色剤に使われている○色○号といったタール色素も毒性が強く、皮膚障害やアレルギーの原因になり、発ガン性もあります。

「シャンプー直後にカラーリングをしてはいけない」といいますが、それはシャンプーに含まれている合成界面活性剤が頭皮を荒らした後に、これらの成分が浸透するのを防ぐためなのです。このことからもヘアダイに含まれるものがいかに危険な物質であるかがわかります。最近は子どもにまでカラーリングをさせる人もいますが、絶対に避けるべきです。

カラーリングはトリートメント効果もあるヘナで

カラーリング剤としておすすめが植物の粉末の「ヘナ」。植物なので安全性が高いうえ、トリートメント効果にもすぐれています。ヘナはインドや中近東で伝統的に用いられてきた染料で、動物性タンパク質をオレンジ色に着色します。白髪はオレンジ色に染まり、黒髪は繰り返し使うことでオレンジ味を増します。100%ヘナのほかに、数種類のハーブや木藍などをブレンドして色味が工夫された製品もあります。

気をつけたいのは「ヘナ」と名のつく商品の中には、ヘナに化学染料を混ぜたニセモノがあること。ヘナを選ぶときは成分表示をしっかりチェックし、美容室で染めてもらう場合にも確認したほうが安心です。


選び方のチェックポイント

 ・ヘアダイにはパラフェニレンジアミンなど危険性が高い成分が含まれる
 ・ヘアマニキュアのタール色素は発ガン性が
 ・カラーリングはヘナか、ヘナにハーブや木藍をまぜた天然のもので



カラーリング剤に含まれる合成染料をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・パラフェニレンジアミン
 ・アミノフェノール
 ・レゾルシン
 ・タール色素


やさしく安心な天然の成分

 ・ヘナ (ハーブや木藍など天然成分がブレンドされているものもよい)




Vol.8 髪をキープするために使われている成分は?

本物のオーガニック・コスメの選び方 第8回目
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.8 髪をキープするために使われている成分は? -みつろうや天然ゴムなど、天然のもので整えて、髪の健康を大切に-


HAIR STYLING

皮膚への影響がよくわかっていない、合成ポリマー

市販のスプレーやジェルなどのスタイリング剤は、ヘアスタイルが自由に決まってキープ力もあるので使い勝手のよい商品です。けれどもなぜあんなにスタイルが長持ちするのか不思議に思ったことはありませんか。

キープ力の強さの秘密は合成ポリマー。つまりプラスチックで髪を固めているようなものだからなのです。合成ポリマーには、合成樹脂や合成ゴムなどがあります。油に溶けるもの、水に溶けるものなど無数に開発されていて、石油を原料としているので安価ということもあり、これまた化粧品の主成分になりつつあります。

スタイリング剤にはジメチコンコポリオール、ポリビニルピロリドン(PVP)などが使われています。合成ポリマーは皮膚への影響や環境中での分解しにくい、合成時に発生する毒物の残留など、よくわかっていない問題がたくさんあります。

クリーム状なのに油のべたつき感がなくサラッとしているものは合成ポリマーが含まれていることが多いので、成分表示を確認して下さい。

天然樹脂でスタイリングもナチュラルに

合成ポリマーを使わないスタイリング剤では、アラビアゴム(天然ゴム)が主成分のものがあります。天然ゴムが肌に合わない人にはミツロウがおすすめです。ミツロウを指先にとって少しやわらかくしてから髪にすり込めば、ヘアワックスのように使うことができます。ミツロウは唇、肌、爪、髪などからだのあらゆる部分に使える万能ワックスです。

また、スタイリング効果は少ないですが、ツバキ油、ヒマワリ油、ヒマシ油などをつけると、髪と地肌が健康になりツヤもでます。ツバキ油には紫外線を防ぐ効果もあります。

天然成分を使って、不自然ではないナチュラルなヘアスタイルを楽しみましょう。


選び方のチェックポイント

 ・合成ポリマーで固めるスタイリング剤は避ける
 ・天然のアラビアゴムやミツロウでナチュラルなスタイリングを
 ・ツバキ油、ヒマワリ油なども髪を整え、ツヤを与えてくれる



スタイリング剤に含まれる合成ポリマーをチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・PEG~ PPG~
 ・ジメチコンコポリオールポリビニルピロリドン
 ・ポリビニルピロリドン(PVP)


やさしく安心な天然の成分

 ・アラビアゴム
 ・ミツロウ




Vol.7 髪の悩みが絶えないのはなぜ?

本物のオーガニック・コスメの選び方 第7回目
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて

Vol.7 髪の悩みが絶えないのはなぜ? -石けんやクレイで洗って、髪本来のツヤとコシを取り戻す-


SHAMPOO & RINSE

数々の髪の悩みは合成シャンプーによるダメージ

フケ、かゆみ、抜け毛、パサつき、薄毛…。髪にまつわる悩みは尽きません。毎日きちんとシャンプーしているのになぜ? と思う人も少なくないでしょう。でも実は合成シャンプーによる毎日の洗髪こそが、髪の健康を奪うもとになっているのです。

合成シャンプーにも、強力な洗浄成分である合成界面活性剤が入っています。これはシャンプー後も頭皮に残るので、頭皮の皮脂を奪い大切な皮膚のバリアを壊してしまいます。その結果頭皮が荒れて弱くなり、フケやかゆみ、抜け毛などさまざまな髪のトラブルを引き起こすのです。さらに、頭皮のバリアが破壊されると、合成シャンプーに含まれる有害な添加物などが体内にしみ込んで蓄積されてしまう、という深刻な問題があります。

でも合成シャンプーで洗髪すると髪がサラサラになり、コシとツヤが出るように感じ、ダメージを受けているとは思えない…という人も多いのも事実。それはシャンプーに添加された合成ポリマーが一時的に髪を包み込んで、ツヤを与えているだけなのです。リンスやトリートメント剤も同じことです。そして、この合成ポリマーにごまかされているうちに、髪はどんどんやせ細り頭皮は荒れてゆくのです。

せっけんシャンプーを上手に使って髪の健康を取り戻す

髪の健康を考えるなら迷わずにせっけんシャンプーを。使い始めはフケがひどくなったと感じるかもしれませんが、それは合成界面活性剤に対抗して厚くなっていた角質がはがれ落ちてくるため。せっけんシャンプーの基本は、たっぷりの泡で2度洗いし、しっかりすすぐこと。それから酢やクエン酸でリンスすれば中和されてきしみがなくなります。

せっけんシャンプーは肌に合わない、きしむ感じが慣れないという人におすすめなのが、粘土の吸着力で界面活性剤を使わず汚れを落とすクレイシャンプー。肌のph値を変えないのでせっけんに敏感な方だけでなく、赤ちゃんや子どもにも安心して使えます。


選び方のチェックポイント

 ・合成界面活性剤が使われている合成シャンプーやリンスは避ける
 ・パラベンやフェノキシエタノールEDTA(エデト酸)などの防腐剤が入っていないものを
 ・せっけんシャンプーのほか、クレイシャンプーもおすすめ



シャンプーに含まれる合成界面活性剤をチェック!


問題となるチェックしたい成分

 ・ラウレス硫酸Na
 ・ベヘントリモニウムクロリド
 ・PEG/PPGコポリマー


やさしく安心な天然の成分

 ・せっけん素地
 ・水酸化ナトリウム
 ・クレイ
 ・海藻